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整形するまでの人生

私はシンプルにブスです。

若干離れた小さな目
重くのしかかる一重瞼
息ができるか心配になるほどの低い話
団子鼻
歪んだ小さい口
尋常じゃなく長い人中(鼻の下)
下ぶくれの顔
もう生えてこない眉毛
刻まれたデコの皺
デカい顔に余白だらけの配置パーツ

良いところが一つもない、ブスというだけで人生損している。私が一体何をしたというんだ。

日本人の約7割は一重って聞くけど、私の周りはほぼ10割二重。
どこにいるんだ一重。

化粧品は好きで、ブスなりにデパコスに手を出している。ブスなのに。
商品をネットで探してる時はあんなに楽しいのに、いざ売り場に行くと美人ばっかりでカウンターに行くことすら恐怖を感じる。

美容部員さんにタッチアップしてもらってもブスで申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

知り合いの美容部員さんに、一度友達と一緒にメイク講座を開いてもらったことがある。

一生懸命手を施してくれた。それでも隣に並ぶぱっちり二重の友達の方が明らかにノリノリでメイクをしている。
そう、何故なら一重は化粧映えしないから。
完成後に並んだ私の不細工具合に、せっかく時間作って講座を開いてくれたその人に、お礼を言うのも躊躇うくらいにテンションが下がる。(ちゃんとお礼はした)

大工事したいがそんな金もないし、何よりタイミングも難しい、ダウンタイム(整形後腫れたりするのでそれが元に戻るまでの時間)の確保も必要だしな…
のタイミングでブラック企業から退職を決意する出来事があり、その勢いで美容整形外科に行った。
次の仕事見つかるまでダウンタイム過ごそ、新しい自分で転職しよ。

とりあえず、1番気になるこの一重まぶたを埋没で二重にしてやろうと決意。

美容外科行くの緊張したけど、私が行ったところは誰とも会わないように気を遣ってくれる所で安心してカウンセリング出来た。

メニューとか色々説明を受けて、本当は1番安い埋没を受けようと思ってたんだけど
耐久性とか保証とかの観点から割と高めのメニューにしました。騙されてるように聞こえるけど
埋没の1番安いメニューって、やっぱり1番取れやすいくダウンタイムも長かったりするらしい。

あと1番引っかかったのは埋没って人生で2回くらいしか出来ないらしい。まぶたの中に糸が残ったりして、あまりよろしくないとか…
取れやすいとすぐに埋没最大回数突破して切開手術しか手段が残されなくなってしまう可能性がある。切開って一生二重でいられるけどミスったらもう戻せないし、ダウンタイムもかなり長いしで結構怖い。
と、いうことでそこそこお高めだけどやっぱり耐久性が高いほうにしました。

しかも症例モデルになれば価格が下がります。
別に埋没したことは周りにも隠すつもりなかったのでどうでもいいやと思って症例モデルOKしました。
マスク姿で全体のモデルもあったけど、流石にお断りした。

カウンセリング当日に今日やっちゃいます?みたいなこと言われるくらいには埋没二重は気軽にできる整形らしい。流石に退職前だったのでお断りして退職翌々日に設定しました。

そして…一応変装用の伊達メガネと普段絶対使わないピンクのマスクをつけて向かうのでした。

次回
お酒弱いんですアピールして恥をかく

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