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おもしろい・珍しい効果テキストのカード集Vol.2

思ったより需要がありそうだったので、追加カードはまた新しい記事として投稿することにしました。1記事につき、15項目ほど紹介していきます(紹介というほどのことはしませんが)。

ちょっと珍しい仕様だな、今日日見ない用語使われてるなと思ったカードをまとめてみました。
何かの参考になれば幸いです。

再三になりますが、今回も一部古いテキストを自分なりに現代の書き方に直して紹介している場所があります。解釈にミスがあるかもしれないので、気づいた方が居りましたら当記事コメントでご連絡ください。

twitter(現X)やnoteのコメントで貰った意見も採用して記事にさせてもらっています。ご協力いただき感謝です。



「効果処理時」

③:1ターンに1度、相手が発動したモンスターの効果処理時に、自分フィールドに地属性モンスターが5体以上存在する場合、その発動した効果を無効にし破壊できる。

「効果処理時」が使われてるテキスト。全3枚(執筆時)。
「発動時の効果処理として」は良く見るが、こちらは自身以外のカードの効果処理のタイミングに干渉する永続効果によく使われている。

(「効果処理時」が使われない例 )
①:このカードがモンスターゾーンに存在し、お互いの手札が同じ枚数である限り、相手が発動した魔法・罠・モンスターの効果は無効化され破壊される。

ユニコールも似たような効果だが、強制効果なので「効果処理時」は使われていない。
あくまでチェーンブロックを組まずに任意で無効にできる効果にのみ「効果処理時」は使用される

「○○召喚する効果と同じになる」

①:自分フィールドに儀式モンスターが存在しない場合、自分の手札・墓地から儀式魔法カード1枚を除外して発動できる。
このカードの効果は、その儀式魔法カード発動時の儀式召喚する効果と同じになる。

「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」は効果発動時のタイミングでは「融合召喚する効果を含む効果」として扱わないのに対し、こちらはテキストの通り儀式召喚効果として扱うという点で、同じコピー効果でも違いがある。
儀式召喚効果発動時サポート(あまり例が思い浮かばないが)の恩恵を受けられるメリットがある一方、「神の警告」などにも引っかかってしまう。

「既に適用したモンスターは選べない」(効果が適用済みか否かを指定するテキスト)

①:自分フィールドの、元々の種族が幻神獣族のモンスターまたは元々のカード名が「邪神アバター」「邪神ドレッド・ルート」「邪神イレイザー」となるモンスター1体を選ぶ(「神の進化」の効果を既に適用したモンスターは選べない)。
そのモンスターは、攻撃力・守備力が1000アップし、自身の効果の発動及びその発動した効果は無効化されず、以下の効果を得る。
●このカードの攻撃宣言時に発動できる。相手は自身のフィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない。

「~となる、「神の進化」の効果を既に適用したモンスター以外のモンスター1体を選ぶ。」でも意味は通るが、単純に読みづらいのでカッコ書きされてそうなテキスト。

「このターンのエンドフェイズに表側守備表示になる。」(残存効果で裏側のまま動き出す効果)

①:相手がモンスターの特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカードを手札から裏側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、このターンのエンドフェイズに表側守備表示になる。

裏側なのにカードが自立して動くという面白い挙動をする。まさに虫のような現象。
裏側のモンスターの永続効果が適用されないし、効果の発動もできないルールだが、”残存効果で裏側の自身に効果を適用する”という形にすれば裏側でも動きを与えられるという一例。

「このカードを表側守備表示にして発動できる。」(裏側でも発動する誘発効果)

①:裏側表示のこのモンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、このカードを表側守備表示にして発動できる
自分はデッキから1枚ドローする。

なぜか裏側でも誘発効果が発動できるモンスター。
神様モチーフだから許されているのかもしれない。

「~の順に確認して…」(場所を確認する順番の指定)

①:元々の種族がドラゴン族のモンスターのみを素材としてこのカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキ・相手のデッキの一番上・相手のEXデッキの順に確認してそれぞれ1枚ずつ除外する。このカード名のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

「順番に」ではなく「順に」が使われている珍しいカード。
「順」が使われてる効果が少ないからなんとも言えないが、場所を参照する場合はこの表記なのかも。《ウィジャ盤》も《第一の棺》も「順番に」だし。

《ウィジャ盤》「~の順番で…」(カードを出す順番の指定)

①:相手エンドフェイズにこの効果を発動する。
手札・デッキから、「死のメッセージ」カード1枚を「E」「A」「T」「H」の順番で自分の魔法&罠ゾーンに出す。

カードを出す順番を指定する珍しい効果。
「順番」という単語は他だと「好きな順番・元の順番でデッキに戻す」でしか使われない。

相手ターンのエンドフェイズ毎に「第二の棺」「第三の棺」の順にカードを1枚手札またはデッキから自分フィールド上に表側表示で出す。
1枚でもフィールド上から離れると、これらのカードは全て墓地に送られる。
全てのカードが自分フィールド上に揃った時、これらのカードを全て墓地へ送り、手札またはデッキから「スピリッツ・オブ・ファラオ」1体を特殊召喚する。

(12期の表記に直したテキスト(自作))
①:相手エンドフェイズにこの効果を発動する。
手札・デッキから、「第二の棺」「第三の棺」の順番でカードを1枚自分の魔法&罠ゾーンに出す。
②:自分フィールドの「第一の棺」「第二の棺」「第三の棺」がフィールドから離れた時に自分フィールドの「第一の棺」「第二の棺」「第三の棺」は全て墓地へ送られる。
③:このカードの①の効果で、「第一の棺」「第二の棺」「第三の棺」が自分フィールドに揃った時、そのカードを全て墓地へ送って発動する。
手札・デッキから「スピリッツ・オブ・ファラオ」1体を特殊召喚する。

古いテキストでは「の順に」が使われているが、効果がほぼウィジャ盤と一緒なので本来の表記もウィジャ盤と一緒だと考えられる。

「そのモンスターに記された、~を適用する。」(発動条件を参照しつつ効果を代理適用)

①:このカードがリンク召喚されている場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターに記された、自身を手札から捨てて発動する効果を適用する。その後、そのモンスターをデッキの一番上または一番下に戻す。

適用する効果を発動条件で指定している。
発動コストを軽減したり無視したりする効果はあったけど、そのまま適用するのは珍しい。

1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、その効果をエンドフェイズ時まで無効にできる。また、この効果で無効にしたモンスターに記された効果を、このターンこのカードの効果として1度だけ発動できる。

(12期の表記に直したテキスト(自作))
②:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その効果をターン終了時まで無効にする。また、この効果で無効にしたモンスターに記された効果を、このターン、このカードの効果として1度だけ発動できる。

昔のテキストではあるけど「モンスターに記された効果を」が使われている。
後半はコピー効果ではあるけど、裁定が特殊なので現代でもこのテキストかも。
だとしたら「このカードの効果として1度だけ発動できる。」はこのカード唯一のテキスト。

「そのモンスターの召喚成功時に発動する効果と同じになる。」(発動条件を参照しつつ効果をコピー)

②:手札・デッキから「テラナイト」、「セイクリッド」モンスター1体を除外し、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
この効果は、除外したそのモンスターの召喚成功時に発動する効果と同じになる。

部分指定シリーズ。
ふと思ったけど「召喚した場合」と「召喚に成功した場合」で、裁定に違いはあるのだろうか。

効果テキストの””コストに当たる文章””に焦点を当てるカードが少しずつ増えてきている。コストで差別化を作っていた8期以前のテーマの救済でよく見られる傾向があり、《星騎士 セイクリッド・カドケウス》もその一例だろう。こういう効果は効果テキストの表現の幅が広がるのでどんどん取り入れて欲しい。

「カード名を1つ宣言して発動する効果を発動した時」(ピンポイント誘発)

①:相手がカード名を1つ宣言して発動する効果を発動した時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
カード名を1つ宣言する。相手が宣言したカード名はこの効果で宣言したカード名になる。

誘発のトリガーに、発動条件が関わる効果。
「相手が宣言したカード名はこの効果で宣言したカード名になる。」の方も特殊で面白い。言いたい事は伝わるけど日本語として理解しようとすると宇宙が見える文章してる。

「LPを払った場合に発動」(ピンポイント誘発)

①:自分がLPを払った場合に発動できる。
その数値と同じ攻撃力か守備力の悪魔族モンスター1体をデッキから墓地へ送る。

ライフを払うことがトリガーになる効果。
《パーペチュアルキングデーモン》は何気に、「このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎に500LPを払う。または払わずにこのカードを破壊する。」を効果外テキストとして持ってるのもちょっと珍しい。

「融合召喚成功時」(テキストの省略表記)

①:このカードの融合召喚成功時に発動できる。
その素材のリンクマーカーの合計分だけ、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。次のターンの終了時まで、他の自分のモンスターは攻撃できず、このカードの攻撃力はこの効果で墓地へ送った数×1000アップする。

恐らく、効果テキストの文字数削減のために「融合召喚に成功した時」を縮めて使っている。誘発効果で「このカードの融合召喚成功時」が使われている唯一のカード。

(1ターンに1度のみ)がサイクル・リバース以外にくっ付いてる効果

①:このカードが除外されたターンのエンドフェイズに発動する。
除外されているこのカードを攻撃表示で特殊召喚する(1ターンに1度のみ)

遊戯王wiki曰く『エンドフェイズ特殊召喚したこのカードがそのターン中に再び除外された場合、もう1度効果発動する事はできない。』ことを表しているとのこと。
名称ターン1を避けつつ、同カードの中でターン1縛りをつけるのに重宝するテキストではあるが、最近は大体名称ターン1なので、今後もこの項目は《異次元の偵察機》専用のものになりそうだ。

「~のモンスターにカード名が記されたカード」(効果テキストに書かれてるカードをサーチ)

②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の通常召喚できない「ガーディアン」モンスター1体を対象とし、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●対象のモンスターを手札に加える。
対象のモンスターにカード名が記されたカード1枚を自分の墓地から手札に加える。

効果テキストの中身を探してサーチする効果は増えてきましたが、
効果テキスト””書かれてるカードをサーチするカードはまだまだ少ない様子です。

またネタが溜まり次第、記事を増やしていく予定です。

この記事は予告なく追記・編纂が加わる可能性があります。ご了承ください。

また、この記事に適したカードに心当たりがある方居りましたら、ぜひお力添えいただきたいです。当記事でコメントをお待ちしております。

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