入社式に退社してみた


タイトルのような人生に、結論から言うとなったわけだが、まさかそんなことになるなんて前日の深夜0時頃は自分でも思っていなかった。

"東京は、人も、モノも、お金も、その他の都市の10倍くらい集まっているから、この街で起業した場合、成功するのも、失敗するのも、10倍くらいスピードが速い。新規で出店した飲食店みたいにね。"

尊敬している龍さんが、
僕が上京する前に言っていた。

人生は一回しかないから、
期限が決まってるなら、
ゴールまで速く達したい。
その一心で静岡の大学に通いながら横浜でシェアハウスをスタート。

そんな感じで上京(横浜だけど)して半年経ち、生活にも慣れ、いよいよ翌日から就職だというときに、

また、龍さんから一言誘いが


"銀次郎、明日のお昼、Jさんのうちに遊びに行かせてもらうんだけど、あいてるー?"

と、言われた。

とっさに僕は、
明日入社式なんですよ〜😊
と、答えた。やんわり断った。

"そっか!OK"
龍さんは答えた。

これを断った後に、僕の心に、前々からなんとなく曇ってた、モヤの正体がわかった。

"密かに明日からの就職を楽しみにしている"

"僕は環境に思いっきり流されるタイプなので入社式で自己紹介なんてしたら、多分サラリーマンをやる気になる"

"サラリーマンになることは、家族、大学、色んな他所の目を気にして気にして、最適なカタチで上京するための手段だっただけで、本心では全くやりたくない"

そして

"自分で起業したビジネスで結果を出す自信はある"

"ただ、退路を経つ勇気がない"

結局ここだった。

大学の頃から何度も何度もぶつかってた壁。

成功する自信はあるくせに、他の選択肢を経つ自信がなかった。そんな自分を変えたかった。

仕事をやめろってことでも、
サラリーマンが悪ってわけでも全然なくて、

自分がいつでも超えられないでいた、心の壁を、なるべく早くぶっ壊したかった。本当、それだけ。そして、はやく次のステージに向かいたかった。


龍さんからの誘いを断ったときに、全ての違和感に自分で気づき、人生の舵を大きく切れるのは、今夜が最後だと気づき、

いつもなら悩むところを、

"ま、いっか、俺、絶対大丈夫だし、入社式に退社とか面白いし"

と、心が踊った。笑


○か×かじゃない、

"面白いから"という選択をとることにした。

就職先には迷惑をかけたけど、
研修した後に辞められるより、
最初からキッパリ辞めてくれる方がいいしね✨
(もちろん謝りました)

最後に謝りにいくときに、
上司になるはずだった人に、

"最後に60分やるから、自分の気持ちをこの紙に書いて、かけたら部屋を出て俺に渡してくれ"

と、言われた。

最初の5分くらいは、また臆病なジブンになびいて、やっぱり普通に就職しようかな?

なんて思ったけど、その後、何度考えても、答えはやっぱり退社の一択。退社しますと書いた(入社してないけど)

生まれて初めて、本当に敷かれたレールを脱線した瞬間だった。大卒も、教員免許も、一切が白紙に戻ることが決定した。今でも鮮明に覚えている。

この日のことは、
死ぬまで絶対覚えている。
自分を超えた、記念すべき日になっただけで、就活にも意味があったなと(笑)