毎日新聞「あしたに、ちゃれんじ」連載63回目
【毎日新聞「あしたに、ちゃれんじ」】
連載63回目
5〜6月に4回連続で
放送されたNHKドラマ「%」。
障がいのある方を
ドラマで起用することは、
どんな難しさを伴うのか?
、、、ということを巡り、
初めてドラマ制作を担当する
若手プロデューサーが
差別と理解と現場の狭間で、
成長をしていく、、、。
このドラマの初回を見たとき、
福祉の現場を知っている1人として
「単なるお涙頂戴にはさせない、
とても難しいチャレンジ」を感じ、
お友達のアナウンサーさんに相談し、
NHKさんに繋げていただきました。
そして、ありがたいことに、
ドラマの主人公と同じように、
初めてドラマプロデューサーを
担当した20代の南野さん、
そして、制作統括の櫻井さんから
お話をお聞きすることができました。
子どもの頃からドラマを見るのが
大好きだった南野さんが、
障がい者のバラエティ番組
「バラバラ」を経験し、
自分が感じた違和感や
社会のズレを
物語に織り込んでいく。。。
インタビューができたのは、
4回のドラマを見終わった
あとだったのですが、
ドラマの中で僕が感じた
さまざまな疑問を、
南野さんはとても真摯に、
飾ることなく、
打ち返してくださいました。
昔ね、淀屋橋で福祉施設カフェを
運営していたときに、
バリバラに出させていただいた
ことがあるんです。
あと、他局の情報番組から
取材を受けたこともあって、
その時に必ず感じたのが、
取材側の配慮の無さ。
でも、たまーーに失礼な方も
いるにはいるけれど、
そうではなくて、
スケジュールに
追われているからこそ、
スタッフなりの配慮と判断で、
こちらが「失礼だ!」と思うことを
グイグイ踏み込んでいく。
そして、取材を受けているこちらも
「なんて失礼な!」と思いながらも、
「テレビに出させてもらうし、
仕方がないよな、、、」と、
その状況を飲み込んでいく。
今回のドラマで印象的だったのが、
記事にも書いた「片手に
障がいがあるカフェ店員」を
ADを担当していた主人公が、
「配慮」として、あえて、
映さないようにした、、。
そして、ドラマの終盤では、
「映さない」という配慮は、
彼女の中で「間違い」だと
気づき、後悔し、謝罪をしたこと。
このシーンを、
テレビ業界の中の人が、
あえてドラマで描く勇気、、、。
これは、描く側も覚悟がいるし、
なかなか素晴らしいなぁと。
最後に、
あえて聞きたかった、
「このドラマでの挑戦は、
今後、障がいのある俳優の起用に繋がるのか?」
「もしくは、また多くの
ドラマの一つとして
政策現場の中で共有されずに
流れているのか、、、」
という問いに、
「現場での若手の意識は、
変わってきています」
「少なくとも私が関わる
ドラマでは、できるだけ
積極的に起用していきたい!」
これも、とても誠実な答え。
今回、ドラマの撮影現場に、
車椅子をはじめてした
さまざまな障がいのある俳優が
起用された中で、
「現場ではどう配慮したか」の
報告書を作成して、
大阪と東京のドラマ班にも
手渡していかれるんですって!
こんな素敵なチャレンジが、
テレビ業界の中でもあるんだよ!
って、この記事を通して知ってほしーい!
お友達のダンサー森田さんの
お芝居もとっても素敵でした!
◆こちらから全文、お読みになれます
https://mainichi.jp/articles/20240621/ddl/k27/040/270000c
「福祉と組めば、上手くいく!」をテーマに、【障がい者福祉】では【伝統工芸、都市農業、空き家問題など】の新しい協働を。まちづくり、教育など、人口減少時代の課題解決に取り組んでいる。