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オリックス・バファローズの現在地を中嶋監督の「言葉」から考察する【オープン戦編①】

初めまして、ギータと言います。

皆さんのnoteを読んでいると自分も書きたくなりnoteデビューしてみました。

野球に関する知識も文章力も皆無な人間ですが、数字等の客観的な事実は大事にしつつも感覚的に理解できる文章を書けるよう頑張りたいと思います。

初回のテーマですが、公式HPのゲームレポートに記載されている中嶋監督の試合後コメント(紅白戦5試合、練習試合5試合、オープン戦16試合)を分析し、オリックス・バファローズの現在地、今シーズンの戦い方を考察してみたいと思います。

今回は投手編です。


1.単語の出現回数から考察してみる

中嶋監督が投手陣に言及したコメントの中の単語の出現回数上位(4回以上を抽出)は下記の表の通りになります。

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個人単位だと先発の柱として期待がかかる山本由伸選手、宮城選手、山岡選手、田嶋選手に加え新戦力の能見選手、阿部選手、中川颯選手に言及している事が多いです。

特に中川颯選手は一時は開幕ローテ候補に名前があがるなど大いにアピールしていました。シーズンでもこの調子で頑張ってもらいたいです。

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この中で私は「フォアボール」と「順調」に着目しました。

「フォアボール」が使われたコメントは下記の通りです。

「阿部はフォアボールでバタバタしないというところはいいですよね(2/25)」

「宮城は、キャンプの時から順調に来ていると思います。ピンチでもなかなかフォアボールにならないというのはいいことだと思います(3/6)」

「阿部はフォアボールで崩れるタイプではないですけど、今日は1個出してしまって、その辺は本人が一番悔しいと思っているんじゃないですかね(3/6)」

「宮城は、フォアボールは余計でしたけどよかったと思います(3/13)」

高卒2年目の宮城選手、ルーキーの阿部選手を評価する際に使用された単語なのですが、私は中嶋監督が投手陣全体に対して無駄なボール球やフォアボールをなくすよう求めているのかなと推測しました。

無駄なボール球やフォアボールは自滅に近いものであり、これを減らすことで「投手優位な状況(カウント)を作れる」、「球数を要さずに抑えることができる」という点において理に適った指導だと思います。

また、出現回数こそ多くないですが

「(投手陣は)ストライク先行という部分では微妙でしたね(2/9)」
「田嶋はゾーンの微妙なところにも投げられていたし、よかったと思います(2/23)」

といったコメントもあり、中嶋監督は無駄なフォアボールを出さない、ストライク先行で投げ、球数を要さずに抑えることが出来るタイプを評価する傾向が見られます。

裏を返せば、無駄なフォアボールから崩れるタイプの選手は出場機会に恵まれないかもしれません。頑張って克服してほしいと思います。

宮城

次に「順調」という言葉ですが、これは文字通りの意味です。この単語は山本由伸選手、宮城選手、田嶋選手、山岡選手、能見選手、増井選手を評価した際に使われたものですが投手陣全体にも言えると思います。

オープン戦後半に数字を落としたものの、一時はチーム防御率が1点台を記録しており、昨年に比べると投手陣全体の底上げには成功したと言えるのではないではないでしょうか。

※先発6番手や勝ちパターンの確立などまだまだ問題があるのも事実ですが…。

後日Upする野手編で詳しく書きますが、野手陣に対する中嶋監督のコメントは投手陣に比べるとかなりネガティブな論調になっています。

チームがスタートダッシュをきめるには先発を中心とした投手陣の頑張りが絶対条件になると思われるので、開幕一軍を掴んだ投手は結果でチームを牽引してくれることを切に願っています。


2.共起ネットワークを用いて考察してみる

共起ネットワークは、文章中に出現する語と語がともに出現する関係性を図にしたものです。共起ネットワークを使うことで、直感的に文章の特徴を捉えやすくなるというメリットがあります。

言葉で説明しても「なにそれ?」と思う人が大半だと思うので、まずは実物を見てもらいたいと思います。

投手

見方としては

・出現回数が多い語ほど円が大きい
・線と線で結ばれている語は関連性があり、色が濃いほど関連性が強い
・円の位置や近さに意味はない
・円の色は全く意味がないわけではないがオマケ程度

と認識してもらえれば十分です。

図を見て分かる事としては、平野佳寿選手は「調整中で結果は気にしていない、試合実戦)に出るのが一番大事」、山﨑福也選手は「立ち上がり悪い」とコメントされている頻度が高いという事です。

平野佳寿選手には調子を上げてもらって山﨑福也選手は課題の立ち上がりを特に注意してもらえればと思います。

この章では私は能見選手に注目したいと思います。

3/17の楽天戦で1回5失点と大炎上してしまったため、オープン戦の成績自体はそれほどという感じですが、その他の試合では紅白戦、練習試合含めて9イニングを無失点で終えています。昨年事実上の戦力外となったもうすぐ42歳になるベテランと考えれば、かなり順調にきているのではないでしょうか。

関連性が強い語句としては「高さコース変える」、「バッター見える」、「抑える」等です。投手として最大級の賛辞ですよね。

これからもみんなと一緒に成長できるように、みんなでいい方向にいけるようにしていきたいです。そしてやるからには“テッペン”を目指してがんばっていきます!(3/3ゲームレポートより抜粋)

と話してくれた能見選手、選手としてコーチとしてチームをテッペンに導いてくれるでしょう。

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3.最後に

思いつくままに書いた駄文をここまで読んでいただきありがとうございました。②では野手陣の考察を書こうと思います。

■出典、使用ツール

トップの写真はこちらからいただきました。


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