【ラ・リーガ第19節】ラージョ対セルタ

はい。
初めてのサッカーのマッチレビューです。
しかもどちらかというと渋めのカードです。(多分)
選んだ理由は単純にDAZNのトップ近くに来てたから(笑)。
ということで全然知らないスポーツの全然知らないチーム同士の対決をマッチレビューします。
といっても本当に知らないことだらけで、かなりめちゃくちゃですが興味のある方は是非読んでみてください〜。

(1)試合の要約・雑感
(2)大まかな戦術について
(3)まとめ

(1)試合の要約・雑感

まず、セルタとラージョというチームについて。
両者とも名前は聞いたことあるけど正直どんなチームか知りません。
何せ今までDAZNに入っていなかったのでハイライトすら見る機会もありませんでした。

ということで両者の順位も知らないまま試合がスタート。
戦術大国スペイン(勝手なイメージ)なので序盤から堅〜い試合になるかなと思っていたら、いきなりはちゃめちゃな展開に。

まずコーナーキックの流れからラージョがフリーキックを獲得すると、いきなりトマスがポスト直撃のスーパーゴールを決めます。
こいつヤベェェって思っていた束の間、セルタがコーナーキックのゴタゴタから完全にフリーになった選手がボレーシュートを決めすぐさま追いつきます。

あれ、自分フットサル見てたっけ?
と思うくらいの試合展開の速さに圧倒されていると、ラージョディフェンス陣の隙をついたセルタがハンドを獲得。
これをきっちり決めてすぐさま逆転します。

たった18分で1-2。
これは観てる側からすると面白い(笑)。


しかし、まぁさすがにやってる方は堪ったもんじゃないので少し試合展開としては落ち着きます。

まずラージョは5-4-1のディフェンスを敷いてリトリート気味に待ち構えます。(多分)
5バックってほとんど見たことがないのですごく新鮮でした。
セルタは頑張ってこじ開けよう、としていたかどうかは分かりませんが攻めあぐねていた印象です。

一方のセルタはガンガンハイプレスガンガンハイライン。
オラオラー!!!って感じで殴り込みにいきます。
しかし、ラージョは逆にこれを利用してビッグチャンスを何度も作ります。

華麗なパスワークというわけではありません。
シンプルに「」です。
このラージョ対セルタは改めて裏をとることの大切さを認識できるゲームだったと思います。

オフサイドやトマスの凡ミスなどでなかなかチャンスをものにできませんでしたが、37分にVARシステムの恩恵によりオフサイド判定を覆すゴールをトマスが決めます。
この時の具体的な状況については後ほど。

ということで2-2で前半を折り返す展開になりました。
地味なカードにしては面白い!

後半に入るとラージョは点を取りたいのかリトリートの5-4-1から、スイッチを入れるとサイドに圧縮して積極的に奪いに行くミドルプレスへと切り替えます。
セルタはただでさえ5-4-1ブロックを攻略できていなかったのに、圧縮を食らうと上手くチャンスに繋げることができません。

一方のラージョはボールを奪うとシンプルに裏を狙い、チャンスを演出します。

セルタからすると少し嫌なムードが漂っていたその時!
後半77分。
誰もが驚くスーパーゴールをトマスが決めます。
ペナルティーエリアのギリギリ外辺りで味方がトラップし損ねて少し浮いたボールをダイレクトでそのままズドーン!!
何やこれ!!!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

マトスのハットトリックで逆転を果たしたラージョ。
ディフェンスも再びブラックを作りしっかりと待ち構えます。

こうなるとセルタはフラストレーションの溜まる展開に。
攻めたい、のに上手くスペースが作り出せない。
しかもラージョがガンガン裏を狙ってくるので、そのケアもしなきゃいけない。

うーん...といったままロスタイムに入ると、いわゆるパワープレーのような形になります。
しかし、なかなか攻めれない。
うーん、困った...。


ズドーン!!
ディフェンスが一瞬集中を欠いたのを見過ごさなかった途中出場のべべが裏に抜け出し、ダメ押しの4点目。
勝負は決しました。


ということで結果としては4-2でラージョの勝利。
僕の感想としては、まぁ実力的にもそうだったかなぁと。
セルタは本当はハイプレスをかけてカウンターに繋げたかったんだと思うんですが、むしろその裏を突かれまくって相手に主導権を渡してしまったような気がします。

最初のゴタゴタした展開は恐らく両者も少し予想外だったと思いますが、ラージョとしては結果的に上手く自分たちの試合運びができたんじゃないかなと思います。

印象に残った選手としては1にトマス2にトマス、3にもトマスです(笑)。
それだけこの試合でのインパクトはすごかったですね。
もちろん凡ミスもしちゃってるんですが、しかし相手のディフェンスラインとの駆け引きや球際での強さ、何だかんだの決定力。
めちゃくちゃ良いフォワードだったと思います。

他にはラージョの左MFだったモレノが印象に残っています。
力強くスピードのあるドリブルからの低弾道で質の高いクロス。
相手としては嫌な存在だったと思います。
実際、そのクロスから何度かチャンスを演出しています。

また、ボランチだと思うんですがラージョのサンティ・コメサーニャ。
ラージョの心臓と言っても良いくらいの働きぶりだったんじゃないでしょうか?
というのも、セルタは先述の通りかなりのハイプレスをかけてきました。
そこを上手くかいくぐることができたのは、このコメサーニャのキープ力が大きくかったのではと思います。

セルタは残念ながらほとんど印象に残った選手はいません...。
ディフェンスラインは裏を取られてばっかりでしたし、攻撃も良いところなしですからね。
強いていうならば途中出場した14番のロボツカは良いプレーが何回か見られました。
それが監督の修正を聞いてやったことなのか自分で判断したことなのかは分かりませんが、良い判断が多かったと思います。


ということで要約、雑感はここまでです。
ゲームとしては面白いものになってくれて良かったです(笑)。
おかげで退屈せず見ることができました。
セルタ側がもう少し修正を加えられるとなお面白くなったと思いますが(笑)。

(2)大まかな戦術について

①ラージョのディフェンスはいかにして攻略すべきか

セルタのディフェンスは主に5-4-1ブロックによる引き気味のディフェンス(何ディフェンスと言えば良いのか...)、5-4-1からサイドへ圧縮してボールを奪いに行くミドルプレスの2つでした。

これに対して恐らくセルタは4-3-3で対応してたような気がするんですが(正直あまりオフェンス側に集中してなかった)、上手く対応できていない印象でした。
ということでどうするべきだったかを考えていきたいなと思います。

まず綺麗に5-4-1のブロックを作られた場合、これに関してはあくまで僕の持論にならますが、システムを思いきって4トップ気味にし、上手くレイオフなどのポストプレーを利用した攻撃を展開するべきだと思います。

セルタはサイドで崩してクロス、もしくは2枚置いた状態で単発の裏を狙うという形が多かったのですが、これでは相手の方が枚数が多いため上手く攻めきれません。
なので思いきって中央にフォワードを集めて、ポストプレーからの展開を行うことで、上手くフィニッシュまで持ち込むことができると思います。

恐らく鍵になってくるのは5バックの両端の選手をいかにおびき出して4バックの形に持って行くかだと思います。
そのためにもセルタは攻撃のシステムをいじる、もしくは絡む選手を増やすことで攻撃に厚みを持たせるべきかなと思います。

カウンターが怖いと思う人も多いかもしれませんが、セルタは結局カウンターも裏一発で展開されやすく、そこは人数の問題でなかったと認識しています。
カウンターを食らうのもいともたやすくボールを相手に渡してしまっているからなので、もっと厚みのある攻撃が必要かなと思います。


次に5-4-1のミドルプレスについて。

まず、仕組みとしては最初に次のように1トップがカバーシャドウの要領でボールをサイドへと追いやります。

そしてそのままウイングにボールを出させるのですが、ここで5バッの端に当たるサイドバックが縦を切りながら強く寄せます。

これを一つのスイッチとして中盤は一気にボールサイドへスライドし、圧縮を行います。

図はかなり大袈裟になっているかもしれませんが、恐らく現象としてはこんな感じのことが起こっていたはずです。
セルタももちろんそれは分かってはいるのですが、上手く攻略できません。

しかし、実際には1つ大きな隙があったと思っています。
それはハーフスペースへのスライドが間に合っていないことです。
具体的にどういうことか説明します。


先ほども説明した通り、ウイングに対してサイドバックは強くプレスをかけにいきます。

これにより本来は5バックの残りの4人はスライドを素早くしなければいけませんが、初期配置は中央圧縮を行なっているためスライドが間に合わずハーフスペースに大きなスペースが空くことになります。
逆に言えばここをインナーラップできれば大きなチャンスとなります。

ここからの展開は実際にパラレラ気味にボールを出したり、ポストプレーを行なったり対角の裏を狙ったりさまざまです。

これが実は案外狙えたんです。
というのもサイドバックが強くプレスをかけに行く割には残りの4人のスライドが遅いんです。
恐らくサイドでの圧縮には少しリスクをかける分、後ろは枚数を揃えておきたのでしょう。
実際、このハーフスペースを一度攻略できた際には上手く質の高いクロスまでつなげることができました。

ということで、解決策はたったの1つしか提示していませんがこのハーフスペースの攻略。
これがセルタに足りなかったものじゃないかなとおもいます。


②セルタを散々苦しめたラージョの「バックドア」

正直、この試合で一番インパクトを残したのはこれです。
バックドアです。

いわゆる裏に抜けるってやつです。
本当にシンプルです。
でもそのタイミングといい、パスの質といい、最高です。
セルタのディフェンス陣は散々これに苦しめられていました。
まぁディフェンスラインの選手からすればもっとボールホルダーにプレスかけろよって話ですし、中盤からすればいやいや裏取られすぎやろって話ですかね。
上手くいかない時間が長く続きました。

ラージョの2点目なんかはものすごく典型的なバックドアで、次のようにドリブルアットと呼ばれる運ぶドリブルから一気に裏を取りました。

ここでラージョのさらに秀逸な所は、この裏を取った瞬間にさっきまでオフサイドポジションにいたトマスが逆に活きるということです。

つまり裏を取った瞬間にオフサイドラインというのはズルズル下がっていきますから、先ほどまでオフサイドポジションにいたはずのトマスはCBより一歩二歩ほど前にいることになります。

後はこのトマス目掛けてグラウンダーのパスを送るだけ。

この形を2、3回演出したのがラージョです。
これは最終ラインにおける駆け引きを上手く活用した形だと思います。
明らかにラージョの監督は狙ってやっていますね。
恐るべし...。(´・ω・)

ということで思う存分にバックドアを活用したラージョは2点目を上手くもぎ取ることに成功しました。
めちゃくちゃ綺麗なので是非ハイライトでご確認ください。(その他にもトマスのスーパーゴールも映ってるし、面白いですよ)

(3)まとめ

はい、ということでラージョ対セルタについて見てきました。
サッカーについてはまだまだ観戦初心者ということでかなり的外れな部分もあるかもしれませんがお許しください。

サッカーはサッカーで面白い部分があり非常に良かったです。
特にオフサイドを巡る駆け引きはフットサルにはなく、新鮮でした。
これからも少しずつ勉強していこうと思いますので、是非サッカー界隈の方々もよろしくお願いします。
まだどのリーグ、どのチームを見るか困っている段階なのでオススメ等あれば教えてください!

ということで今回はこの辺で。
ありがとうございました!

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