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じっちゃま(広瀬隆雄)議事録「2022年の米国株市場はどうなる!?広瀬隆雄の相場見通しと注目銘柄アップデート」2021/12/3 楽天セミナーまとめ

2022年の米国株市場はどうなる!?広瀬隆雄の相場見通しと注目銘柄アップデート


👴「今は買い場です。積極的に相場に取り組んでください。12~1月は例年アメリカ株でもっとも強い時期なので、この時期を取り逃す理由はない。目先は買ってください」


👴「2022年の投資戦略なんですけど、米国の株式市場はプラスマイナス0%くらいで1年を終えると予想します。つまり、落胆すべきパフォーマンスになると考えてます。その場合でも、投資を継続した方が良いと思います。その理由は、今回の景気拡大局面は2020年4月から始まったばかりです。まだ若い。」


👴「普通、景気拡大局面は8~10年ぐらい続くケースが多いです。今みたいな若い景気サイクルをアーリーサイクルと言います。景気拡大局面が何年も続いた後で、FRB(米国連邦準制度理事会)が何度も繰り返し"利上げ"をした後で、マーケットが崩れる時は、大きな景気サイクルが終わってしまう局面です。」


👴「たとえば、2000年のドットコムバブル崩壊…2008年のリーマンショック崩壊みたいに何年にもわたって、マーケットがグズグズするリスクはあると思います。しかし、今回は違う。まだ利上げすら始まっていまいわけで、景気拡大局面は始まったばかり。2022年にアメリカの景気が折れるリスクは小さい」


👴「現在のアメリカ経済を見た場合、家計部門が非常に健全、雇用市場は改善が著しい、賃金は上昇、消費者は自分の職の確保に関して自信を抱いてます。米国のGDPに占める割合として、消費が70%を占めている以上、消費さえ強ければアメリカの経済は安泰なんです。景気の腰折れを心配するべきではない」


👴「しかし、先月からテーパー(債券買い入れプログラムの縮小)が開始されてます。それを2022年の前半の早い段階で切り上げていくべきとFRBは考え始めています。それが終われば、いよいよ利上げが始まるわけです。2022年中に2~3回の利上げがあると思います。」


👴「2022年の株式市場の足踏みは実体経済が悪いからではありません。企業収益が悪いからではありません。投資家が株式に対して払ってもいいと感じる妥当なPRE(株価収益率)のマルチプルが下がってくることがもたらすスピード調整と理解するべきです。コレは一過性のことです。」


👴「コレが終われば、2023年から買っていけると考えています。セクター的にはエネルギーとは経済再開銘柄に注目してます。2021年は米国株に投資するにあたって、マーケットを丸ごと買う $VTI などのETFがアウトパフォームした。個別株を弄るより、セクターをトレードするよりパフォーマンス良かった」


👴「 $VTI は過去1年で+25%ぐらいパフォーマンスが出てる。非常に立派なパフォーマンスです。しかし、2022年はガラッと変わって、指数は儲からないかもしれないと覚悟してます。むしろ、割安なセクターをガッツリ買いに行った方が儲かりやすい。だから、2021年と2022年の投資戦略は真逆にすべき。」

1.米国の家計部門の可処分所得に占めるデッド・サービス比率(%、セントルイスFRB)


👴「これは一言で言えば、米国民の借金返済負担の重さを示すチャート。下に行くほど借金が軽くなる。つまり、消費に向かいやすい。『今のアメリカの消費者は困ってません。健全です!』という話をしてます。」

2.全非農業部門求人倍率


👴「これは『アメリカの企業がどのくらい積極的に人を採用しようとしてるか?』の尺度です。今は空前の高水準になってます。求人ブームが起こってる。」

3.全非農業部門離職率


👴「それに呼応する形で、離職率もスルスル上がってます。これは労働者が自らの意志で『こんな会社やめたろ』って離職する比率を示したチャート。『他の会社の方が給料高くなるかも…』という心の動きです。空前の離職ブームが起こってる。転職した方が有利。そういうことがアメリカで起こってます。」


👴「『消費に対して心配してません。旅行が復活するか?について心配してません。空前の旅行ブームがくると思います。』と言ってる理由は、アメリカの懐が非常に健全だからです。」


4.非農業部門労働生産性


👴「しかし、懸念はあります。たとえば、労働生産性はあまり上がってません。賃金だけが上がると、それは賃金物価スパイラルという悪循環を引き起こします。」

5.平均時給(ドル、前月比、労働統計局)


👴「平均時給のチャートを見ると近年だんだん上がってきてます。コロナ直後は乱高下してますが、コロナ前より着実に平均時給が上がってます。」

6.消費者物価指数


👴「一方、消費者物価指数を見ると5%を超える水準でインフレになってます。さらに非農業部門雇用者数も伸びてます。つまり、『FRBはなるべく早くテーパリングを完了して、利上げに移っていかなければいけない』ことを意味しています。利上げが始まると市場はギクシャクするかもしれない。」

8.第一期大統領中間選挙の年のS&P500


👴「こういう時には、有権者は反対票を入れることが起こりやすい。その意味において2022年の中間選挙は民主党にとってイージーな戦いではない。加えて新しい大統領が最初に迎える中間選挙におけるS&P500はマーケットがグズグズする展開で推移してきた。それがこのチャート。」


👴「まとめると、2022年の米国株式市場はプラスマイナス0を予想してます。その場合でも、米国株から足をア洗ってはいけない。引き続き $VTI みたいなETFはコアとして、ポートフォリオの半分くらい持ってて下さい。一方で、普段より多いサテライト(エネルギー株や旅行関連株)を回してください。」

参考銘柄

• パイオニア・ナチュラル・リソーセズ( $PXD )

• テキサス州アーヴィングに本社を置く優良シェール企業
• 西テキサスのパーミアンで最も魅力ある鉱区を確保
• 強固なバランスシートを維持
• 営業キャッシュフローの50~60%を再投資、フリー・キャッシュフロー
の80%を株主に還元

👴「毛並みの良い王道シェール企業。株主還元に力入れてる。一社だけシェール買うならコレ」


• ダイヤモンドバック・エナジー( $FANG )

• テキサス州ミッドランドに本社を置くシェール企業
• スプラベリー、ウルフキャンプ層を集中的に開拓
• 設備投資をやや絞り込む
• フリー・キャッシュフローの50%を株主に還元

👴「アグレッシブな経営。設備投資は絞り込んでる。2022年の原油は上だと思う、その時に臨機応変に増産できるのはサウジか米国のシェール企業。原油が崩れすシナリオは考えにくい。」


• フレックスLNG( $FLNG )

• バミューダ籍、ノルウェーの経営陣のLNGタンカー会社
• 13隻の第5世代(最新鋭)LNG船を運航 平均船齢2年
• 4隻はスポット市場で運行⇒長期安定収入と目先のUpsideを確保
• 米国⇒世界へのLNG輸出が増加、買い手は中国が躍進
• 米国ヘンリーハブで5ドルの天然ガスがアジア・スポット市場では30ド
ルで売れる

👴「液化天然ガスに特化。天然ガススポット市場の市況は良い。買い手は中国。」


• トーム( $TRMD )

1889年創業、英国登記、デンマークのコペンハーゲンに本社を置く
世界最大級のプロダクト・タンカー会社
• 53隻のMRタンカー(4.5万DWT)ならびに21隻のLRタンカー(8万
DWT)⇒原油を積むVLCC(32万DWT)よりずっと小さい
• 新造船プロダクト・タンカーの供給は過去最低

👴「歴史の古い世界最大級のプロダクトタンカーの会社。ある時点でブームくるかもしれない 」


• エンフェーズ・エナジー( $ENPH )

• ソーラーパネルの直流を交流に変えるマイクロ・インバーターを製造
• IoTとスマホ・アプリを組み合わせ消費者がリアルタイムで節電をモ
ニターできる
• ソーラー・パネルの信頼性をUP、保全コストを低減
• コスト削減努力を開始

👴「歳出法案(1.75兆ドル)が可決→ソーラーパネルのブーム→恩恵を被る会社」


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