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抗がん剤治療はメンタルゲー

 オレンジ色と透明な液体を体に投与し続けて三日ほど経った。
抗がん剤治療。辛い治療というのも知りながら受けるのはなかなか気持ちがマイナスになるものだ。抗がん剤治療は偽物の栄養をガンに食わせて殺そう!というものであるが、どうしても健康な細胞もそれを取り入れてしまうため異常が起きてしまう。絶対に髪はなくなるそうで、免疫力の低下に伴い最悪死ぬこともあるそうだ。
 副作用はほんとにたくさんあるそうだが、そうは言ってもガンがなくなってくれる確証があるわけではないそうだ。これもメンタルが持っていかれる。。。

 そのような中で今、体に投与しているわけだがもう副作用は出ている。
それが食欲不振。これが地味に最悪だ。食事を見たり、匂いを嗅いだりすると猛烈に吐き気が止まらなくなる。もちろんお腹も空かない。
 僕にとって誰にも会えず、何もできない入院生活の中で唯一の楽しみでもあった食事ができなくなったのだ。本当に気持ちが落ち込んでいく。驚いたのが食欲をつけようと昨日の夜に、美味しそうな食事の写真を見たのだが猛烈な吐き気に襲われた。まるでルドヴィコ療法を受けたアレックスのようだと感じた。あんなに発狂はしませんが。
 あの吐き気はマジできつい。もう精神力無くなるんじゃないだろうか…


これが後半年以上も続くと考えたら気力を保つのが難しい…

社会人になって辛さの壁が厚いし高いし、乗り越えてもいくつもあってくじけそうになる…

あぁ、友達に会いたい。

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