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妖怪少女オリカ草案(テキスト更新2024/04/12)

ネット世界を漂ってたら妖怪少女テーマ化の話題を目にしたので、勢いに任せて自分も作ってみました。

ギミックを考えるにあたり大事にしたポイントは、

  • 6人の妖怪少女たち全員にデッキ構築採用の余地を作ること

  • 展開に「手札から捨てて発動する」を経由する必然性を作ること
    妖怪少女たちの初手の動きが"手札誘発"であるようにすること(通常召喚してリンク1立てて...とかはやりたくない)

  • 妨害手段を強化する必要は無いこと(妖怪少女達はそもそも強力な汎用カードなので)

  • 以上の事を守ると、どうしても相手に妨害を撃ちまくって何もさせないデッキになるので、こちらのデメリットも重めにしてヘイト管理すること

  • ちょっと玄人向けにすること

  • 妖怪少女たちの公式キャッチコピー『季節に現る儚き妖女』のイメージを崩さないこと。(これ守れてないかも)

  • 新しい妖怪少女を増やさないこと(今のバランスが最適なので)

です。

結果的に、
相手ターンは手札誘発撃ちまくって、墓地に妖怪少女が溜まったら手札誘発罠で汎用シンクロ・エクシーズ・融合を出し、返しのターンで総攻撃するスタイルになりました。

デメリットとして自分のメインフェイズを使用禁止にします。

あと妖怪少女を守備で出して守備のまま攻撃させます。

以下が概要です。


奇重さなり(きが-さなり)
通常罠

このカードの発動は手札からもできる。

①:自分・相手の墓地の攻撃力0/守備力1800のレベル3チューナーを含む、レベルが奇数のモンスターを5体まで対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターを素材としてSモンスター1体のS召喚を行う。
その時のS素材モンスターは墓地へは行かず除外される。

②:このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
自分のLPを半分にするか、手札・デッキ・墓地から「夜八十八夜」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

250文字。
ちなみに「レベル3チューナー」というテキストはOCGに存在しない(レベル1・2・4は居る)

墓地の妖怪少女をチューナーにしてシンクロ召喚するカードです。素材のレベルが奇数縛りなのが厄介。でも相手の墓地もシンクロ素材にできるのは美味しい。

奇数+奇数=偶数になるので、よく出すシンクロはレベル4・6・8・10・12の面々になりそう。3体以上を素材にする場合はその限りでは無い。妖怪少女+1+1=レベル5シンクロくらいは入れておいて良いかも。

妖怪少女はみんなチューナーなので、妖怪少女以外のモンスターを能動的に墓地へ送る必要があります。
しかし、②によって実質強制発動される「夜八十八夜」には自分メインフェイズ強制スキップ効果があるので、フリチェ手札誘発以外だと後半で腐る恐れがあります。
先行1ターン目に賭ける手は全然あると思いますが。

白羽の矢が立つのは妖怪少女以外の汎用手札誘発たち。且つレベルが奇数でチューナー以外。
ざっと候補を挙げると、《速攻のかかし》《ドロール&ロックバード》《D.D.クロウ》など。
《紅蓮王 フレイム・クライム》と一緒に《レッド・ミラー》を採用するとか、どうなんだろ。さすがに細いか。
《アーティファクト-ロンギヌス》もアリ。除外できなくなるけど、この場合素材は墓地に行くのか?wiki見た感じ素材は普通に墓地に行ってシンクロ自体はできそうだけど。
《R-ACEインパルス》も居る。後続のR-ACEをリクルートするので相手ターン中にシンクロを伸ばせて一番便利。

出す候補で現実的なのはレベル4・6・8の各種シンクロモンスターですかね。

レベル4だと、無効持ちの裂け目《虹光の宣告者》、着地時バウンス《うきうきメルフィーズ》など。
デクレアラーは妖怪少女達とちょっと相性が悪いな。手札の妖怪少女が発動できなくなるので。
一方、メインフェイズ以外に動く手段が豊富なメルフィーはこのテーマとめちゃくちゃ相性が良いです。【妖女メルフィー】…アリだな...。

インパルスを素材にすると、着地時ターンプレイヤーハンデス&相手ターンシンクロの《砂漠の飛蝗賊》が出てくる。
インパルスのおかげで好きなR-ACEが既にリクルートされてるので、例えばレベル4の《R-ACEイントルーダー》を出しておいて《砂漠の飛蝗賊》とシンクロすれば、《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》とか《フルール・ド・バロネス》とか出ます。...これちょっと強すぎか?
一応、サーチ手段が無さそうなので、メインが飛ぶこのデッキでは上振れと解釈することもできなくはないか...。
R-ACEのおかげで6・7・10・12シンクロが出せる...。最新環境って凄いな...。
その場合は手札補充できる《超重天神マスラ-O》とか、墓地のチューナーの数無効できる《碧鋼の機竜》とかが良さそうです。

ロンギヌスを素材にすれば、スタダやらレモンやらΩやらが出せる他、着地時除外除去の《巨骸竜フェルグラント》が出せます。フェルグラント出す場合は、事前にロンギヌスの効果を1ターン前に使っておかないといけないのが少々使いづらいか。

ロマン枠で言うと、チューナー3体で出せる《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》とか面白そうですが、星3シンクロ出す手段が乏しいので本当にロマン。

既にヤバいことやれそうなので、今後のカードプール次第で確実にエラッタのタイミングが来そう。

カード名は、俳句の用語で一句に季語が二つ含まれる事を「季重なり」と呼ぶことから。
屋敷わらし以外の妖怪少女の名前には必ず季語が含まれているので、妖怪少女を素材にシンクロ召喚することを季重なりに例えて名付けました。

当て字の方は、奇数のモンスターを素材にしてることとも掛けています。

妖怪少女たちの命名法則、「漢字2文字+ひらがな3文字」に倣うべく無理やり送りがなを振ってます。


忌重さなり
通常罠

このカードの発動は手札からもできる。

①:自分・相手の墓地の攻撃力0/守備力1800のレベル3チューナーを5体まで対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを特殊召喚し、そのモンスターのみを素材としてXモンスター1体のX召喚を行う。 この効果で特殊召喚したモンスターは、相手ターンで数えて3ターンの間、効果の対象にならない。

②:このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
自分のLPを半分にするか、手札・デッキ・墓地から「夜八十八夜」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

245文字。
《マスター・ピース》とかを見るに「同じレベルの~」とか書く必要は無いっぽい

墓地エクシーズ罠です。シンクロ罠と違い妖怪少女同士でしかエクシーズできません。

シンクロ罠の方は、出せるレベルが4~12と幅広いですが、こちらはランク3しか出せません。
ですがそもそもランク3エクシーズは面子が幅広いので、費用対効果自体はシンクロ罠に引けを取らない…はず。

モンスター効果をドロー効果に変える《No.75 ゴシップ・シャドー》。
モンスター効果無効持ちの《No.3 ローカスト・キング》、《亜種羅王》。
素材になってる妖怪少女を手札に戻せる《マテリアクトル・ギガヴォロス》。
《No.26 次元孔路オクトバイパス》を出した次のターンに4素材《亜種羅王》を出して4回直接攻撃なんてリーサルも取れます。

シンクロ罠で差してる《R-ACEインパルス》と《灰流うらら》を素材に《炎星皇-チョウライオ》を出して、墓地の2枚目のうららやインパルスを回収するなんて択も。

カード名はこちらも「季重なり」が元ネタで、頭を「忌」に変えてます。不吉。
「忌」には「人が死んだあと、一定の期間慎むこと。」等の意味があるので、出したカードにあんま触れちゃいけない空気(耐性)にする効果を追加しました。3ターンの由来は…、あんま触れちゃいけないかもしれん。


来禍さなり
通常罠

このカードの発動は手札からもできる。

①:以下のモンスターを含む、自分・相手のフィールド・墓地のモンスターを融合素材として除外し、融合モンスター1体を融合召喚する。 このターンのエンドフェイズに、その融合素材とした以下のモンスターと同じ属性の相手フィールドのモンスターを全て墓地へ送る。
●攻撃力0/守備力1800のレベル3チューナー

②:このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
自分のLPを半分にするか、手札・デッキ・墓地から「夜八十八夜」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

240文字。
「~族の、攻撃力~のレベル~の…」という「の」が2回挟まる書き方は《神速召喚》で一応存在してますが、なんか冗長ですよね
「●サイキック族・アンデッド族の、攻撃力0/守備力1800のレベル3チューナー」と書いてたのを、文字数の都合で削りました。

「季重なり」カード第3弾です。
「禍が来る」と書いて「来禍(きが)」と読ませました。エンドフェイズに災いが来る効果にしています。

シンクロ、エクシーズと来たので融合罠も作りました。
相手の場や墓地のモンスターも素材として巻き込めます。今のところ現実的なのは、《沼地のドロゴン》と《テセウスの魔棲物》くらいですが。

相手ターンにアンデッド族2体で融合して《冥界龍 ドラゴネクロ》を出し、この罠のエンド効果で盤面を空けてダメージを稼ぐとか、《召喚師アレイスター》を混ぜて各種召喚獣出したりできそう。
烙印デスピア系は②の効果でメインが吹っ飛ぶ都合で扱いは難しそうだけど、割り切ったりコンボで墓地落とす手段作れたりしたら強そうですね。
その場合は《沼地の魔神王》を差して烙印以外の融合にも手を伸ばしたりしても面白そうです。
シンクロ罠で《ドロドロゴン》出すという手段もあります。召喚獣や烙印ギミックはもちろん、《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》とか出しやすく且つ強くそうで良い感じです。
メルフィーと混ぜてる場合は《撃鉄竜リンドブルム》も強そうですね。
シンクロ素材にもなる《マジクリボー》とブラマジを入れてブラマジ融合体出すとか、遊ぶ分には楽しそう。


捌十はちや(はちじゅう-はちや)
速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①:相手ターンに発動できる。
自分の手札・フィールド・墓地・除外状態(表側)の他のカードを任意の数だけデッキに戻す。
その後、デッキに戻したカードの数だけデッキ・墓地から「忌重さなり」「奇重さなり」「来禍さなり」を手札に加える(同名カードは1枚まで)。
この効果で攻撃力0/守備力1800のサイキック族・アンデッド族チューナーをデッキに戻した場合、代わりにその数だけ自分はドローできる。

216文字。
なるべく汎用になりすぎないよう調整したつもりです。
ドロー効果を「さらに」にするかめっちゃ悩みます。
でも他にドロソ要因居ないしなぁ。これくらいやって良いと思うんだよなぁ。
いいわけないだろ。

相手ターンを夜と捉えて、場を妖怪少女たちの遊び場にします。
このデッキは基本、後攻を取ると思うので、相手の展開を存分に観察してから使用済みのEXモンスターや手札誘発と、刺さらなそうな手札誘発、ダブったカードetc…をもろもろ再利用していきましょう。

このテーマ唯一のドローソースです。1枚が6枚になる可能性を秘めます。
妖怪少女1枚マリガンするだけで2:2交換になるけど、発動が相手ターン限定なとこでバランス取れてる…と思いたい。オシリスデッキとかには入るかも。

さすがに後述する永続罠でサーチできるカードが1:6に化けるのは不味いと思ったので「代わりに」にしました。テストプレイしてパワー足りなさそうだったら「さらに」に戻します。

カード名は春の季語「八十八夜」から取りました。茶摘みで有名な言葉です。立春から数えて88日目の、5月1日〜3日頃らしく、霜もなく安定した気候で、農作物の種まきに最良の時期だそうで。
妖怪少女に倣って漢字2文字かな三文字になるよう当て字してます。イラストは幽鬼うさぎが刀で十字に切ってるシーンとかが良いな。

永続罠「夜八十八夜」の効果で自分ターンはあまり動かないこと(=安定した気候)、手札補充ができる効果(=種蒔きの時期)であることを示したカード名…なのかもしれない。
太宰治の小説『八十八夜』もありますが、そっちはあんまり関係ないです。


夜八十八夜(うしみつどき)
永続罠

①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分のメインフェイズをスキップする。

②:1ターンに1度、800LPを払って発動できる。
デッキの「捌十はちや」1枚または自分の手札・墓地のカード1枚を自分フィールドにセットする。

③:自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
手札・墓地から攻撃力0/守備力1800のレベル3チューナーを5種類まで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは表側守備表示のままで攻撃できる。その場合、そのモンスターは守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う。

246文字。
ちなみに「守備力1800のレベル3チューナー」だけでも該当カード9件まで絞れる。
ライフコストどれくらいにするか未だに悩んでいる。

八十八夜シリーズ第二弾。
八十八」の字の形が、和風と洋風のお墓が並んでるように見えたので、この字のまま採用しました。形を強調するために「夜八十八夜」とシンメトリー風にしています。
ライフコストの00と、妖怪少女たちの守備力1800が綺麗に「八十八」になってて気に入ってます。

自分のメインフェイズをスキップする代わりに、墓地のカードをなんでも回収したり、妖怪少女たちで一斉攻撃したりできます。

ライフコストを払い、モンスターだろうが魔法・罠だろうがなんでも1枚セットできます。
減ったライフは相手依存ですが《儚無みずき》で回復しましょう。

妖怪少女一斉攻撃効果はやっぱ欲しいよなと思って③の効果を付けてみました。テーマとのシナジーはあんまりないかも。
「季重なり」罠で出すEXモンスターの効果で「夜八十八夜」を退かしてメインフェイズを取り戻し、場の妖怪少女を素材に色々するとかはできるかも…?
一斉攻撃後に、手札のテーマ罠で攻撃済みの妖怪少女を素材にしてさらに連続攻撃とかしたい。

守備力にバフかけたくて色々探してるけど、守備力全体強化する効果って意外と無いんだな…。《ピラミッドパワー》とか?
発動できれば《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》とかが良いけど、メインスキップされるからなぁ…永続魔法だとなぁ。
《六世壊=パライゾス》か《霊神の聖殿》を《メタバース》で発動するのが一番丸い選択っぽい。もうちょい上昇幅見たいけど。
なんとかして《No.55 ゴゴゴゴライアス》を出せんかなぁ…出せんかぁ…。

《老化の呪い》とか《B・F-降魔弓のハマ》とか、相手の攻守下げる手段の方が選択肢多そうな気はしている。


こんな感じの内容になると予想。
レシピの魔法罠の枠が今回のオリカ部分です。

計五枚のカードを考えてみました。
最初は通常罠の制約を盛り盛りにしてバランスを取ってたんですが、効果をもっとスッキリさせたくて、後から「夜八十八夜」強制発動型に改良しています。
夜八十八夜発動効果が名称ターン1代わりになってるの気に入ってます。

これまで既存のテーマに出張汎用カードとして投入されてきた妖怪少女たちを、逆に今回は妖怪少女たちの方が汎用カードに塗れていくカードデザインにしました。
汎用カード有りきにした方が、今後のカードプール次第で各妖怪少女の活躍機会も増えると予想しています。既にヤバい組み合わせもありそうだけど…。

これ出して置けば安心!握っておけば勝ち確定!一枚初動!みたいなカードは無く、相手の動きを見つつメタを当て続けて時間稼ぎをして、不完全燃焼な相手にカウンターを決めて勝ち切る…みたいなデッキだと思うので、自分の想定通りだいぶ上級者向けなテーマになったと思います。まぁ自分は腕前が凡骨デュエリスト寄りなので、この記事の内容は全て妄想というか希望的観測です。再現性は期待しないでください。

デッキにモンスターを多めに入れないと召喚素材が足りなくなるので、神碑や罠ビートとは相性が悪くなるはずです。ヘイト稼ぎがちテーマが混ざってヘイトの二乗になるのは怖いので、そこは自分なりに慎重になりました。
相手の妖怪少女メタとして「季重なり」罠を使うにはLP半分は重い…のかなぁ?後攻0ターン目に劣化版超融合撃てると考えれば有りな気もしてくる。

奇数星が多いシンクロテーマとか、素材の緩い融合テーマとか、ランク3テーマとかで、ライフ半分払う前提で出張させたりはできそう。

儀式罠とかも作りたかったですが、名前がネタ切れなので諦めました。
今回のオリカは時間があればカードイラストもちまちま簡単なやつを描いて用意しようかと思ってるので、あんまり種類を増やしたくないというのもあります。

...そろそろ、あとがきもネタ切れなのでここいらで締めたいと思います。

拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんもぜひ、自分だけの妖怪少女テーマを作って、遊戯王ライフをひそかに拡張してみてはいかがでしょうか。ひそかにね。あくまで、ひそかに。

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