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フジロック2024を終えて その2

その1の続きです。

DAY2

今日は関西の人気フォロワーさまが東京出張後に1日だけ参加するために苗場入り。午前9時頃にシャトルバスが到着するとのことなのでイエロークリフで待ち合わせることに。

彼はあるトレードマークが目印の男。それだけで彼と分かる(わけではない)。

昨夜は社長と2manydjsの単独公演を観る予定だったそうだが急遽キャバクラに変更になったらしい。今日は思い切りライブを楽しんでくれ。

とりあえずイエロークリフで乾杯。
座っていると顔見知りのフォロワーさまたちが「ヨラさん!」と声を掛けてくれる。ここでだけご挨拶できたフォロワーさまもいるので、朝イチ入場前の小一時間ここに座っているのもいいもんだと思った。

「ヨラさん、さっきから知らない人が僕を見て「あ!」みたいなリアクションするんですよね。」目印の彼が言う。そりゃそうだ、あなたは有名人だもの。

数人のフォロワーさまを巻き込んで小さな酒盛りをした後、彼の後輩がやってきた。私が新潟の娘と勝手に思っているフォロワーさまだ。朝から3人で会場を回ることに。

森のハイジカレーを食べながらケロポンズwithむぎのステージを観る。50代も半ばに差し掛かってから、2回り近く歳が離れたフォロワーさまたちと朝からカレー食いながらライブを一緒に観る未来があるなんて、数年前の私は全く思いもしなかった。

続いて新潟の娘イチ推しのトクマルシューゴのステージを観るためにヘブンへ移動。トラッドやアフリカと現代音楽が融合したような不思議な音楽に身を委ねる。いい感じだ。

次は私が今年最も観たかったアクト、TLDPを観るためにグリーンステージへ移動。
途中、フジロック初参加前から交流がある仲間に会いにキッズエリアに立ち寄る。
彼らはそれぞれ3人と2人の子どもを連れ、ほぼ途切れなく家族でフジロックに参加している。本当に苦労が多いと思うが、それの苦労を超える喜びがあるのもフジロック。

グリーンの関西フォロワーの拠点に移動し、身軽になったところで、グリーンステージからあの管弦楽のイントロが…もう始まんのかい。
宿が同じでいつもお世話なっているピンクのフォロワーさまと急いでステージに向かう。
とりあえずモッシュピットに潜り込む。しかし人が多い。
TLDPのライブは華やかで動きのあるステージングが魅力。特にボーカルのアビゲイル、アクションをキメながらステージ上を動き回る。当然モッシュピットの柵まで下りてくる。その度に柵に向かう人の波ができるので、それに乗って行くともう前から2列目。
今最注目のガールズバンドはブロンディのコールミーをカバー、70年代や80年代の香りがするTLDPに凄くしっくり来る選曲で素晴らしかった。

ちょうど雨が降り出した時に始まったラストナンバーのNothing Mattersには本当にグッと来た。

その後、息子も大好きなボウディーズのステージを観るためにみんなでホワイトステージへ移動。しかしROYは全く変わらないなあ。思い切りシャウトする。実はボウディーズを観るのも初めて。去年のフジロックデビューまでは、洋楽の単独ライブしか行ったことがなかったのだ。

みんなから少し遅れキティリヴのヘブンへ移動。
いや、何なんこの渋いブルースは。ギターも歌も上手い。こんな逸材がいたんだ、と思ったらキティ・デイジー&ルイスの次女だったんだね、納得。
最後はメンバー全員演奏しながら楽器を持ち替えてのプレイ。キミらはヨラテンゴか。でもヨラテンゴは曲の途中で楽器交代することはないのかな、面白いな。

キティ終了後、みんなでオレンジカフェで軽食。

その際にまだお会いしたことがないフォロワーさまに連絡。他のフォロワーさまとも待ち合わせしているらしい。場所はホワイトステージのハイネケン。

ホワイトで私と1歳違いのフォロワーさまにバッタリ出会う。去年のカネコアヤノ待ちの時に「高齢の俺たちが頑張らないといけない」と言っていた。今年も頑張って来たで。

待ち合わせ場所になかなか人が現れない。しばらくすると1人の女性がハイネケンの看板の前に立っていた。声を掛けてみる。
「誰か探してます?」「はい」「誰ですか?」「与良健吾」「それオレです」「えー!」

彼女はXで交流のあるフォロワーさまで、界隈では「天才」と呼ばれるほど面白い。
彼女がフォロワーに配っているマグネットを頂戴し、代わりに様々なキャラクターを生み出してLINEスタンプを作っているフォロワーさま(まだお会いしたことがない、彼女も天才だと思う)から頂戴したシールとマグネットを渡す。

この時間、私はくるりかノーネームどちらを観るか迷っていたのだが、オレンジカフェでフェスの達人から「ホワイトのくるりは伝説になるかもしれない、前のホワイトがそうだった」と教えてもらったので、そのままここでくるりを観ることに。

まあまあ混みだしたホワイトステージを前方へ移動。彼女、なかなかグイグイと前方へ突っ込むタイプ。私もまあまあ突っ込むほうだが、あまりにグイグイ行くのでちょっと笑ってしまった。

そうしているうちにくるりが登場。ステージ中、彼女が「やばい」と漏らした。わかる、これはやばい。夕方のホワイトステージのロケーション、岸田さんの声とバンドの演奏が、心と体に染み込む。

岸田さんは最後に「人はどこまでいっても孤独なものやけど 孤独に寄り添って一緒に走ってくれるのがロックンロールやと思う」と言っていた。そう、みんなロックと一緒に走ってもらってやっとこさ生きているのだ。

くるりのステージは入場規制がかかっており、退場にも当然時間がかかる。

くるり終了と同時にグリーンステージではベスギボンズのステージが始まっている。
渋滞の中、焦る気持ちを落ち着けてボードウォークをゆっくりと進む。
そのうちにベスの声が聞こえてくる。ベスが本当にグリーンステージに立っている。

そして到着したグリーンステージ。暗闇の中、ベスが静かに歌う。まるで何かの儀式のようだ。神々しい。

曲が終わりベスがカンペを見ながら「ミナサンハヤサシイ」とスピーチして笑顔を見せる。なんてキュートなんだ。

そのスピーチに続き、青いライトのステージからあのオルガンのイントロが聞こえてくる。一層の歓声が湧き上がる。そう、ポーティスヘッドのRoadsだ。これが今日ここで聴けるなんて。ベス、貴女のほうが優しいよ。泣きました、ありがとう。

そして2日目のヘッドライナー、クラフトワーク。私は左寄りの前から2列目に配置。4台のキーボードがステージに登場した時には歓声が上がった。

ステージ出てきた4人はまるでロボットのようだった。この人たちは本当に死なないんじゃないかと思った。
VJを駆使したステージは、少し離れた場所からステージ全体を楽しむのもよかったかなと思った。
でも、現代電子音楽の草分け、伝説のクラフトワークを最前2列目で観ることができたのは本当によかった。

クラフトワーク終了後、宿には戻らず2manydjsを観にレッドマーキーに直行。フォロワーさまたちと前方中心に移動。

ほどなくしてフォロワーさまから、くるりを一緒に観た「天才」とブルーギャラクシー横で会合をしているとの連絡が。
その場所に移動すると、昼に落ち合う予定だったフォロワーさまがまだ来ていないとのこと。彼に会ったことがあるのは、私とあともう1人、うな重を一緒に食べたフォロワーさまのみ。
彼は周りを見渡し、近くにいた男性に「○⚪︎⚪︎○ーさんですか?」と声を掛けに行った。結果はハズレ。顔知ってるんちゃうの?と思ったが、やはり暗いのでよくわからなかったのだろう。そうしているうちに待ち人が現れる。

6人で乾杯し、お喋りした後、パレステントにインイン
を観るために移動。

イエロークリフでカレーを食べて、テントイン。ドリンクスタッフの対応に若干憤慨しながらもホールに移動。DAY3のヘブンにインインは登場するが、ホワイトのジザメリとレッドのフォンテインズに挟まれて観に行ったらフォンテインズが始まるまでに帰れないのだ。

オリエンタルな雰囲気漂うダンスグルーヴは、満員のホールを揺らした。

その後、ルーキーへ移動してイスに座りながらお喋りしていると、目印の彼に向かって誰も面識のないフォロワーさまが近づいてくる。「○⚪︎○さんですか?」目印の彼は挨拶を交わし、私は携帯のXのプロフ画面を彼らに見せる。「え、与良健吾?マジですか⁉︎」いや、こっちが「マジですか」ですよ。

おわりに

昨日は寂しくないと言ったものの、やっぱりフジロックが終わると寂しいものです。
ところで、今日フジロック休暇が明けて出勤しましたが、チームのメンバーからの引き継ぎメモやメールの宛名に「ミスターフジロックこと与良様」と書かれていました。
私のチームにフジロッカーは私しかいません。

あの日会場にいた数万人ものフジロッカーは一体どこへ消えたのだろう。そんなことを考えながら、他のチームのメンバーや、退勤時にすれ違う人々の腕にリストバンドの跡を探すのでした。

その3に続きます。

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