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亡き愛犬からの

最近、ちょっと印象に残ったほっこり話。

職場のMさんがある日、愛犬を亡くしたと話して来た。

それから何となく、その人の愛犬ポップが脳裏に出て来るようになった。

印象としては、

『心地が良かった』

という気持ち。

それは生きてる時の生活もだけど、Mさん家族が愛犬ポップを見送る時も見送った後も、ポップがこの世界に引き留められるような『念』のような気持ちや、心配させるような要因もなく、ただただ悲しみながらも『死』をナチュラルに受け入れて愛情いっぱいに見送ってくれた事が、とても自然で心地が良かった………という感じだった。

1ヶ月近く経ってもポップが脳裏に出てくるから、Mさんに話してみる事にした。

まず本当にポップか分からないから性別から確認。

合っていたからポップの気持ちをそのまま伝えてみた。

『なんというか、本当に何の苦しみもなく自然にスッと亡くなった感じで、生きてる時と全然変わらない感覚で今もいる感じなんですよね…』

そんな感じで色々話してみると、

Mさんは不思議そうにしながらも、涙を浮かべながら聞いていた。

『あの子、本当に苦しむ事なくスーっと亡くなったんですよ~…』

涙目のMさんに若干オロオロするワタシ。

そんな私にポップから今度は『おやつ』のメッセージが来た。
 
おやつのお供えの催促かな?、と。
 
メッセージビジョンは、

なんだか……ポップの顔の前に小さなお皿に小さなコロコロした食べ物。

(・_・)?

なんだこれは………猫でいうカリカリみたいなやつかな……?

犬にもカリカリがあるのかな?

犬のおやつはジャーキーという勝手な思い込みがあったから戸惑った。

ポップは、

『置いててくれたら勝手に食べるよ!』

って言ってる(笑)

自信はないけど一か八かで伝えてみた。

すると、

『ボーロかな?うちの子はボーロが好きで』

!( ̄□ ̄;)

『それや……ボーロですね。なるほど~。小さなお皿なんですけど、小さいお皿であげてました?』

『いやあ~………分からないなあ。小さいお皿……う~ん、うちではあげてないかなあ』

『小さいお皿に、これくらいの量が入ってて……』

と言うも、

『そんなに沢山はあげてなかったですねぇ…ドックフードじゃなくて?』

と、言われ、確かにドックフードこそ猫でいうカリカリやん!と思ったが、

『おやつ』だし、見た目がドックフードとは違う………(´・ω・`)

どうみてもボーロのほうがしっくりだった。


後日、Mさんからメールが来た。
  
あの後すぐに娘さんに話したらしく、

実はお葬式の時にポップが大好きなボーロを棺桶に入れてあげようとしたものの、入れ物に困り、お弁当用のおかずを入れるカップに入れる事を思い付いて、姉に頼んで持って来てもらってあげたらしい。

その時のカップの大きさと、ボーロの量が私のジェスチャーと一致しているとのことだった。

量的におそらくポップにとっては1日分のボーロ(笑)

きっとボーロを沢山食べるのがポップの夢だったのかもしれない。

Mさんは、さっそく同じお皿でボーロをお供えしたらしい。

ただ、ポップ的にはそのお皿にこだわりはなく、その『くれかた』が気にいっていたようで、『そんな食べ方あるんだー!それが良い!』って感じだった(笑)

あと、

「お皿に入れててくれたら勝手に食べるよ」って言ってた意味もMさんの娘さんが理解したようだった。

ポップはいつも寝る前に娘さんからボーロをもらうのを楽しみにしていて、いつも娘さんの手から直接あげていたらしく、亡くなった後も時々、娘さんがポップの写真に一粒手で食べさせるフリをしてたんですって。

『多分それをやってたからお皿に入れてくれてたら勝手に食べるって言ってるのかなーと思って(*´∀`)』

とMさんは教えてくれた。

なんとも軽やかで温かな愛が吹き抜けた。

かわいい二人……( TДT)

これは以前、別で占い的な方法で相談にのった時に話してくれていた事なのだけど、

Mさんは、長年旦那さんの酷いモラハラにあい、2年前に娘とポップを連れて家を出て暮らしていた。

そんな中でもMさんは娘とポップと前を向いて来て、20年ぶりの仕事も頑張ってチャレンジして来た人なのだ。

ポップの気持ちからして、Mさんも娘さんも色々あっても自立した精神でお互いを支え合い、軽やかな愛情で思いやりあって来たんじゃないかなと思った。

Mさんはずっと『ポップは前の家が良かったんじゃないかと時々思ってしまって……』

と言っていたけど、

ポップはまず、一緒に家から連れ出してくれた事が嬉しかったし、何よりMさん達と居れる事が何より大切だった。

家族が沢山の悲しみを乗り越えて強く自立したこと、それを見守れた事がポップには誇らしく、

そして、ポップが心配する要因をMさん達が残していないから、ポップは安心して旅立ったんだろうと思った。

それを話すと、

『ポップが亡くなってすぐに、前の家が売れて、旦那の母親からやっと離婚届が届いたんです』

と言っていた。

『ポップは「もう大丈夫だね!」って思って安心して旅立ったんでしょうね。疲れた時はポップが大丈夫!って言うてたな~って思い出して、良い方に向かってると信じて乗りきって下さい(*´∀`)』

と、Mさんに伝えた。

私は、Mさん家族にずっとキュンキュンしていた。




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