Pray for 3.11

東北地方を襲った大震災から9年が経つ。
テレビで見ていても、鳥肌の立つ激震と大津波。
特に黒い濁流となって、街を飲み込んでいく様は如何に水の勢いが激しく恐ろしいものかて思い知らせるかのようだった。 人間など、ひとたまりもない。
私は神戸に住んでいて、阪神大震災の経験者だが、再びあの恐怖を思い出した。
阪神大震災の時は火災がひどく、自分の住む家から三日三晩下町の焼ける煙が立ち上っていた。
大きな天災に見舞われると、本当に不安になり、「お先真っ暗」に思えるが、今は神戸の街は復活し、東北地方の地震で被害に遭った場所も徐々に復興が進んでいることを見聞きする。
未だ7万もの人が避難生活を余儀なくされているし、原発事故の片付けもどうするのか、まだまだ課題はたくさんある。
しかし、あまり縁もゆかりも無いように見えた神戸と東北地方が手に手を取り合って励まし合う姿など「人間って強いなあ」という希望を感じる。
今も新型コロナウイルスにより「危機的状況」になっているが、自然災害から「人災」に広がらないように、手洗いうがいをはじめ「健康でいること」も大切にしよう。まずは「自分にできることから」。
希望は絶対に捨てないことが大切だ。
私も東北物産展などをやっているときに足を運んで「お金を落とす」という復興支援をこれからも続けていこうと思う。いつから東北の地に足を踏み入れたい。

暗いニュースは多くても、何度も確実に季節は巡る。
今日も近くの街路樹に気の早いコブシの花が咲いていた。
その姿は、みちのくの魂たちを慰めるかのように優しく、凛としていた。

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