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ヅカデミー賞2022 結果発表【芝居部門】

今回も結果発表は年をまたぐことになりそうですが、ごゆっくりお付き合いくださいませ。


例年お伝えしている通り、「結果」は投票してくださった方々のコメントが全てではありますが、私からもコメントさせていただきます。


第1位 雪組宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演
「蒼穹の昴」 7票

第2位 雪組梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ/日本青年館ホール公演
「心中・恋の大和路」 2票
 

花組「冬霞の巴里」、月組「ELPIDIO ~希望という名の男~ 」、雪組「夢介千両みやげ」、星組「王家に捧ぐ歌」、星組「めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-」、
宙組「カルト・ワイン」がそれぞれ1票でした。



2022年は芝居の印象が強い一年になりました。

大劇場の一本物は3作でしたので決してショーの数、質ともに充実していなかったわけではありません。

ただ、お芝居の方が新作、再演、原作もの、コラボ、海外ミュージカルなど多種多様な意欲作があり、圧倒されたように思います。


月組「今夜、ロマンス劇場で」の宝塚の世界観に合った再現性と月組らしい温かなお芝居。

花組「TOP HAT」はこちらも組のカラーが出たテンポとセンスの良い芝居運びが光りました。

宙組の「NEVER SAY GODDBYE」は偉大な初演に臆することのない「新たな再演」になりました。芝居の深さ、スケール、力強さには初演に通じる宙組の伝統を感じました。

正塚先生の作品が月組で2作再演されました。
「ブエノスアイレスの風」では特に暁千星と彩海せらが、「ブラック・ジャック 危険な賭け」では特に礼華はるが新たな魅力を開花させていて、今後のさらなる躍動が期待されます。

花組「巡礼の年」は「魂の彷徨」をリストを演じた柚香光だけでなく、彼に関わる登場人物たちも文字通り魂で表現していて技術と感性が鋭く響いた舞台になりました。

「グレート・ギャツビー」は月組の芝居の魅力が最も発揮された傑作です。月城かなとは既に円熟の領域に達しているように思いますが、だからこそ来年以降にも期待が膨らみます。

宙組「HiGH&LOW -THE PREQUEL-」は、私がLDH作品に触れたことがなかったため、初見前はどんな作品になるのだろうと未知が故の期待と若干の不安がありました。しかし、観劇後の結論はズバリ「面白い」の一言。
宝塚とHiGH&LOWの世界観(枠組み)が、それぞれを毀損せずに高めあうようなコラボレーションになったと思います。


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