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僕のギターの心の師匠
中一で初めてのコンポーネント・ステレオを手に入れて、最初にエアチェックしたのが甲斐バンドのライブで、二番目が柳ジョージ&レイニーウッドのライブだった。
甲斐さんもジョーさんも、ひどく個性的な声のシンガーで、どちらのバンドも音色の傾向はまったく違うが、泣き叫ぶような印象的な音のエレキギターだった。
年末にその柳ジョージ&レイニーウッドのライブアルバムが出た。ラジオの音とは比べ物にならない迫力の『雨に泣いている』が僕の胸を激しく揺さぶった。
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どこか乾いているのに、物悲しいギターのロングトーンを、いつか自分も弾いてみたいものだと思った。
和製クラプトンと呼ばれていることを知ってエリック・クラプトンを聴き、実際はデイブ・メイソンが好きなんだと知っては、トラフィック関連を掘った。
レイニーウッド解散後は、少しギターの音がハードな歪みになり、評論家から「こんなバッド・カンパニーみたいな歪み、日本では他にやってる人いないですよ」と言われているのをインタヴュー記事で読んで、バッド・カンパニーにハマった。
そうだ。ジョーさんは、僕のギターの心の師匠だったんだ。
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