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【独断】魔改造されそうな選手3選

お疲れ様です、イサシキです。

今回は筆者の得意分野ではない記事になりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

今シーズン後半戦、カブスは球団の新人本塁打記録を更新したPatrick Wisdomや実働わずか2か月で素晴らしいスラッシュライン.342/.389/.613を記録し、一躍チームの主力打者となったFrank Schwindelリードオフに定着した苦労人Rafael Ortegaといった、いわゆるアラサー軍団の活躍が光りました。特にWisdomSchwindelはなかなかMLBの高い壁を越えられず来日候補となっていた選手だけに、今シーズンの活躍は感慨深いものがあります。

そんなことされたらファンとして期待しないわけにはいきません。ということで、今回も筆者である私が独断と偏見で選んだ、次に打撃魔改造をされる選手候補をご紹介していきたいと思います。

はじめのおことわり

①:打撃メソッドについて

今回の記事では、なぜWisdomやSchwindelらが活躍できたのかという部分や、今シーズン20代後半~30代前半の選手たちがなぜカブスで覚醒を遂げたのかといった部分に関しては取り扱いません理由は「わからないから」です。

もっと細かく言うと、「そこに誰が作用したのかがはっきりしていない」からです。彼らの打撃が開花したのがもしコーチからの助言である場合、今シーズン限りでカブスを退団した打撃コーチのAnthony Iapoce からかもしれませんし、はたまた打撃補佐コーチを務め、来シーズンからはガーディアンズで打撃コーチに就任するChris Valaikaからのものかもしれない。もっと言えばマイナーのコーチからかもしれないし、打撃コーチでなくてもヘッドのAndy Green監督のDavid Rossらも現役時代は野手だったため、彼らのアドバイスがきっかけになった可能性もあるとなると、誰からも明言がない現状ではとてもではありませんが推測することは困難だと判断しました。

②対象となる選手

今回の選出で対象となる条件を以下に抽出しました。

1.25歳以上の選手
※2.マイナー所属歴が5年以上or他球団からの移籍を経験済み
3.Pipelineのプロスペクトランク20位以下の選手
(※2に関してはどちらかを満たしていればOKとする)

1人目:Trent Giambrone(IF) 28歳

・Giambroneのメジャー初ヒット
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FanGraphsより

一瞬呼び方に困る選手ですが、「トレント・ジャンブローネ(もしくはジアンブローネ)」でいいと思います。

2016年ドラフト25巡目で指名され、ジョーンズ・カウンティ短大からカブスに入団。173㎝と野球選手としては小柄な体格ながらもマイナー通算5シーズンで59HRを放った長打力とMLBでも上位に食い込めるほどのスプリントが魅力の選手です。まあ長打力とはいったものの、本来であればライナー性の強い打球と自慢の俊足で2Bを稼ぐ中距離打者といったところでしょうか。

今シーズンはメジャー初昇格、初ヒットを記録しましたが、マイナーでの成績は急降下。過去3シーズンと比較して長打が激減し、三振ペースも大幅に上がってしまったシーズンを過ごしました。2019年にAAAで残した成績がなかなか良かっただけに、様々な面で厳しさを感じてしまいました。

2019年球団プロスペクトランク20位だったGiambroneも、既に28歳という年齢に到達したことを考えればそろそろメジャーに定着してほしい頃ですが、如何せん来季はケガから復活してくる2B:Nick Madrigal陰に隠れる形となりそうなのが何とも痛いところでしょう。ただIFUTのDavid Boteが左肩の手術を受けて来季開幕に間に合わないことがほぼ確定しているため、STの成績次第では開幕ロースター入りの可能性もあります。良く言えば魔改造候補、悪く言えばリリース寸前ともいえる立ち位置なので、何とか第2のアラサーの星になってほしいところです。

現在:11月5日(現地時間)にアウトライトでAAAに降格

2人目:Alfonso Rivas(OF) 25歳 

・Rivasは今シーズンメジャー初HRも記録
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FanGraphsより

Rivasは現在球団プロスペクト30位の左打ち1B。2018年ドラフト4巡目(全体113位)でアスレチックスから指名を受けたのち、その後2年間マイナーでプレー。昨年1月にトニー・ケンプとのトレードでカブスに入団し、今シーズンはAAAで50試合に出場し、58試合で良いスラッシュライン.284/.405/.411に加え、HR4本、RBI32、OPS.816という成績で8月末にコールアップされました。

メジャー昇格後も広角にヒットを打ち分け、18試合の出場でAVG.318を記録。引用のツイートでも説明した通り、フィリーズ戦でメジャー初HRも記録しました。

非常に器用な打者で、こちらもGiambrone同様中距離タイプですが、打撃フォームに修正をかけて打球が打ちあがるようになれば左の長距離砲になれる素質を十分に秘めた選手と言えます。最近はGBが多くなっているようですが…。

LHPの外スラに対する対応力や少々スぺ体質気味である部分はこれからの課題として克服できれば良いかなあと思います。

何せ現在のカブスは左打者不足。打での魅力を持つRivasにとって、来季はチャンスが多く巡ってくる年になると思います。ただ同じ1BのSchwindelが左右を苦にせず打てる打者なだけに、OFのコーナーがメインポジションへと変わる可能性もあります。これでもしRFを守れるようにでもなれば...いや、やめておきましょう。

現在:カブスのアクティブロースター(26人枠)に所属。

3人目:Narciso Crook(OF)26歳

・フォームは若干Khris Davis(元OAK、TEX)っぽい?
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FanGraphsより

「え、この選手カブスじゃなくない...?」

そう思ったそこのあなた!その考えは間違っていません。なぜならこのCrook今シーズン終了まではレッズ傘下でプレーしていた選手だからです。今月18日現地時間マイナーFAでカブスに入団したことが伝えられました。

Crook2013年ドラフト23巡目(全体705位)という下位での指名をレッズから受けて入団。入団から4年間は主にAを主戦場としてプレーしたのち、2018年からはAAとAAAでも試合に出場。今シーズンは主にAAAで86試合に出場し、HR11本を記録しています。

特に今シーズンは選球眼が向上したのか、2019年に記録した6.4%→12.6%と約2倍に増加したため、出塁能力に関しても秀でた部分を垣間見ることができました(敬遠されてただけかもしれませんが…)。現在Crock26歳ということで、ここからは毎シーズンが正念場となっていきます。下位指名から這い上がった選手もたくさんいるので、ぜひカブスで才能を開花させてほしいところです。

ちなみに、Crookは今シーズンはルール5ドラフトの対象選手になっていますが、もしこのように他球団に移籍した場合でもドラフト指名の対象になるんでしょうか…?

現在:球団からの公式リリースは未だなしも、本人のTwitterやその他カブス関連からのアカウントよりカブスと契約を結んでいる様子がアップ済み



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