レコード棚を総浚い #38:『Bob Dylan / In Concert – Brandeis University 1963』
2010年にリリースされた、1963年ブランディーズ大学でのライブ。
録音が不完全な曲もそのまま収録されている。
僕がアナログレコードの再収集を始めたのが、2007年だった。
この発掘音源によるライブ盤が出た2010年頃には、アナログによる新譜発売もポツリポツリと復活し始めた時期ではないかと記憶している。
この頃ラジオでヴィンテージ・トラブルを聴いて衝撃を受け、デヴュー盤と思われるアルバムがアナログで出ていたので、一も二もなく買った記憶がある。
1963年といえば、ディランにとっては『フリー・ホイーリン・ボブ・ディラン』の時期で、アメリカのベトナム派兵が始まる前年にあたる。
『風に吹かれて』や『戦争の親玉』が、まだ皮肉のニュアンスを残し得ていた時期の、まだ熱狂に転じていない大学生たちの反応が興味深い。
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