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エッセイとイタリアからのおいしいもの

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日々の何気ない事柄、ふと道で思いついたことを書き綴っている、そのエッセイとともに繰り出されるイタリア料理のレシピ。色々と考えていると結局何かおいしいものにたどり着きます。Prim… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

りんごとバターと砂糖のにおいが立ち込める部屋での1日

また雨に閉じ込められてしまった。我が家は角地なので、余計に四方を水責めされているような感覚に陥る。こういう雨の壁って、通り抜けても通り抜けてもまだあって、地獄にもし入ったら、死んでも死にきれないってこういう感覚と似ているのかなーと想像が飛ぶ。そしてこんなときに限ってラジオからは「帰って来た酔っ払い」が流れる。私の中にはおそらく自分にも見せられない不安がきっと一日中くすぶっていた。 「雨に唄えば」みたいな明るさで雨の中を楽しめるのは、心に余裕があるときだと思う。それに昨日はと

イタリア人夫と私の教育への考え方に関する溝(アデノイドを切るか問題)

息子が最近アデノウィルスにかかり、喉が腫れているので冷たい喉越しの良いものしか食べず、毎日苺のシャーベットを作ってあげて食べさせていた。絶賛イヤイヤ期だったのが、この病気を期にもっとイヤイヤになり、本当は絶対欲しいのにイヤイヤ、私があげるものすべてイヤイヤで水も飲まなくなっていた。(コップを置いておくと、隠れて飲んだりしていたみたいだけれど) 次第に喉の腫れもひいてきたのか、食べれるものの範囲が広くなり、それによって栄養が脳に行き渡るようになったからか、3日前よりはだいぶ話