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スモーキング・オン・ザ・ドア :ep3

「おーい。兄ちゃん、散歩中かい」
ゆったり流れる川沿いを飛んでいると。茂さんが声をかけてきた。

「はい。今日はお祭りみたいなんでこっちに逃げてきました」
「そーかいそーかい。じゃぁ一服していきなよ」
そんなふうに誘われての橋の下。茂さんの家にはドアがない。だから敷いてもらったダンボールの上でタバコを吸う。

「どーだい、記憶は戻ったかい」
「いえ、まったく」

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1,045字
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アバラ通信

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