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【ネタバレ有り】マクロスデルタの新作映画はクソ映画【過去最低評価】

こんにちは。ぎのっちです。


最近ハマっていて大好きだった『マクロスΔ(デルタ)』の新作映画『絶対LIVE!!!!!!』を観てきました。


あらかじめ言っておきますが、私は本当にマクロスデルタが大好きです。


フレイアもワルキューレもハヤテもミラージュもメッサーも。


そんな私から見て、今回の映画は本当に『クソ映画』でした。


どうしても、許せない。納得がいかない。


ワルキューレの曲も聴くことが出来なくなり、マクロスシリーズのことが大嫌いになってしまった映画です。


だから、このnoteを書きあげることを決めました。


ネタバレ有りでこの映画をボッコボコに叩きのめさせていただきます。


この映画が好きな人や見てない人は閲覧注意です。


-------------------以下、ネタバレ含む-------------------












まず、はじめに何が不満だったのかを簡単にまとめると

①フレイアが何故死ななくてはいけなかったのか。

②何が目的で戦争をしかけてきたのかが分からない。


③作品内での整合性がない。


以上の3点です。


それでは私の不満を聞いてください。

①フレイアはビックウエストに殺された

ここが最大の焦点になります。


フレイアが死ななくてはいけない理由が私にはまったくわからなかったんですよね。


最後の最後で



『フレイアが命がけで銀河を救った』



みたいな演出をしてましたが、そもそもなぜ命を懸ける必要があったのか。歌う必要があったのか。


そもそもワルキューレは必要だったのか。


ウィンダミアが襲われ、マクシミリアンが艦長を務めるマクロス艦隊が助けに来たわけですね。


その際に、ラグナも陥落した。という話がありました。


その後、各地で統合政府内で造反者がどんどん出てきて戦闘が始まっていると。


造反者って裏切者ですよね?


相手のリーダー『クロムウェル』の考え方に同調したのか。もしくは力に屈したのか。そもそものスパイなのか。


狂暴化(ヴァール)による反乱の描写は一切ありませんでした。


アニメ内では、ワルキューレの歌声はヴァール化を抑制するために必要だったわけです。


ヴァール化の描写がなかったのであれば、そもそもワルキューレが戦闘に参加する必要はあったんでしょうか。


ウィンダミアが襲撃を受けた際に、セイレーン(ヤミキューレ)の歌声の影響を受けたのはワルキューレだけでした。


ウィンダミア人やデルタ小隊のメンバーにはなんの影響もなかったわけです。


それならば、歌で対抗する必要性は一切なかったと私は考えます。


ただ、ウィンダミア戦では美雲が最初に歌いだしたので、まだわかるんです。


アニメの中でも、何かあったらとりあえず美雲が歌いだすことは結構ありましたからね。


その戦闘の中でワルキューレが歌うことで、相手に対して大きな影響を与えることはなかった。


むしろセイレーンが成長してヤミキューレが生まれたわけです。


ワルキューレの歌はむしろ相手に対してバフをかけている。


それなのに、その後の戦闘にも必ずワルキューレは参加していた。


全く意味が分かりません。


そしてここからさらに問題となる点が浮き彫りになります。

ワルキューレとデルタ小隊の立ち位置が逆転している。

デルタ小隊の使命は『ワルキューレを守ること』


今までの考察で、ワルキューレが戦闘に参加する必要がなかった理由をまとめました。


そして、最終決戦前にマキナもが大切な話をしていました。


『私たちの歌が兵器になる』


要はワルキューレが『デルタ小隊を守るために歌ってる』んです。


デルタ小隊とワルキューレの立ち位置が今回の映画では逆転しているんですよね。


これが全く意味が分からないんですよ。

◎ワルキューレはヴァールを鎮静化するための歌を歌っていた。

◎デルタ小隊はヴァールから世界を救うワルキューレを守るためにある。

ヴァールが関係ないのであれば、統合政府だけでなんとかできた。

ワルキューレが戦闘に参加する必要はなかった。

フレイアが死ぬ必要はなかった。


と私は感じたわけです。


なんで死ぬ必要があったのかが本当にわからないんですよ。


私はフレイアのことが本当に大好きです。


だからこそ、全く死ぬ必要がなかったのに死んだことが許せないんです。


また、他にも死ぬ必要がなかった理由があります。

マクシミリアンが最初から出撃すればよかった


マクロス7の伝説のパイロットでミラージュのおじいさんである『マクシミリアン』が登場しました。


ウィンダミアが襲撃が受けた際に、ワルキューレたちを助けに来たわけですが、その後デルタ小隊との演習で圧倒的な力を見せます。


その時は演習後に体調がすぐれないような描写がありました。


しかしながら、最終決戦では体調がすぐれない描写も一切なく、

『天才として飛びたいから飛ぶ』

というかたちで出撃


ヤミキューレ部隊を相手に無双状態。


体調や年齢を感じさせることは一切なし。


であれば、最初からマクシミリアンが出撃していれば、ウィンダミアもここまでの被害も出ず、そもそもデルタ小隊すら必要なかったのではないかと感じるわけです。


ブラック企業と一緒なんですよ。


統合政府に納得がいかないクレーマーが攻撃してきて、若手育成のためとかいう謎の理由でマクシミリアンは出撃せずにデルタ小隊とワルキューレに対処を任せる。


その結果、ウィンダミアとの戦いを収めるほどに頑張ってきたフレイアが死に、ウィンダミアの民もたくさん犠牲になった。


最初からマクシミリアンが対応していれば、フレイアが死ぬ必要もなく、ウィンダミアもこんなに被害は出なかったんじゃないか。


そうとしか感じませんでした。

フレイアが死んだ意味が分からない


①ワルキューレが何故戦う必要があったのか。

②そもそもマクシミリアンが対処すればよかった。


以上の2点から、フレイアが死んだ意味が全く分からないんです。


だから私は


ビックウエストが

『とりあえずフレイアを殺せば、みんな感動するでしょ』

という理由で殺したんじゃないかと思うわけです。


マクロスデルタで一番人気のある曲は『AXIA』


メッサーが死んだときにカナメさんが歌っていた曲ですね。


私も『AXIA』を聴くと目が潤んできてしまうほど、曲もあのシーンも大好きです。


今回のフレイアが死んだのは、メッサーが死んだシーンの人気に味を占めたビックウエストが意図的に殺したように思えてしまうんですよ。


大好きなフレイアが意味もなく殺されたことがどうしても納得がいかず、許すことが出来ず、フレイアの歌を聴くことが出来なくなってしまいました。


最後のハヤテとのシーン

最後のハヤテに対しても全く納得がいきません。


感動的に見せようとしていたのかもしれませんが、ハヤテは一滴の涙も流さない。


エンディング後、フレイアが救ったセイレーンとウィンダミアのリンゴの木の下で話をして終わり。


フレイアの死をなぜそんなに簡単に受け入れられるのかが私にはまったくわかりません。


ハヤテのことも大好きだったのに、全く意味が分かりませんでした。


大好きな人が死んだのに、抗うことも悲しむこともした描写が一切なく、すんなり受け入れる。


ただのサイコパスじゃないですか。


せめて泣いてほしかった。叫んでほしかった。


とっくの昔からそこで死ぬことがわかっていたかのような反応。


気持ち悪すぎる。


そもそも、リンゴ畑を燃やされたのに復活しているのも意味わからないんですけどね。


リンゴを種から育てると実がなるまでは大体6年~7年程度


セイレーンはもう少し幼く見えました。


この後の整合性の話もしますが、ここも全く意味が分からなくて、最後の最後まで『は?』という印象で映画が終わりました。

②そもそも戦争の理由がわからない

ウィンダミアに攻めてきたクロムウェル


レディーMに洗脳された統合政府、銀河を救い出す。みたいなことを表明していましたよね。


それ、空中騎士団が来たときにやってるんですよ。


そして、ウィンダミアとは和解した。


なんで一回終結した戦争を全く同じ理由で仕掛けてくるんだよ。と


その中でもウィンダミアは、地球人によってウィンダミアの民を大量虐殺された過去の歴史があり、復讐という名目もありました。


復讐はウィンダミアにとっての一つの正義


戦争を仕掛ける理由としては十分に納得できるし、空中騎士団のことは嫌いになることが出来ませんでした。


しかし今回仕掛けてきたクロムウェルにはクロムウェル自身の正義というものが全く感じられない。


レディーMという嫌な上司に文句を言ってるだけ。


クソみたいなサラリーマンと変わらんのですよ。


クロムウェルはレディーMをあぶりだすために艦隊に忍び込み、情報を手に入れてレディーMを殺そうとしました。


じゃあ忍び込んで情報を手に入れて、暗殺するだけでよかったんじゃないの?


大々的に戦争を仕掛けた理由ってなに?


そもそもセイレーンもなんのために生まれてきたのかも全くわからないという。


ヤミキューレって何だったんですかね。


ヤミキューレが歌うことによって何が起こってたの?


本当になんのために今回の戦争が引き起こされたのかが全く分からない。


フレイアを殺すためだけに無理やり戦争をする必要があっただけなんじゃないかと感じるほどの中身のなさ。


相手が戦争を仕掛けてきた目的がまったくわからないから、ウィンダミアが襲撃を受けた後の話も全く意味が分からないんですよ。


なんのためにフレイアはウィンダミアと地球の架け橋になったのか。


なんのためにワルキューレとデルタ小隊は戦争を終わらせて、ウィンダミアとの停戦に結び付けたのか。


こんな適当に戦争を仕掛けてくるのであれば、アニメの中でワルキューレたちが頑張ってきたことがなんの意味もなかったとしか感じない。


この映画を観ることは本当に時間の無駄でした。


話の中身がなさ過ぎて、つまらなさ過ぎて、何回途中で帰ろうと思ったことか。


デルタが好きだから我慢して見続けたのが仇となりました。


フレイアが死ぬところを観ていなければこんなにこの映画を嫌いになることはなかった。


途中で帰ればよかったです。。。。

③整合性がない

これも映画の話が進めば進むほど、ビックウエストに対して不信感を募らせていく要因の一つでした。


先ほどもお話ししましたが、リンゴ畑が経った数年で復活していることもそうですね。


そしてなにより、一番の納得いかなかったシーンがあります。


フレイアが動けなくなり、ワルキューレ4人で、メッサーと出会った惑星『アルヴヘイム』での最終決戦


1曲目を歌いだす前にカナメさんがメッサーのブレスレットを手に


『力を貸して、メッサーくん』


そして歌いだしたのが


『GIRAFFE BLUES』


は?????????????????????????


メッサーを引き合いに出したのであれば『AXIA』じゃないの??????


カナメさんのソロ曲だから別の曲にしたとしても、せめて新曲でしょ。。。。



特に『GIRAFFE BLUES』はメッサーを追悼するときに歌った曲


死んだメッサーへ思いを伝える曲であっても、決して戦闘曲ではない。


この映画を作った人間はデルタのアニメ、映画などの過去作品を一切観ていないんじゃないかと感じました。


過去との整合性が全く感じられないんですよ。


あまりにも作りがスッカスカすぎる。


マクロスデルタへの愛が一切感じられない。


フレイアとハヤテがおばあちゃんのリンゴの木のところで話したときにかなりの違和感を感じました。


フレイアとハヤテも全然お互いのこと知りませんでしたね。


アニメの最終決戦前にハヤテのお母さんから荷物が届いて、一緒に中身を見るシーン


ここで一気に距離が縮まった感があったわけですよね。


劇場版とアニメは別の世界線といえど、裏で補完されているのかと思いきや一切なかったことに。


結果、ハヤテは父親のことを全く知らない。


フレイアもハヤテのことを全く知らない。


何故ハヤテがフレイアのことを好きだということを自覚したのかが凄く薄まってるように感じました。


今までの二人が紡いできた歴史、関係性がとてつもなく薄い。


だから、最後ハヤテはフレイアが死んだときに泣くことすらできなかったんじゃないかと感じてしまうわけですね。


本当にお前はフレイアのことを愛していたのか?


制作陣は本当にマクロスデルタを愛していたのか?


これを本当に問い詰めたい。

『劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!』は歴史的なクソ映画

いろいろありますが、とにかく私が言いたいことはひとつ


何故フレイアは死ななくてはいけなかったのか。


本当に納得がいきません。


フレイアのこと、マクロスΔのことが大好きでした。


でも本当に許せない、納得がいかないフレイアの死の影響で私はマクロスシリーズの全てが大嫌いになりました。


大好きなフレイアがなんの意味もなく殺されたようにしか感じないんです。


フレイアの歌声を聴くだけで、ビックウエストに対する憎しみと、悲しみがどんどんと膨れ上がってしまうため、


大好きだったワルキューレの曲、シェリル、ランカの曲までも聴くことが出来なくなってしまいました。


来年2022年にマクロスシリーズは40周年


きっと何かあると思いますが、新作アニメが来たとしても私は絶対に観ることはありません。


イベントがあったとしても絶対にかかわることはありません。


スパイだと疑いをかけられ、傷つけられ、


それでも命がけで頑張って、世界を救って、銀河を救って、


ようやく大好きな人たちと大好きな歌をたくさん歌える世界を作り出したのに、なんの理由もなく殺されたフレイアが不憫で。


そんな状況でフレイアが死ぬシーンで感動なんてするわけないじゃないですか。


『フレイアが死ねば感動するでしょ?』っていうビックウエストの浅はかな考えが透けて見えすぎてるんですよこの映画は。


今回の映画を通じて、ビックウエストのことが大嫌いになりました。


もう絶対にビックウエストが制作したものを信用することはありません。


大好きだったマクロスシリーズ


今まで本当にありがとうございました。

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