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昔、関西にあったレコード店について取材した
先日、こんな記事を書きました。
初めて行った輸入レコード店は、中1の時、阪急ファイブ(現HEPファイブ)の大月楽器。同級生に連れて行ってもらいました。今から42年前ですか、懐かしい。
以前の記事で触れましたが、このポストで取り上げている「大阪青春街図’76」に阪急ファイブのマップが掲載されています。
ずっと探してた1976年の大阪青春街図(プレイガイドジャーナル発行)をゲット。当時の阪急ファイブのMAPも載ってて泣ける。うちらにとって阪急ファイブは、今のHEPファイブじゃなくてこれなんだ!
— へっけ (@junshoyuka) April 28, 2017
駸々堂や大月楽器、CABINにMILK。青春プレイバック( ;∀;) pic.twitter.com/gnD8RukshX
この本を見てみたい。大阪市立図書館の蔵書検索をしてみると…
中央図書館にちゃんとあったんです!しかし館内閲覧のみ。
齢54、当時の記憶が曖昧ということもあり、取材も兼ねて中央図書館まで見に行くことにしました。
中央図書館へ
大阪市立中央図書館は西長堀(西区)にあります。大阪一の蔵書を誇る大型図書館。
まあ、だいたいの本は置いています。音楽関係の書籍も充実しています。あとCDも借りることができます。
館内の端末で調べると、「大阪青春街図’76」は3階の大阪コーナーにあるらしい。棚の前に立ち、端から順番に探してみると…おおー、ちゃんとあるじゃないですか「大阪青春街図’76」!1976年ってワタシまだ小1です。その頃から阪急ファイブが存在していたとはね…こちらがそのマップ。2階にちゃんと「大月5」が!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128990050/picture_pc_d21d1b1144e097be868b2b27e86af164.jpg?width=800)
この街図、手書きマップが本当によくできていているんですよ!マンガもすごく上手い!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128989765/picture_pc_12dc84551821dac93cf688ab360e453d.jpg?width=800)
レコード屋の資料
当時のレコード屋を調べて資料としてパッと思いつくのがレコードマップ。
蔵書検索してみると…
これもちゃんとあるんですよね。しかも’88!これ当時持ってたんですよ。ちなみにAmazonではこんな価格で売られてました。ちょっと引きます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129002901/picture_pc_31c3ee63d04b99b8136391d43e424bf7.png?width=800)
では早速。どれどれ…おー、ちゃんと載ってるやん。しかし懐かしいな。いや、ちょい待ち、うーむ…あれ?いやいやいや…
何年も忘れていた記憶が次々とよみがえってきます。今はもう存在しないレコード店の紹介文と共に。これは借りて帰って家でゆっくり確認するしかないな。
比較のために、レコードやCDなどのフィジカルメディアを買わなくなった「デジタル転換期」’99のレコードマップも借りました。
関西初のタワレコはフランチャイズ
アメリカ発の巨大レコードチェーンTOWER RECORDS、皆さんご存知タワレコ、NO MUSIC, NO LIFEです。
ところで関西発のタワレコ、実は直営ではなくフランチャイズ経営だったんです。それが「タワーレコードナンバ」。南街会館地下1階にありました。この前身が大月楽器。書籍「TOWER RECORDSのキセキ」にもそのように記載されています(場所は阪急ファイブの大月楽器と記載されているけどたぶん誤り)。
今日チェックした「大阪青春街図’76」には南街会館に大月楽器の記載はありません。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129005474/picture_pc_5c298c92927f5ca75250ad6229e7bff1.jpg?width=800)
少しネットで調べてみると…
KONTAさんの運営するブログ「Kontaの歓びの毒牙」の記事に以下のような記載がありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1706364590227-GxmQTYVVsw.png)
「インポート オオツキ / IMPORT OTSUKI」が1978年にオープンしており、おそらくこれが関西初のタワレコのルーツで間違いないでしょう。
当時の写真も見つかりました。ニューミュンヘンの下に「レコード・テープ OTSUKI」って見えますね。これがそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1706394364058-jWO3EspLzR.jpg?width=800)
#何かイロイロでてきたもの
— 海軍大臣 (@25XMoYHgFLvjqBN) July 10, 2021
大阪ミナミにあった南街会館だそうです。
ヘルナイトやってますね。 pic.twitter.com/Q1oZ4869Rw
「タワーレコードナンバ」のオープンは1984年。噂を聞いて現場に急行しました。高校受験の年にも関わらず。目の前に広がる広大な売り場に輸入レコードが山のように。ここは楽園やな。買いもしないのに何時間も滞在したものです。(当時の店内写真持っておられる方、どうか見せてください!)
関西発のタワレコ直営店は京都
タワーレコードの直営店1号店は札幌店だそうです。日本のタワレコ代表選手、渋谷店が2号店。では、関西初の直営店はいつどこにできたのか。
実は京都なんです。大阪じゃないんですね。こちらは1987年オープン。もちろんできてすぐに行きました。なんせ直営ですからね。レコードマップ’88にも掲載されています。新京極商店街などの中心地からかなり離れた、かなり辺鄙な場所にありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1706368239917-NoXVcshq4m.png)
大阪にもタワレコ直営店が
この後、ちゃんと大阪にも直営店がやってきます。1990年、心斎橋店です。4フロア450坪を誇る日本初のメガストア。大晦日とか夜中まで営業していて、初詣は神社行かないでタワレコに行きました。
2006年の閉店まで大阪の音楽発信の中心でした。こちらのブログに閉店時の様子が…
![](https://assets.st-note.com/img/1706397053017-664JrNahzT.png)
ちょうどその頃「タワーレコードナンバ」は「スターレコード」と店名を変え、南街会館地下で営業を継続します。1989年のことです。店内写真お持ちの方、どうか見せてください!
![](https://assets.st-note.com/img/1706368956863-JFJniriz3v.png?width=800)
片付けにて。覚え書きとして。ライセンシーの変更か何かで、難波の「タワーレコード」が「スターレコード」に変わったのは、1989年11月1日から。Stack Orientaionのスケジュールペーパー「FILE」より(表紙はトッド・ラングレン)。 pic.twitter.com/Keoeq0Njg0
— きじまこう (@mononophone) March 27, 2023
おわりに
中1の頃、阪急ファイブの6階(マップには載っていない)にパンク、メタルファッションの店がありました。レザージャケットや鋲付きリストバンド以外に、バンドTシャツも取り扱っており、ビートルズファンだったワタシは、アイアンメイデンやレッドツェッペリンではなくビートルズのTシャツを購入したんですよね。それもコンピ盤Love Songsのやつ。これがはじめて買ったバンドTシャツなんです。
そう、これこれ!いやあネットって凄いですね。何でも見つかるわ。
![](https://assets.st-note.com/img/1706363266268-I3vBcoZYKS.png?width=800)
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