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世界の大地形①世界最高峰から貝の化石!

世界最高峰と言えば、ヒマラヤ山脈のエベレスト山ですね〜。測量法により諸説ありますが、8,848mと言われていますね。登ってみたくありませんか?私はいつか登りたい。

さて、このヒマラヤ山脈最高峰のエベレスト山では、アンモナイトなどの貝の化石が見つかります。”海の生物”の化石が、地球上で最も海から遠く離れた場所で見つかるのです。

なぜ、世界一高い所に貝の化石があるのでしょうか??

◆大山脈を作る巨大エネルギー プレートテクトニクス◆

世界最高峰のエベレストから”貝の化石”が発見されるのは、地球が生きているからです。地震が多い日本に住んでいると、否が応でもそのことを痛感しますよね…。地球が生きているということは、プレートテクトニクスとい理論で説明されています🌍

プレートテクトニクス(英: plate tectonics)は、プレート理論ともいい、1960年代後半以降に発展した地球科学の学説。地球の表面が、右図に示したような何枚かの固い岩盤(「プレート」と呼ぶ)で構成されており、このプレートが互いに動くことで大陸移動などが引き起こされると説明される。(Wikipediaより)

およそ100年以上前の1912年に、アルフレッド・ウェゲナーに提唱された「大陸移動説」が原型。一説によると、ウェゲナーは大陸移動説を証明するために5度もグリーンランド探索に行ったらしいです。(そのままグリーンランドの氷河の彼方に消えていってしまったと…)「パンゲア」と呼ばれる超大陸が「ローラシア大陸」「ゴンドワナ大陸」に分裂して移動を続け、現在の配置になっています。(ちなみに、昔「ゴンドワナ大陸」を形成していた大陸は、現在「安定陸塊」が広がっているところが多いです)

(出典:帝国書院)

◆様々な地殻変動の引き金 プレートの境界◆

プレートが動くことで、プレート同士がどのように作用し合っているのかを3種類に分けますよね。(出典:帝国書院)

狭まる境界は、「沈み込み帯」「衝突帯」に分かれます。大地形での分類における「新期造山帯」に該当しますね🏔 

重い海洋プレート軽い大陸プレートに沈み込む「沈み込み帯」に、海溝弧状列島山脈が形成されます。海溝&弧状列島、海溝&山脈の組み合わせを地図帳で探すべし!🗾

大陸プレート同士が衝突する「衝突帯」では、大規模な褶曲山脈が形成されます。まさに、ヒマラヤ山脈やチベット高原ですね〜(チベット高原は忘れがちです…)

プレートが互いに遠ざかる「広がる境界」では、海底だと海嶺と呼ばれる海底火山、陸上部分では地溝帯が形成されます。具体例としては、「大西洋中央海嶺」「インド洋中央海嶺」「東太平洋海嶺」の3つを地図帳でチェックしましょう。海嶺なので海底火山が連なっており、部分的に浅くなっているところもあります。

唯一、海嶺が海面上に姿を表しているのが、アイスランドの「ギャオ」。大きな地割れと、火山活動が見られます。つまり、地熱発電が活発です!そして、その地熱発電で生じたお湯を使って、世界最大の露天風呂を作っているそうです…行ってみたい…。


プレートが互いにずれ合う「ずれる境界」では、横ずれ断層が形成されます。具体例としては、アメリカ合衆国カリフォルニア州でみられる「サンアンドレアス断層」が最も有名です。(と言うか、これ以外滅多に出ません)したがって、アメリカ西海岸では地震はよく起こります。

◆まとめ◆

自然地理分野は、地理の学習の基礎。自然地理分野の基礎は、地形分野の大地形。大地形の形成に大きな影響を与えている「プレートテクトニクス」。

しっかりとプレートの境界がどこにあるのかを理解すること、それぞれのプレートの境界の作用によって、どんな地形が形成されているか理解することは、地理の学習の基礎だと思っています。

今一度、確認すべし。

◆例題◆

地球には多様な海底地形が見られる。図2の①〜④は、図1中の線A〜Dのいずれかに沿った海底の地形断面を示したものである。線Bに該当するものを、①〜④から選びなさい。ただし、深さは強調して表現してある。(センター本試)※答えはコメント欄


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