子供の頃に契った『約束』(アオペラ夢/しゅううぉる)

▶【アオペラ/雛乃 秀×李 水月】

水月スウォル…なのか?」

「…うん。私だよ…秀ちゃん」

  入学式の日、二人は再会する――。
桜が咲き誇る入学式、桜の下で名を呼ばれた彼女はにこりと微笑んだ。
陽だまりの陽気に包まれるようにみずみずしい瑠璃色が視界に入ってきた。
李 水月イ スウォルと雛乃 秀は幼馴染である。

秀は6歳の頃から子役としてミュージカル公演に出ていた為、韓国公演の間は李家にホームステイしていた時期があった。

短い期間あるが韓国に滞在していた過去を持つ。
幼い二人は出会い、互いに歌うことや夢を語っていたそうだ。

秀が韓国を離れる際、水月の両親が
事故で亡くなったとの訃報が知らされた。

訃報を聞いた水月は幼いながらも理解したのか
取り乱すように涙がとまらなかった。
咄嗟に秀は水月を包み込むように抱きしめたのであった。
けれど、泣き崩れる水月を置いて、秀は
日本へ帰国しなければならなかった。

その後、月日は流れ、水月は韓国の女子校へ進学し、秀は日本の男子校へ進学したのである。

韓国にいる筈の水月が、どうして日本に?と不思議に思ったが、何よりも成長した水月の姿に胸がドキッと高鳴った。

普段はクールを装っているが水月の前では意味を成さない。

「本物の秀ちゃんだ…ずっと、ずっとあいたかった」

柔らかな微笑みを浮かべた水月の手を握り、自身の胸元へ抱き寄せる。
幼い頃に感じた優しい温もりだ。

舞台で不安な時は、こうして二人で抱きしめあった。
周囲に誰もいなかったのは幸いだったかもしれない。

こんな姿を同級生の『伊佐良和』に見られた日には
永遠弄られるかもしれない。だが、抱きしめたいと思った。

「俺も…その、水月…」

「ん?」

「…好きだ。」

「うん、知ってるよ。もし再会出来たら남친ナムチンになって欲しいって言ったの覚えてる?」

「ナム…なんだって?」

「ナムジャチングの略で、韓国語で“彼氏”って意味だよ」

「……あれは、告白だったのか?」

「秀ちゃんだって告白したじゃん。
たった今、目の前で」

「あぁ、確かに…そうだな。俺でいいのか?」

「大好きだよ、秀ちゃん」

天然なやりとりが展開されていた。

あまりにも再会出来た事に驚き過ぎて、胸に抑え込んでいた感情がストレートに出てしまった。幼馴染ではあるが、大事な存在なのだ。

子供の頃に契った『約束』が成長した二人に再び絆を自覚させたのだった。

蓮雀高校で再会した男女の新たな青春の日々が始まっていく―。




まずは、水三姉妹の三女、水月スウォルからです!
先にプロフ書き起こせやって思うけど、私はストーリーや物語の組み立てからやんないと細かいとこ詰めれないと思ったので、キャラとの関わるところから始めようと思いました。ご存じのとおり、水三姉妹は色んな作品に登場してますが、アオペラに登場する水三姉妹はパラライとは別軸設定です。
水月の髪の色は、瑠璃色です。雛乃くんと並べると明るい色だね~~~!!!!

十代の青春真っ盛り!!アオハルのような恋愛や青春を謳歌して欲しいと願いを込めて設定考えてみたら、あれ?結構芯が弱いな??て私も驚きました。
やはり、私は単身で考えるよりは『キャラとの関わり』で夢主が定着していくと思ってるから、交流って大事なんだと思う。

自分本位とかじゃなくて、色んな関わりを持つ事で視点や考え方や疑問を持って行動出来る姿勢や視野を持っていて欲しいと思う親心もあります(しみじみ)

水三姉妹の両親は彼女達が幼少期に交通事故で亡くなりました。
当時、6歳くらいだった水月も両親が遠いところへ逝った事を自覚したら涙がとまらなくて、苦しくて苦しくてひたすら泣いたんだろうな。
雛乃くんは水月には最強の過保護です。

最初は、친구友達/チングだったかもしれないけど、互いに関わってくる事で生れる感情があると思うんですよね。子供なのに「彼氏」なんて単語よく知ってたなって思うでしょ?水三姉妹には日本人の家庭教師がおりまして、色々相談とかしてたみたいです。

水晶と水鏡が練習生で学校に通えてなかったので、専属の家庭教師がついていました。雛乃くんって素直になれない事が多い部分もあるけど、水月の前では素直になって安心して、つい言葉がポロっと出てしまうのかもしれません。
蓮雀の入学式で二人は再会しています。

伊佐くんと雛乃くんも入学式から友達になってて欲しいと願ってしまう。どうして韓国にいる筈の水月が入学したかは、また後日。

Coming Soon....