8/29 日記 「変化」

この猛暑のなか夕飯に激辛バカ熱鍋を食べた。死の気配を感じていた。
年々猫舌になってきている気がする。昔は沸騰寸前の味噌汁を好んでいたのに、今はむしろ食事の一番最後まで残ってしまう。時間に追われた状態では避けるようにしているが 余裕があっても人を待たせるのは微妙に心苦しい。熱くてたべれない……なんて申告するのも恥ずかしいし。
だが、同時にこの数年で好きな食べ物が増えた。食べれないほど嫌いなものがあるわけでもないが、野菜の美味しさを理解できるようになったと思う。今年は夏野菜をたくさん食べた。「夏らしいことした?」と聞かれたら真っ先に「夏野菜と桃をたくさん食べたよ!」と答えられるぐらいに。

この数年停滞しているように思っていたが、些細なものでも変化することができていた。
特異なコミュニティの特異な活動のおかげで声を褒められるようになった。喋り方にコンプレックスがあったので嬉しい。
発した言葉を褒めてもらえる。自分が込めた意図を伝えられ、人を少しでも動かせるのは嬉しい。
物語を見たときに、作品性 作品が持つ意図と意義について考える時間が増えた。これはむしろそっちに傾きすぎだとも思うのでもっと感情的になりたい。

日々変化していく自分の病状を、ヒーローを演じた彼はどう感じていたのだろう。

今日の夕日は喪失感でいっぱいだった。

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