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CSS nite LP56 − 05.信州の68才 オヤジ、ウェブで大手企業に勝つ!

登壇者:株式会社ウェブエイト 草間 淳哉(くさま・じゅんや)

草間さんのお父様の定年退職後の仕事として立ち上げたオーディオ買取サービスのサイト「オーディオ買取屋」を事例にあげ、分析・戦略立案についてお話してくださいました。

草間さんは長野ラジオのレギュラー番組をお持ちで、月曜18時55分から放送されているようなのできになる方はコチラ

ブランディングとは
顧客の「こう思う(ブランドイメージ)」と、企業「こう思われたい(ブランドアイデンティティ)」を繋ぐのもの!

ブランドを定着させるためには記憶させることが大切で、記憶に残すためには「記憶=回数 × インパクト」というのが必要になる。

定着させる上で、ブランド要素(ロゴ、カラー、キャッチコピー)とブランド体験(スタッフ応対、WEBサイト、フォント、写真などなど)がブランドイメージに繋がるため、一貫性があり意図的であることが大事。

解析
アンゾフの成長マトリクスを参考に、PEST分析・SWOT分析・3C分析を行った。その中でも特に力を入れたのが、(競合・自社・顧客)

*3C分析を用いて競合がやっていない、お客さんの求めているものはなんだろうと考える。
・自社の強みだし
・顧客アンケート(何でうちを選んでくれたのか?)を行い、顧客の求めるもの、本音を聞き出す

*競合サイトを丸裸にする
・上位10位までのサイトのコードやテキストなどの洗い出す
クラウド秘書(かおりさん)を活用して競合の「屋号・見積・サイトURL・法人名・会社URL・代表者名・役職・オーディオ買い取り以外のビジネス・見積もりにかかった時間・電話対応の感想」など分析
【STPマーケティング】
・セグメンテーション…過去データの洗い出し、優良顧客をターゲットに、ターゲティングからのペルソナ化
・ポジショニング…顧客から見てどう思われているのか

ブランドアイデンティ
社内で顧客にどう思われたいか、自分たちだったらどうするかを考えて決める…社内での認識合わせをし「信頼、安心があって、本当に高く買い取って欲しい時、誰に相談する?」「ジャズ喫茶のマスターだね」という意見から、→"Like a ジャズ喫茶マスター"にブランドアイデンティティが決定!

ブランド設計
・ペルソナの深掘りを行う…なぜ?いつ?ターゲットの好きそうなものは?
ペルソナを定義し、競合がやっていないサービスは何か?何で競合と差をつけるのか?→「ジャス喫茶マスター」のイメージ…親しみやすい・安心できる・話が合う・頼りになる。

ブランドアイデンティティに沿ったブランド体験の展開
ビックキーワードだけでなくロングテールキーワードに対応したコンテンツ制作(ページの最適化)→アクセス増加→リードジェネレーション(閲覧だけで終わらせないよう見込み顧客を作る)

戦略はシンプルに3構成
・ゴールを定める(誰にどんな価値を)
…webサイトを売るのではなく、顧客が求めているものを具現化するためのツール
・今どこにいるのか?(どんなリソース状況か)
…ゴールとのギャップを可視化
・どうやって進むか(どんな力をつけて行くのか?)

戦術は具体的に実務に落とし込む
WEBサイトは戦術の一つなので、WEBだけじゃない提案の場合もある。
クライアントの抱える問題に対して、最適な提案をするために戦略をしっかりと行うことが大切になる。

これからのマーケティング4.0
これまでは、製品中心(1.0)→消費者思考(2.0)→価値主導(3.0)という流れだったが、これからは、自己実現(4.0)の時代。
顧客も企業も自己実現を共有してより良い社会を作っていく時代になるだろう。

うまい綺麗だけじゃない自分なりの価値提供
人によっての価値が変わる→それをブランティングに落とし込むことがこれからの時代には必要だし、理論じゃなく根性論に近づいている為、属人的な対応が求められる事も。
情報が溢れているから迷っているお客さんのために、戦略からサポートまで実現するのが私たちの自己実現。それがお客さんの自己実現に繋がる。

結論
ブランディングができていないと価格競争になるだけ

まとめ
私は日ごろの業務では制作しかしないので、ディレクションのゴールはWEB制作というところに持っていきがちだけど、そうじゃないと考えさせられたセッションでした!実際に行った戦略を段階分けで説明してくださったのでとてもわかりやすかったです。

最後の動画は泣けました…。

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