加藤 巍山 Gizan KATOH

仏師 / Buddhist Statue Sculptor / website : …

加藤 巍山 Gizan KATOH

仏師 / Buddhist Statue Sculptor / website : https://gizan.tokyo/

最近の記事

“今まで”と、そして“これから”と/東日本大震災慰霊法要 及び、釈迦如来像 開眼供養

2011年3月11日、東日本大震災を受け、 東北の地に祈りと鎮魂の仏像を届けたいと、京都の仏師 三浦耀山氏と立ち上げた活動、 『〈縁〉仏像奉納プロジェクト』 岩手県大槌町の復旧復興、そして江岸寺様の再建を経て、 2020年3月11日、東日本大震災慰霊法要とともに御本尊 釈迦如来像の開眼供養が執り行われ、 一つの区切りを迎えました。 この9年間、重ねたものの大きさを改めて思いました。 これは言葉には表すことは難しい。。 一つの町が、まさに“消滅”し、 恐らく、人が生涯

    • ありがとうございました /HANDS -台風19号・豪雨災害支援チャリティ展

      昨年末、タカシマヤ新宿店にて行われました 【HANDS -台風19号・豪雨災害支援チャリティ展】 この度、売上の一部を日本赤十字社に寄付させていただきました。 少しでも被災地域への一助になれましたら幸甚に存じます。 寄付金額 ¥1,381,000 改めまして… 年の瀬のお忙しい中お越し下さった皆さん、志に賛同してくださった作家の皆さん、 そして急な申し入れにもかかわらず場を提供して下さったタカシマヤさん、 この度はご協力頂きまして心から感謝申し上げます。 美術家(仏師

      • 【HANDS -台風19号・豪雨災害支援チャリティ展】

        【HANDS -台風19号・豪雨災害支援チャリティ展】 ■12月26日(木)→29日(日) ■10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。 令和元年台風第19号(2019年10月10日~13日)は、東日本と東北地方を中心に広い地域で記録的な大雨となり、多くの地点で12時間降水量等の観測史上1位の記録を更新するなど、この台風の影響による広い範囲での甚大な被害は想像を絶するものとなりました。 被害にあわれた皆さまへ謹んでお見舞いを申しあげます。 この様な天災に際し美術家に出来る

        • 逆説の10ヵ条

          逆説の10ヵ条 ・人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。 ・何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。 ・成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功しなさい。 ・今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。 ・正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直

        “今まで”と、そして“これから”と/東日本大震災慰霊法要 及び、釈迦如来像 開眼供養

          タイムカプセル

          建築家、デザイナーの友人が仕事場に訪ねて来てくれました。 近い未来、AIが世界を席巻し、人間に取って代わること。 宗教の世界分布が数年後にはガラリと変わること。 宗教離れ、”無宗教”と自己申告する人たち。その未来。 祖先崇拝という”概念”が世界を救うかもしれない。。という夢。 今や、3Dプリンターで建築も出来てしまう時代。 彫刻や偶像も。 素材や技術は多岐にわたり、選択肢が増える中、 私は千年以前から伝わる様式や技法を軸とし、 作品(仏像)を作り残すことが私の役割。

          振り返るには。。。

          釈迦如来坐像の仮組み。 振り返るにはまだ早いですが、、 多くの人にご協力頂きながらやっとここまで辿り着きました。 携わって下さっている皆さん、応援して下さっている皆さんに感謝申し上げます。 これからさらに微調整して、台座、光背、截金を施し、 2020年3月11日に岩手県大槌町にお届けに参ります。 思えば。。。 東日本大震災が起き、「被災地に祈りと鎮魂の仏像を届けたい」とツイッターで呼びかけ、 二人の関係は始まりました。 江戸仏師の流れを汲み、近代彫刻の技法を受け継ぐ加

          振り返るには。。。

          厳然たる一線

          仏が容を現してくると、 世の中の些事などどうでもよくなる。 雑音が消え、 真実だけが耳に残る。 美しいものを彫ろうとする作為ではなく、 それらの行為は御仏、 そして亡くなった魂に捧げられる。 自身を研ぎ澄まして、純化して、透明になる。 自然、仏はその美しい容を現す。 仏像の形をなぞるだけの者と仏師は断じて違う。

          「テノウチ、ムネノウチ」…友人のコラム

          刀匠、そして、我が魂友、川﨑晶平氏が隔月で書いているコラムに“間接的”に登場させて頂きました。 送ってもらった本の栞に人柄が出てて◎◎◎ ゆっくり話したいなぁ…とメールでやりとり。 お互いに春頃には人心地つけそうなので、一緒に歌舞伎でも観に行こうと約束したのでした。

          「テノウチ、ムネノウチ」…友人のコラム

          自分の正しい立ち位置

          自分の正しい立ち位置

          『驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ』

          2017年9月、東京日本橋の三井記念美術館からスタートし、 2018年、岐阜、山口、富山と巡回。 2019年、いよいよ最後の会場となる大阪あべのハルカス美術館。 私は作品、二点を出品しております。どうぞお遊び下さいませ。 『驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ』 あべのハルカス美術館 2019年1月26日(土)~ 4月14日(日)

          『驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ』

          「2019年1月19日 岩手県大槌町旧役場庁舎の解体が始まる」

          大槌町旧庁舎の拙速な解体差し止めを求めている住民の代表として、 高橋英悟さんがニュースに映っていました。 英悟さんは東日本大震災が起きたあと、手紙のやり取りをさせて頂きながら、 大槌町との橋渡しをしてくれた方。 毎年、3月11日には挨拶に顔を出して、ちょっとした近況などを話す程度。 でも、2012年の3月11日にお会いした時、 顔を見た瞬間、お互いに目を涙で潤ませていたのを思い出します。 「おおづちの未来と命を考える会」の活動をされていたことは知っていましたが、 生

          「2019年1月19日 岩手県大槌町旧役場庁舎の解体が始まる」