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翌朝 変貌してしまった世界にひとまず呆然とする 真面目な恐怖感 何もないことに気がつく シャベルがひとつ ビニール袋 役に立つかどうかわからないものを握りしめている 退避勧告が出て 想像を絶する略奪を見て 寸断された道を徒歩で歩くこと なぜこうなったのか 今さら誰にも聞けない この景色がいつか来るとどこかでわかっていたような気がする もう逃げるところがない 行くところも もうない 祈り 置き去りに過ぎていく いま大切なのは何 立ち尽くし 思考は止まる 

ああこれは夢か ああこれは夢なんだ
命を確保するためために疲れきって
初めて真剣に声をあげて泣いた
泣いても誰もいない
川内原発24時
断層破断
の幻の
いま



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