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クアルンゲの牛を捕ろう!

ごきげんよう、吟遊詩人の妙遊です。

いや本当にご機嫌大事ですね。
ドシリアスな話をやってるときは、お稽古時間以外は明るく生きなくてはいけません。引きずられますからね。

というわけで、絶賛クー・フーリンとフェルディアお稽古中です。

本日はトーインのお話を。
語り用にカット&ちょっぴり脚色したもののをさらにあらすじにしたものです。

読んだことのある方は復習に。
読んだことのない方でネタばれ気にしない方は、お話の概略を把握するのにご覧くださいませ。

写真はいっぱい人(バナナ)を乗せてる褐色の牛(クロッフル)ドン・クアルンゲです。
私の目にはそう見えます……(勝手にコラボスイーツ)

ドン・クアルンゲ、背中で50人でスポーツできるとのことで、イ◯バ物置きを思い出してしまいます。

1.コナハトの女王&王の夫婦喧嘩

 さて、まずはコナハト国のメーヴ女王とアリル王が夫婦喧嘩します。
 コナハト国、どうやら継承が女系のよう。
 メーヴ様の前は、アリル様のママが女王をやってたらしい。……アリル様のママ、娘が産まれなかったのかなぁ。
 王位継承が①アリルのママ→②アリルの妻のメーヴ→③(予定)メーヴ&アリルの娘フィナヴィル、のようです。
 夫のことは王配じゃなくて王という呼称なのか……や、ややこしいな……

 夫婦でどっちがお金持ちか競争をしてるんですが、一頭差でメーヴが負けるんですよね。フィンヴェナハという立派な牛さんが「女の持ちものになるのは嫌だ」という理由で。

 王権は女系のようなのに、女は軽く見られる国なのか……??(まあ作品が書きとめられた時代がキリスト教だから価値観ミクスチャーしてるのかもですが)よくわからないですね。
 まあメーヴ様、超えらそうなので「単純にこんな奴が主人なのは嫌だ」はわからなくもない。

 さて、匹敵する雄牛をゲットしにアルスターのクアルンゲに「ドン・クアルンゲ」という雄牛をゲットしにいきます。
 わかりやすい名前ですね。ドン・クアルンゲ。ドン・ファンとかドン・ガバチョみたい。まあ、死の神ドーンの方なんでしょうけども。

 さてメーヴ様が持ち主のダーレさんに「柔き太腿の友情(ほかにも、いろんな金目の物)」を交換条件に牛を欲しがったとき。

 ダーレさん、ビョーン!!と跳ね上がって喜ぶのキューーーーティーーーーですね!
 着地のときに、羊毛たっぷり布団に落ちたので布団が裂けて、羊毛がぶわーーーっと散るのも映えそう(インスタばえ)。

 柔き太腿の友情って……アレですよねぇ、アレだよなぁ……

 でもメーヴ様の使者さんの部下が「どーせ奪うつもりだったんだがな!」と飲み会のときに調子乗ったせいで、交渉はご破産。
 ダーレさん「舐めてんのか!絶対渡さん!」と怒っちゃって、牛を渡してくれません。

 そしてコナハトはアルスター相手に開・戦!!
 ま、最初から開戦する気しかなかったんでしょうけども。

2.愛人フェルグス見参

 ……かっこつかないですね。
 おかしいな、ダンディなおじさまだと思ってるんですが。

 フェルグスさんはアルスターの前の王です。う、うそくさい……。この人あんまり王っぽさがないのですよね。
 頭も良いし、腕も良いけど、ずるさが足りないので政治に向かない感じなんですよね。
 かといって、ド真面目な清く正しい王も向かない。女好き過ぎる……生まれつきのフリーランサー気質なのかもしれませんね。

 フェルグスさん現アルスター王に追放されてコナハトに来ました。追放というかフェルグスさんも進んで来たっぽいけど。現アルスター王、フェルグスの顔に思いっきり泥を塗りましたからね(ちなみに後でクー・フーリンも似たようなことをやらかして、フェルグスのトラウマをザクザク刺してしまう)

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