【症例①】シンガポール人-J氏
出会いは7年前の春先、まだ決して暖かくはなかった頃のはず。
新橋の立ち飲み屋で隣で飲んでいて、声をかけられたのがきっかけだった。
彼はいわゆる華僑で、華僑なんて教科書でしか知らなかったので、「ああ、ガチで華僑っているんだ、すごいな」と思ったのを覚えている。
家族の仕事の一部を手伝いつつ、自分でも日本含めアジアのどこかで起業している謎のシンガポール人だった。年は5つほど上で、やたら大人びて見えた。
声をかけられた翌日、翌々日にも食事に行き、なんだかんだ彼は来日期間を延ばし、