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甘美な倦怠
曲線的で享楽的、装飾的で女性的
性と愛をぞんぶんに表現するロココ調
フラゴナールはロココ調最後の巨匠で、「ぶらんこ」はロココ調絵画の中で高い評価を得ている。
この絵に初めて出会ったのは横浜のおばあちゃん家。
適当にぱらぱら雑誌をめくっていたら急に出会った。
おばあちゃん家で運命の出会いをしたことは何回もある。浮気者だな。
これを見た時は衝撃が走った。
なぜか背中がぞわぞわして、お腹と胸の間がもぞもぞした。
「それ気に入った?」ってばばに聞かれたけど、なぜか「うん」と答えられなかった。
見てはいけないものを見た気がした。
絵にそんなことを思ったのは初めてだった。小学3年生の秋。
次に出会ったのは高校2年生、世界史の資料集。
「高校で習うものなんだから別にガン見したっていいじゃん」
って思ってたくさん調べた。なぜあの時奇妙な気分になったのか、答えが知りたかった。
この女性が誰なのかとか、立っている小指の意味とかがわかって、答えにも検討がついて、納得して消化した。
それにしても、小3の自分の感覚が鋭敏だったこと、何気にすごいと思っている。
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