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登場人物について 『クー・フーリンとフェルディア』

 2月12日のライブ無事に終わりました。ありがとうございました!

 今回語りました『クー・フーリンとフェルディア』の登場人物たちについて、個人的な所感を思いつくままに書いてみました。こんな人いたなあと思い出しながら、ご覧いただけましたら。

メーヴ女王。
 いきなり総本山。なんでしょうね、現実にいたらエンカウントしたくないことこの上ないですが、王としては一つのあり方として間違えてはいないんだろうなあ、と。
 汚いことを平然とやるんですが、アルスターのコンホヴァル王もたいがいな人なので。これくらい汚くないと、たぶん王様つとまらないんだと思います。
 オコジョ飼ってらっしゃるのが可愛いですよね。……殺されるんですけどね、投石器で、クー・フーリンに!!
 投石器、一度体験してみたいものです(オコジョは仕留めませんが……)
 ただ、メーヴ様は自ら武器を取って戦うのがフェアでいいなあと思います。怯えてるときとかもあるけど、基本、私も命張るわよ、という覚悟はあったんだろうな、と。

アリル王
 影薄いんですが、なんかこう、メーヴ様といいコンビなので、なんか夫適性がおありでいらっしゃるんでしょうね。
 おそらくはメーヴ様、何言っても大丈夫かつそれなりに狡猾な人を選んだのかな。喧嘩はしてるけど、別に殺し合いに発展しない時点で平和だといえる。うん。もし夫がコンホヴァルだと、内戦かなにかになると思うので。
 でもメーヴ様、腰抜けとケチと嫉妬深い男嫌いですが、本当にアリル王、条件満たしてる??(条件は破るためにあるのだよ……)

女詩人フェゼルム
 なんかスカサハ様か女神か、そこらへんな気がしますね。

ルグ
 息子のこと以外は特に考えていない。
 マン島の曲を弾きました。マナナン様→ルグ様→クー・フーリンで歌い継がれてるといいなと思い。
 そして別ルートでマナナン様→マン島の人たちにも伝わってたとしたら素敵だなと思い😌

フェルグス
 今まで特になんとも思ってなかったのですが、語りをしていると、かなり好きになりましたね。
 クー・フーリンもそうだけど、武人系だな、と思いますね。
 戦術的に賢く立ち回ることはするけど、ちょっと不器用なんですよね。それは、己の欲望のままに動くのでなく「戦士として誇り高くありたい」という気持ちから発生してる不器用さだと思います。
 ややこしい気持ちなんだろうなぁ……
 クアルンゲの牛捕り、語ってくれてありがとう、フェルグス(フェルグスがフルver.を語ってくれた伝承がある)。

フロイヒ
 一瞬でクー・フーリンに片づけられるんですが、よその作品では主役なんです。なのでチラッとですがお出しを……

エダルコヴォル
 アリルとメーヴの養子で、クー・フーリンに素っ裸にされ、髪も全部切られ、さらに斬られてお亡くなりになる方。
 このお話、昔の詩人さん、笑いどころで持ってきたんだろうな〜〜!!でも現代だと殺さないでしょうね。
 殺さない笑い話っぽいのでいうとラーリーネさんの話があるんですが、大変に下ネタ(小学生が好きそうな系の)なので、カフェで話すのにはアウトだな、と。ラーリーネのだと、弟のルギズさんも出さなきゃなので、出演者が増えますし……(出演者は少ないほうがいい。出演しても名前がない方がいい。名前がいっぱいあると初見の方が疲労するので)

とある戦士
 ローホさんという戦士との決闘の一コマをお届けしました。
 仰向けに倒れるのは屈服になるから嫌だ、と前のめりに倒れるのを目指した方。
こういうの、戦士、ちょいちょい言いますよねぇ……ワンピースのゾロも後ろ傷嫌がってたし……戦士って大変だな、そういうところ好きですが。

アルスターのコンホヴァル王
 最後あたりにチラッと出てきて、ヒーローは遅れて現れるんだよ感を出してくるんですが……ほとばしる悪役感。実際フェルグスにひどいことしましたしね。フェルグス、2回煮え湯を飲まされてるんですよね。
 王様、クー・フーリンの面倒はがっつり見てくれてるので嫌いではないのですが。
 薄っぺらい設定の悪役じゃないのがいいところですね。リアル。

ロイグ
 御者のロイグさんがいたので、『クアルンゲの牛捕り』中も、クー・フーリン一人きりだったわけではないんですよね。良かった。とはいえ、戦うのは一人ですけども。
 姿消しの呪文使えるのとても優秀。クー・フーリン寝てる間にルグ様に教わったりしたのかな。そういえばクー・フーリン寝てる間、ルグ様がそばにずっといたのか……ちょっとそこらへんでどんなやりとりがあったかお聞かせ願えませんか(なんも書かれてない)。
 そしてゲイ・ボルグをいざというときにクー・フーリンに渡すのもロイグさんの役目……優秀ですよね。
 そしてフェルディアの御者同様、主人に対しては言うことをなんでもガンガン言う。いいコンビです。

フェルディアの御者
 なんでロイグもついてきてないスカサハ師匠の修行に一緒にいたんですか?!
 クー・フーリンとフェルディアの修行時代をつぶさに見てるのこの人では?
 日記ください!!!!!!!
(あと二人のお世話大変お疲れ様です。自由な二人の行動の尻拭い大変ですね……)

フィアハ
 クー・フーリンと養い子時代に一緒にいたらしい。
 クー・フーリンが武器を取ったときの話をしてくれた人です。
 プラスして、クラン・カラティンというヤバい29人とクー・フーリンが戦ったときに、助けてくれた人。死を看取るはずが、参戦してしまったあたり、クー・フーリンと仲良しなんだな〜と思います。あといい腕してますね!!
 そして、助けに来てもらったら元気になるクー・フーリン。そりゃね、嬉しいよね。わぁいわぁい!
 この後フェルディアの話が続くので、殺さないといけなかったフェルディアとの対比が重いですね。
 思わず手を貸してくれたフィアハのように、フェルディアとも穏便にすませられないか?とクー・フーリンも思っただろうなぁ。

フェルディア
 『トーイン』ではフェル・ディアズで、名前の意味が「二人組の二人」あるいは「煙の男」と解釈することも可能だそうで。
 クー・フーリンの分身みたいな人なんだろうなあ、と。
 そういえばフェルディアもクー・フーリンもどちらも金髪なので視界が眩しく、双子が戦ってるみたいに見えそうだな〜と。
 ただ体格的には、フェルディアの方ががっしりしてるだろうから、やっぱり兄弟かな。
 クー・フーリン自身は大事な友を殺した感覚だろうし、それがこの物語の核でもあるんです……が、メタ的に見たときにはクー・フーリンが、自分自身を殺したということの暗喩なのかなあと。
 いろいろね、延々と考えてしまいますね。

 一日目や二日目、戦ってるのはたぶん二人とも楽しかったんじゃないかなあ。修行してたときと大して変わらないでしょうし。三日目から様子変わっちゃうんですけどね。

 にしても二人の披露した妙技見たいなーーーーー!!舞台で『トーイン』やってほしい!!めっちゃめちゃアクションのできる俳優さん頑張ってくれ!!
 比喩のダンスバトルも見たい!!(リバーダンス観に行ったとき「クフリン……」とかアナウンスかかったので、めっちゃそれを期待したんですが。クー・フーリンの曲の演奏オンリーで。いい演奏だったけど、けど、けど!!クー・フーリンとフェルディアのバトルが見たかったんだ………!!エーン😭
 フィアナ騎士団のディルムッドのは単品であるんですよね、ダンスものの作品。アルスターサイクルもやろう????!!?

 お前が私を殺したのは間違いだよ、って言ってくるフェルディアが好きです。自分の死後にクー・フーリンがメショメショになるのわかってるんですよね、この人……
 かなうものなら殺してあげたかったんだろうな。
 勝つのはお前、と言ってくるし。御者さんから昔話されると気分悪くなって寝ちゃうし。3日目も調子悪そうだし(クー・フーリンがフェルディアの毛艶のチェックまでしてる……)。
 いろいろなんかほっとけないお方ではありますね、なんかね、こうね、御者さんが心配するのわかります。

クー・フーリン
 最推し。

 ご、語彙力……

 お読みくださりありがとうございました!
 妙遊(みゅう)でした。

浮き沈みはげしき吟遊詩人稼業を続けるのは至難の業。今生きてるだけでもこれ奇跡のようなもの。どうか応援の投げ銭をくださいませ。ささ、どうぞ(帽子をさし出す)