アステロイド・シティ

 映画は予習せずに行きたい。チラシの情報でじゅうぶん。でもネタバレを拒否はしないし、先に観た人の話を聞くのも嫌ではない。
 普段はそんな感じだけど、『アステロイド・シティ』は、ウェス・アンダーソンの作品がどんな感じか、観る前に少しだけ知った方が楽しめると思う。『ブダペスト・ホテル』『フレンチ・ディスパッチ』のポスターを観るだけでいい。

 『フレンチ・ディスパッチ』のチラシはサイコーだった。映画館のラックに並んでいるのを見つけたとき、あまりの可愛さに心がホントに踊った。この監督の作品はこれから必ず観ようと思った。

で、『アステロイド・シティ』
 小学館の絵本『ミッケ!』を思い出す。「あ〜ちょっと待って。そこ止めて」と何度も思う。一時停止して観たい。
 ひとつの場面にかける熱は、子どもが何時間も集中して、ブロックや空き箱で自分の町を作る感じに似ている。町ができると、人が生まれ、そこに物語が生まれる。宇宙人も来るんだから完全に夢の話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?