見出し画像

公園の猫(ヤス編)

ヤスは私がここに越してきた年に近所で生まれた猫だ。6月のある日わが家の脇の隙間からウーウーという呻き声?が聞こえたので見てみると、生い茂ったチカラシバに隠れて3匹の子猫がいた。

ヤス

自称ライオンキング

年齢:4歳(2019年生まれ)
毛色:茶白長毛
特技:マダム殺し

ヤスとの出会い
 彼には同じく野良猫の母親がいる。我が家にも頻繁に訪れるミケヤンだ。
当時の私は野良猫の扱い方を知らず、ミケヤンの状態にも気づいておらず、生まれてからの発見となった。
 その日は雨模様だったのでラグでテントを張ったものの翌朝にはいなくなり若干のモヤモヤを残したが、数日後にまた元気な姿を見せてくれた。
 その後3人中2人は保護されたのかいなくなり、ヤスだけが残ったというわけである。
 警戒心強めの母親がべったり付いているため、TNRを実施し地域猫として見守ることにした。

名前の由来
 映画「蒲田行進曲」で銀四郎を慕う大部屋俳優、ヤスより。
真面目でひたむきな映画のヤス(演 平田満)とはちょっとイメージが異なるのだが当時、銀 小夏に続く「第三の猫」として勝手に命名した。

 愛称は「ヤッチー」。ヒッピーのように気ままに放浪する彼にはこの呼び方のほうがしっくりくる。
 ちなみに地元ではヤスのほかに「チビ」の愛称がある。7kg近い長毛猫はもはやチビではないが、会う人によって私も使い分けている。

性格
 母親に常に守られているせいか野性味が無く穏やか。
他の猫たちが喧嘩していても「ぼく関係ないですから」と視線を逸らすことで上手に争いを回避する。
 人に対して警戒心がやや足りないヤスは、外でもみんなに声を掛けられる人気者。立派な毛並み&イケメンという恵まれた容姿も相まって次々とマダムのハートを鷲掴みにし、瞬く間に地域のトップアイドルとなった。

ぼくはヤッチー 詩曲 ヤス
 ぼくはヤッチーみんなのアイドル
 今日のランチはなにかしら
 カニカマ?お刺身?ちゅ〜るもつけてね
 天気のいい日はお出かけするので
 食べ終わったら出ていくよ
 ぼくはヤッチーイケメンアイドル

歌いながらやってくる

好きなもの

カリカリ:〇
ウェット:〇
さしみ :◎
ニボシ :△
鰹節  :△
カニカマ:〇
ちゅーる:〇

行きつけのスナックが何軒かあるようだ

好きなこと

抱っこ:人により(マダム◎、オヤジ〇)
添い寝:人により(マダム◎、オヤジ×)
ブラシ:〇
風呂 :△(特に汚れたときのみ。乾くまでの軟禁がセット)
爪切り:△(クネクネ嫌がるがシャーは言えない)
被り物:不明

爪切りが終わると泣きながら出ていく

触らせ可否

頭:◎
顎:◎
背中:◎
お腹:◎
手:〇
しっぽ:〇

私が撫でると目が泳ぐ

プレイスタイル

投げモノ:×
振りモノ:×
釣りモノ:△(付き合い程度)
ホンモノ:〇(外では猫並みに狩りをする)

実戦を知るものには屋内での遊びは物足りないようだ

お気に入りイベント?

【軟禁タイム】
 ヤスはツレの大のお気に入りである。ヤスも彼女を見かけると遠くからでも走ってくる慣れっぷりだが愛されすぎるが故、一度家に上がるとなかなか出してもらえない。これが軟禁タイムである。
 そんなツレに対し察してすぐに出してあげる私はドアマンと認識されており、表に出たいときは私に声をかけてくる。

とても利口な猫である

まとめ
 ヤスは母親に見守られ、草の上で日向ぼっこを楽しみ、みんなに声を掛けられ、家に招かれればご飯やおやつ、安心して寝られるベッドもある。
さらには専属トリマー(私)やかかりつけの病院まであるというこのあたりでは最も恵まれた猫なのだ。人も猫もイケメンは何かとお得である。

 地域猫についてはさまざまな議論がある。迷惑に思う場面もあるだろうし、事故にあったり病気になったりした姿を見たくないというのもわかるが、この子らが人々の心を癒し、楽しませてくれていることも事実だ。

 そんな彼らが嫌われないように、安心して暮らせるようにこれからも見守っていきたいと思う。(嫌わないでね活動についてはまた別途)

ミケヤンとヤス(当時の事情から耳カットはしてない)
家猫だと思ってる人もいる
発見時の写真。よく見ると3匹いる
成長して家にも立ち寄るようになり
玄関に入ってきた(!)
ここから彼は調査を始めて
階段へと歩を進め
リビングへ到達
今ではこのリラックスぶり
銀との仲も悪くない
悪くない‥
基本的にはみんな仲良し
地域で愛されすくすく育つヤス。箱に収まらないほどに、、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?