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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 085:ジャック・ジョンソン特集

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第86回(2023年5月19日(金)20時~
(再放送:5月21日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週はハワイのジャック・ジョンソン特集です。暑くなってきまして、初夏の陽気にさそわれて、海とか行きたい気分ですが、まずはジャック・ジョンソンあたりでも聴いて、ヴァーチャルに波打ち際で遊んでいる気になってみたいという趣旨の特集です。如何せん爽やかミュージック21世紀代表です。彼の音楽が嫌いな人間はいないのではないかと思ってしまうほどに、カフェで流していても、皆さん心地よいというようなことをおっしゃいます。

1曲目
「Open Mind」Jack Johnson (2022)
2曲目
「Calm Down」Jack Johnson (2022)

まずは、昨年リリースされた、今のところ最新アルバム「ミート・ザ・ムーンライト」が非常によかったので、ここからスタートです。歌詞を読むと、自然信仰というか、日本の八百万の神みたいな自然と一体になったメンタルヘルス的な方向性まで出てきております。ヒーリングということはでは済まされない、もう一歩突っ込んだところまで訴えてくる深みが出てきております。気に入った方はぜひ歌詞もチェックしてみてください。音的にはチルアウト、体温が下がるようなリラックスした気分になります。日焼けして火照ったカラダを冷ましながら、冷たいものでも飲みながら聴きたい音楽です。

3曲目
「One Step Ahead」Jack Johnson (2022)
4曲目
「Don’t Look Now」Jack Johnson (2022)

2022年6月にリリースされた「ミート・ザ・ムーンライト」はジャック・ジョンソンの8作目、5年ぶりのアルバムとなります。レーベルは自身のブラッシュファイヤーですが、プロデュースはブレイク・ミルズがやっております。フィオナ・アップルやジョン・レジェンドといったアーティストのプロデューサーですが、自身のアルバムもソロが4枚、コラボがもう3枚ほどあります。現在最も注目すべきアーティストの一人です。

ここで番組ではパタゴニアのイヴォン・シュイナードが創設した「1%フォー・ザ・プラネット」という組織と活動をご紹介しました。またイヴォン・シュイナードに関しては、「ワン・エイティ・サウス」というフィルム作品に関しても触れております。

5曲目
「Time Like These」Jack Johnson (2003)
6曲目
「The Horizon Has Been Defeated」Jack Johnson (2003)

ジャック・ジョンソンはご存知のようにチャンピオン・サーファーですが、彼が監修した映像作品のDVDが2本あります。2000年の「スィッカー・ザン・ウォーター」と2002年の「ザ・セプテンバー・セッションズ」というもので、これが上手い人が上手いサーファーを至近距離で撮影しているので、実に見事なサーフィン動画なんです。クオリティは高いですし実に快適です。その彼が2001年から音楽作品もリリースを始めます。1作目が「ブラッシュファイヤー・フェイアリー・テイルズ」、レーベル名になったアルバムです。ウチのお店では非常に人気があって、というかスタッフさんたちに人気があって、まあ扱い方がどうしてもというヤツで、払い下げになってしまいました。次に2003年、「オン・アンド・オン」2005年に大名盤「イン・ビトウィーン・ドリームス」と続くわけですが、まず、2003年の「オン・アンド・オン」から2曲続けて聴きました。

7曲目
「Taylor」Jack Jonson (2003)

彼はもうこの辺でかなり完成された自己の音世界を確立しています。またハワイの「ザ・マンゴー・トゥリー」というスタジオで録音されており、マスタリングはバーニー・グランドマンという、音への拘りが凄いことになっております。1月のホクレアの連中のスタジオ・ライヴをまじえてやったハワイアン特集のときにも申しておりましたが、ハワイのスタジオ、とにかく音がいいです。セカンドの「オン・アンド・オン」からもう1曲「テイラー」を聴きました。

8曲目
「Breakdown」Jack Johnson (2005)
9曲目
「Sitting, Waiting, Wishing」Jack Johnson (2005)

2005年のアルバム「イン・ビトウィーン・ドリームス」からは1月に代表曲「ベター・トゥゲザー」をかけてしまいました。ここではかけません。まああの曲の出だしのアコギの音が出てくると、ウチのカフェでもさーっと空気が変わるような、一瞬みなさん聴き入ってしまうような魅力があります。

10曲目
「Banana Pancakes」Jack Johnson (2005)

「イン・ビトゥイーン・ドリームス」は快適過ぎて言葉を失います。この辺から商業的にも大成功をおさめるわけですが、私は、2004年頃から復活してくるアナログレコードの人気再燃の火付け役の一端をこのアルバムが担っていたのではないかと考えております。2002年のノラ・ジョンズのファースト、2004年のセカンドとこれ、ジャック・ジョンソンの「イン・ビトウィーン・ドリームス」、当時レコード・ショップの壁面で面出しで並んでいたのが忘れられません。実際にもの凄くいい音で鳴りましたから、おススメもしたくなったろうと思います。このアルバムからももう一曲ご紹介しましたが、このまったりした世界観がいいと申しております。この時期「おさるのジョージ」の曲、「アップサイド・ダウン」とか、「ザ・スリー・イズ・ア・マジック・ナンバー」とかもやっておりました。懐かしいです。

11曲目
「Fragments」Jack Johnson (2017)
12曲目
「My Mind Is For Sale」Jack Johnson (2017)

2017年のアルバム「オール・ザ・ライト・アバヴ・イット・トゥ」からも、1月に「ビッグ・サー」をかけてしまいました。ここでは「フラグメンツ」そして「マイ・マインド・イズ・フォー・セイル」の2曲をご紹介しました。

13曲目
「Constellations」Jack Johnson with Eddie Vedder (2009)

2009年にフランスで収録されたライヴが一枚、アナログでは2枚組でリリースされました。まあ格別いい音源でもないんですけど、嬉しいことにパール・ジャムのエディ・ヴェダーをゲストに迎えた音源がありまして、これをご紹介しました。エディ・ヴェダーも、本当にいいんです。「イントゥ・ザ・ワイルド」という映画のサントラとか最高ですから、ぜひチェックしてみてください。

14曲目
「Angel / Better Together」Jack Johnson (2009)

ラストですが、やはり「ベター・トゥゲザー」はジャック・ジョンソン特集には欠かせないということで、ライヴ音源でかけちゃえという算段でした。

次回はブリンドルのメンバー特集です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp

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