Please Thumbs up,Frank Schwindel!
き~たぞ~きたぞシュウィッちゃん~、キィ~ンキンキンキンキンキ~ン、テケテケテッテッテ~ン、ピッピピッピップぺポ、ロスちゃんも~♪(水森亜土・こおろぎ'73、ワイワイワールドより一部歌詞変更)
すみません取り乱しました、イサシキです。
7月のTDL以降どこか寂しい気持ちになっていた筆者ですが、その寂しさをも紛らわしてくれる選手が現れました。
その名はFrank Schwindel。一時期はNPB行きも示唆された29歳のオールドルーキーです。
なかなかMLBに定着できなかったKC、DET、OAK時代
Schwindelがドラフトで指名されたのは大学時代の2013年。KCから18巡目(全体534位)で指名を受け、入団します。
その後はマイナーリーグで2016年から3年連続で20本塁打を記録したり、2019年のSpringTrainingで.327/.379/.531に加え、本塁打3本、OPS.910という成績が認められ、ついに開幕ロースター入りを果たし、開幕戦に5番ファーストでスタメン出場することになりました。
しかしその後の6試合で記録したヒットはわずか1本と、見事なまでにメジャーの壁にぶち当たってマイナーへと逆戻り、そのまま5月にDFAとなってDETへと移籍しました。
DET移籍後はメジャー昇格がないまま2年間を過ごし、昨年オフにFA。その16日後にOAKとマイナー契約を結びます。
開幕こそマイナーで迎えたSchwindelでしたが今年6月28日にコールアップされ、2年ぶりにメジャーの舞台へと戻ってきました。
そしてその翌日、TEX戦で待望のメジャー初ホームランが飛び出しました。
これまたすごい飛距離ですね(笑)
ただその後は8試合に出場して打率.150とまたも結果は残せず、昇格からわずか19日(7月16日)でDFAされてしましました。
その2日後にウェーバークレームで獲得したのが、Cubsでした。
CHCに来たらすごいことになっちゃった
Cubsに来てからはIowaCubs(AAA級)に配属され、9試合に出場。打率.189とそこまで秀でた成績ではありませんでしたが、チームが大解体されていく真っ只中の7月30日、ちょうどAnthony RizzoがNYYへとトレードされた日にメジャー再昇格を果たしました。
そこから堰を切ったように打ち始めます。メジャー再昇格後初出場となった8月3日から10日まで7試合連続ヒットを皮切りに、月間打率.370(MLBトップ)、ヒット数44本(MLB5位)、出塁率.419(MLB7位)、長打率.706(MLB2位)という驚異的な成績を残し、気づけば今のCubsになくてはならない存在になっただけでなく、8月のナ・リーグ月間最優秀新人にまで輝いてしまいました。
9月に入ってもその勢いはとどまることを知らず、今日まで行われたPITとのシリーズでは3試合連続猛打賞を記録し、昨日の試合ではSSへのサヨナラ内野安打、今日の試合では試合をひっくり返す逆転満塁ホームランを放つなど、もはやSchwindelの独壇場となっています。
Thumbs up👍で人気者に
Cubsが生んだスター選手で、今夏のTDLでNYMに移籍したJavier Baezやその他の選手が一時期ファンに向けてThumbs down(これのこと→👎)をしたことによってバッシングを受け、謝罪するという一幕もあった中、Schwindelはその逆のThumbs up👍やアラサー手前とは思えないほどお茶目なポーズをカメラ前で披露してくれます。
未来も、今も、どっちも大事
現在再建期のCubsにとって、決してこの状況が良いものとは思えません。とりわけ6月中旬までは普通に地区優勝が狙える位置で戦っていたわけですし、ファンが落胆してしまうのも無理はありません。ただ、Schwindelやナ・リーグ新人王候補のWisdom、新たなCubsのリードオフとして覚醒を遂げたOrtegaらは既に全員30歳前後で、チームの再建が終わってコンテンダーとなる頃にはもしかしたらもういなくなっている選手たちかもしれません。それでも懸命に成績を残し、少しでも今のチャンスをモノにして這い上がろうとする彼らの姿は、今後のチームを支える若手プロスペクトにとって非常に刺激になるのではないでしょうか。
今回はここまでになります。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
今後もMLBやCubsに関する記事を執筆していきますので、もしよければお読みください。
編集後記:ドクタースランプアラレちゃんの主題歌「ワイワイワールド」は高校野球の応援歌でもお馴染み。私は和歌山県の向陽高校のワイワイワールドが1番好きです。
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