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じっちゃま(広瀬隆雄)議事録「北野誠のトコトン投資やりまっせ。」~米国マーケットのリアル~2022/6/22 YouTube Liveまとめ【米国株投資】

~米国マーケットのリアル~

👴「振り返ってみると今年の3月に0.25%…5月に0.50%…6月に0.75%…だんだんクレッシェンドみたいに利上げ幅が大きくなってきている。FRBは本気ということだと思います。」


北野さん「やっぱりCPI(消費者物価指数)8.6%は大きかった?」

👴「FRBのメンバーもビックリしたと思います。だから、急遽週末の日曜日にWSJのニック・ティミラオスが『ひょっとしたら、0.75%あるかもしれない…』という観測記事を書いた。その背景は、8.6%のインフレ率があると思います。」


👴「政策金利は1.5~1.75%…インフレ率は8.6%…まだ7%あまりの乖離がある。思い出してみれば、1970年代の狂乱インフレの頃…ポール・ボルカーという伝説的なFRB議長が登場して、ギュッと金利を引き締めた。彼が金融引き締めをする前の段階ですでにFFレートはインフレ率はよりも上にきてた。」


👴「今回みたいにFFレートがインフレ率よりも大幅に下になってる状況は、あきらかに異常というか…非常にカッコ悪いというか…まあ、そういう状況ですよね。”先は長い”ということです。」


👴「FOMCの声明文に添付された経済予想サマリー…略してSEPと呼ばれる資料がある。これはFOMCが始まる前にメンバーに対して、『あなた数字はどうなると思う?』っていうふうにアンケート調査を集計したものです。それを見ると2022年末で3.4%です。これはかなりアグレッシブな数字だと思います。」


👴「このところ、ちょっと相場持ち直してて…『少し買ってみようかな?』という投資家さん多いんですけれども、次にまた”利上げ”があるということのメッセージが明確にで始めれば、すぐにヘナヘナと力なく”相場は反落するリスクもある”というふうに考えています。」



大橋ひろこさん「利上げをやっている間は、株はパフォーマンスとしてよくない?」

👴「難しい…ですよね。過去アメリカがリセッションになった局面で、株式市場がどの時点で出直ったかを調べてみると、やっぱりFRBが利上げの手を緩めて、逆利下げに転じてからマーケットが底入れマーケットが底入れするケースが多い」


北野誠さん「また金利0.75%はありそうですか?」

👴「はい。先週の金曜日…クリストファー・ウォーラーというFRB理事に新しく着任した方がいます。彼も『0.75%でいいんじゃない?』っていう意味のことを発言してましたので、次も0.75%やってくると思いますね。」


リッセション(景気後退)のリスク

👴「リセッション(景気後退)するリスクはあると思います。普通、リセッションの前には株が下がるんですけど、もうNY市場も高値からS&P500…瞬間風速で-24%まで下げましたので、いわゆるベアマーケット…つまり、弱気相場(定義:-20%)を満たしている。それが、状況証拠その1です。」


👴「状況証拠その2は、長短金利差(10年債利回りー2年債利回り)です。それがゼロ…もしくはマイナスになると、半年~1年後にリセッションがくると言われている。これもシグナルが点灯している。だいたいリセッションになると覚悟して間違いないんじゃないですかね。」


リセッション(景気後退)後に買うのは遅い?


👴「実際にリセッションになるのは、株式市場が大底をつけた後になります。株は常に先見性があるので…先…先…と動く。NBER(全米経済研究所)という著名エコノミストの連絡会みたいなものが、『リセッションでした。』ということを宣言する。その宣言が出るのが、実際に起きてから半年~1年後。」


👴「その判定(NBERのリセッション宣言)を待ってたら、株はぜんぜん遅いわけです。それよか前に動かないといけない。マーケットが底入れするのは、多分…10月くらいかな~と考えています。シーズナルに…だいたいそのくらいの時期に相場が底入れするケースが多い。」


大橋ひろこさん「11月の中間選挙の直前に底入れして猛烈に反発する可能性は…」

👴「あるかもしれないですね…逆説な言い方になるんですけど、株価がグワッと突っ込んだら、むしろアク抜けしやすいと思う。」


👴「これまでの相場で8兆ドルぐらいの株式市場の時価総額が失われいる。それは投資家が株で損して萎えることを意味する。それがマインドに影を落として、消費がにぶる…とかね。そういうことで不況がくる原因になる可能性がある。ある意味、FRBはそれをわざと演出している節がある…と、僕は感じる。」


👴「インフレを抑えようと思ったら、株安にするのが一番早いので、わざと仕向けているのかよ?と感じる。でも、一旦安くなってしまえば、そこから新しい相場に取り組んでいけるので今はじっくり構えて、慌てて出動せずに、急落がきたらその時は大胆にいく!というスタンスでいいんじゃないですかね。」



北野誠さん「今はアメリカの株だらだら下げてる感じで、阿鼻叫喚って感じでもないですよね?」

👴「ないですね。だから…プットコールレシオとか…投資家のセンチメントを反映するインジケーターなんかも今一つ…振り切れていない。ぐずぐずしてる。センチメント的には底入れできなさそうな水準です」



いま投資をやるなら?


大橋ひろこさん「いま投資をやりたい方ってどうしたらいいですか?」

👴「ど~しても買いたいという人は、たとえば…インカムゲイン…つまり、配当収入というのを手掛かりにした投資対象なんかを選ぶと良いんじゃないですかね。配当がある分、株価の下値支えになると思います。たとえば、 $PFF 」


👴「iShares Preferred and Income Securities ETF ( $PFF )…これなんかは本来非常に保守的な…安全な投資対象だと思うので…先週あたりはボコボコに売られてるんですけど…でも、売られるべきじゃないと僕は思う。そういいったものに妙味を感じます。」


為替(ドル円)


北野誠さん「為替はどうでしょう?ドル円…」

👴「日米の金利差が非常に開いてますし、両国のインフレの先行きを考えた場合、アメリカは賃金あがってますので、しつこいインフレが続くと考えています。その場合、高金利に引きずられて日本の資金がアメリカにズルズル出ていくのが基本的な流れ。」


👴「もし株式市場がドカンと下げるような局面があったら、どこの国の機関投資家もホームマーケット…つまり、自国に投資資金を戻すので、その時に国際資本の逆流がおきて、ここまでずっとドル高できたので、その逆流が起こるとすればドル安になる…という説明から突発的な局面ではドル安リスクもある」


👴「でも、基本シナリオとしてはドル高ですね。でも、FRBが株安くしたくてウズウズしているような…そういう気持ちをだしてるので…そこがちょっと引っかかってますよね。」


中間選挙とインフレ


北野誠さん「中間選挙の時期なのでインフレは叩きたいんですよね?」

👴「そうです。FOMCの記者会見の冒頭でパウエル議長が『みなさんインフレ大嫌いというメッセージはFRBに届いてます。今やってます。』と、最初に断っていた。インフレは非常に不人気…それがバイデン不人気にも繋がってる。


今が出動のタイミングではない


👴「今が出動のタイミングではない。しかし、『ギャー』という局面があったら、そろそろ買い始めてもいいかな…というふうに考えています。高配当(例: $PFF )は、どうしてもタイミングがわからないという人のためのアイディアです。それはそろそろ買い始めてもいいかな…なんて思ってます。」


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