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妊活と「気血」

女性は毎月の生理のために、過大なエネルギーを注ぎ、子宮や卵巣は見えないところで変化を繰り返しています。
生理が始まってから次の生理まで体の中では次のようなことが起こっています。

① 内膜が剥がれ落ちる
② 卵子を育てる
③ 妊娠に備えて内膜を徐々に厚くする。
④ 排卵する
⑤ 卵管采が卵子をキャッチする
⑥ 子宮内膜をふかふかに整える
⑦ 卵子が内膜に着床する→妊娠 妊娠していなかったら月経がおこる

言葉にするとあまりピンとこないかもしれませんが、これだけのことを毎月行うために、常にホルモンは増減し、人によっては感情の起伏があったり、体調に影響を及ぼしてしまうことは当たり前のことと言っても過言ではありません。
さらにストレスがあると、よりエネルギーを消耗してしまうため、人によっては、消化器に影響があり便秘や下痢がある、このプロセスをスムーズに行えず、生理前に不快な症状が出ることになります。

中医学では女性の場合、毎月の生理の状態から体調や体質を確認するための必要な情報を得て、さらに他の体の部位の症状をふまえてから、体質を見極めます。
婦人科系以外の疾患でも、体質に合った漢方薬を選ぶときは、生理の周期、期間、色、量、血塊、生理痛の状況などをお聞きしながら、お体の状態を確認いたします。

中医学で「血」は栄養や水分などを含む全体のこと指しますが、血液検査で貧血でなかったとしても、ご来店されるお客様の多くに「血」の不足がみられます。
「血」は体の中をめぐり、栄養や潤いを与え、全身にめぐって体を整えますが、それが足りないと、血液不足で頭痛になったり、胃液が作られず消化不良になることや、睡眠やメンタルに影響することもあります。

中医学で「血」は「気」を運ぶと考えられ、「血」が不足すると「気」が届かなくなり、疲れやすくなったり、消化力が弱まることで食欲不振などがおこります。
また、「気」が「血」を生むという捉え方があるため、「気」が不足すると、「血」の不足が生じます。
足りないものを補い、不要なものは排泄し、滞りがあれば流れをよくするという考えのもとに、「気」「血」の状態を理想のバランスに近づけるためのお手伝いをするのが漢方であると言えます。

月経不順や月経による不調を感じる人とあまり感じない人との格差は、遺伝的な要素だけでなく、不規則な食事、無理なダイエット、睡眠不足、ストレスなど、後天的な要素が原因していることも多く、「気血」の不足や滞りの原因になります。
まずは生理の質(https://note.com/ginza026/n/n2236546ebd83)、生理前の不快な症状がある人は、生活習慣を見直してみましょう。

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