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レコード棚を総浚い #66:『Daryl Hall & John Oates / Whole Oats』

1972年リリース、ホール&オーツの記念すべきデヴューアルバム。

ホール&オーツは、ラジオから流れてきた『ウェイト・フォー・ミー』でいっぺんに大ファンになって、徐々に遡って聴いた。
このファーストは中々入手できず、東京に出てから買ったものだと思う。

(たぶん)高校時代にNHK-FMで、ギャンブル&ハフの特集があって、それが誰なのかも知らずにエアチェックしたテープで、ビリー・ポールの『ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ』に出会ってしまい、それは僕にとって特別な曲になった。
フィラデルフィア・ソウルなるジャンルがあることを、その時に知った。

『ウェイト・フォー・ミー』以降のホール&オーツは、どちらかと言うと近代的なブルー・アイド・ソウルという感じだったが、このファーストは、モロにフィラデルフィア・ソウル的なサウンドで、これがルーツだったのか!と驚いたのを覚えている。

そうわかってから『ウェイト・フォー・ミー』を改めて聴くと、ポップな感覚の裏側にどっぷりとソウルフレーバーが隠れていて、彼らの見方が変わった。

その意味で、このファーストにはやはりホール&オーツらしさ、のようなものが色濃く宿っていて、CDを買い増して今でも愛聴している。


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