かたち について
読んでいる小説のセリフに
“お花には足がないのよ。つらくても苦しくても、そこにいるしかないの。植えたのは人の勝手な事情なのよ。だから、ちゃんと責任もって”(三千円の使い方. 原田ひ香 著)
と園芸好きのおばあちゃんが、園芸友達に言っている部分があった。
ぐさりと心に響いた。
春にミニトマトとバジルを苗から育ていた。
ミニトマトは知識不足で実らないことを知って諦めた。
だが、バジルの世話は私の不安定さで投げ出してわざと枯らした。きっと毎日見守っていたらどうにか成長し続けていただろう。
この言葉は植物に限らず、愛玩動物にも当てはまる。
“二度あることは三度ある”
“三度目の正直”
次なんて考えていないが、何かにしろ後者になろう。
ひとの優しさに触れるから、優しさは生まれる。では、その優しさの始まりは?
優しく生きよう。
真ん丸な満月にはなれない。誰かのかたちにはまるためにかたちを変えられるほど器用でもない。
ただ近づけるようにはなれるのかな。
わたしはあなたのかたちが素敵だとあの時感じ、これからも尊敬するだろう。
これからもたくさんの人に出会い、形成し続ける。
20220810.ムメイじゃない何かになろうとしているなにか