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子ども靴選びの記録:次女編

素敵な靴を発見

次女が歩き始めたころ、近所の幼稚園が主催している連続の子育てひろばに参加した。数組の親子で5回の講座を一緒に過ごすゆったりとしたプログラムだったのだけれど、そこに参加していたひとりの女の子がとても素敵な靴を履いていたので初回から釘付けになった。それは黄色い革靴で、小さい手でその子がぼろぼろのベルトを器用に締める仕草が妙に印象に残った。

講座が数回目になってその子のお父さんと少し親しくなったときに、靴について聞いてみた。そうしたらその方、にこっと笑って「よくぞ聞いてくれました」みたいな顔をした。靴だけは良いのを履かせたいと思っているんです、と言って教えてくれたその店は我が家の生活圏内で、靴屋と知らずにいつも素通りしていた場所だった。
次女はちょうど歩き始めたところだったが、長女のファーストシューズがほとんど型崩れしていないからとお下がりを履かせていたし、他のものも次女はお下がりばっかりだったので、靴を買ってやってもいいなと思ってその靴屋さんに行ってみることにした。

ファーストシューズついてこれまで思っていたこと

数年前、長女のファーストシューズを買った時に売り場の方に聞いた話はこんなだった。
・ファーストシューズは歩くというよりも靴に慣れることが目的
・左右にゆらゆら揺れながらバランスを取ってしっかり立てるように靴底がフラットに(スキー靴みたいに)なっている。
・ファーストシューズで靴に慣れて、足が前に出るようになったら二足目。そのときは前へ歩きやすいように指先が少し屈曲している靴にする。

この度教えてもらって行った靴屋さんはヨーロッパの革靴を取り扱っている店で、熟練のシューフィッターさんがいて足の計測や歩き方など細かく見てくれた。我が子は関節が柔らかいほうなのだとか、普通幅か細幅なのかとか、そういうことは素人の私にはまったく分からない。ふむふむと説明を聞き、出してきてもらった靴を見てみたが、これまで見てきた子ども靴とはえらい違ったので最初は戸惑った。こんな疑問が湧いていた。
・革靴は生地が薄くて硬そうだけど、これで歩き始めたばかりの子どもの足を守ってくれるのかな?一般的な布の運動靴のほうが生地が分厚くて柔らかくて、小さな足をすっぽり包んでくれそうに見えるけれど‥。
・日本のメーカーのもののほうが日本人の足に合ったものを作っているのでは?わざわざ輸入靴を履くことが本当に我が子の足に良いことなのだろうか?

我が家の靴大臣は夫なのだが、シューフィッターさんの説明を聞きながら夫の顔にもはてなが浮かんでいる。うーんうーん。

けれども私はシューフィッターさんのこんな説明は理解できた。
・ヨーロッパでは生活習慣として靴を履いたまま過ごす時間が長いので、より足のことを考えた靴が作られている。
・一般的な布の運動靴は柔らかすぎて型崩れしやすいが革の靴は型崩れしにくく、長く履けてきちんと足を支えてくれる。

二点目については、靴のお下がりはNGと思っていたが、革靴の場合は、もちろん使用の程度にはよるけれどもお下がりも可能らしい。

子どもの足はどんどん大きくなるので長持ちするといってもサイズアウトしたら買い換えなければならないし、お財布的に経済的ではないけれど、使い捨て前提で買い物をするのが好きではないので、モノとしてしっかりしたものを作っているというのも好みだった。

実際に履かせてみて

今までと違う子ども靴の説明をどこまで受け入れるか?靴にどこまでお金をかけるのか?夫と一悶着あった。靴の勉強をしてきた夫が首をかしげるのでどう判断すればいいかなんてど素人の私にはなおさら分からない。けれどもいずれにせよ次女には新しい靴をどこかでと思っていたので一足買った。それが次女1歳4か月のとき。

次女は外に出るのが好きで、育休中は毎日のように散歩に行った。長女と違ってまったくベビーカーに座ってくれず、よく歩いた。これが靴のおかげかどうかは全然分からない。ただ元は取ったぜと思うくらいボロボロになってくれた。

ベルト靴と保育園

1歳9か月で次女が保育園に行き始めて、ここで大きな壁があった。「本人が着脱しやすい靴にしてください」問題。ベルトが二本、それもけっこう細いベルトだったので本人が着脱したがらないのだそうだった。

実はこのことについて、購入のときに靴屋さんに聞いていた。簡単に履ける靴は簡単に脱げる靴、きちんとベルトを調整することも歩くための準備だから、これは面倒でも子どもに慣れてもらうしかない、との回答だった。

園で靴のことを言われる話はよくあることだと思う。着脱のしやすさを考えてスリッポン指定の園もあるらしい。甲まわりの調整ができないスリッポンは避けたいなと思っていたので我が子の園でそれを言われなかった(むしろ、長女のときはきちんとベルトで締める靴にしてくださいと言われていた)のは幸いだったけれど、身の回りのことが自分でできるようになることは子どもの成長の大きな側面だと思っていたので、本人がやりたがらないくらい面倒なのならどうしよう、と悩んだ。

担任の先生3人それぞれから靴のことを言われたので、我が子だけ靴を履くのに手こずっているのかなあと思いながらも、悩んだ末に良いと信じて買った靴、値段もそこそこの靴(笑)、先生には「きちんと計測してもらって買った靴なので〜」「我が子は関節が柔らかいみたいでこの靴が良いといわれたので〜」「家でベルトの練習させときます〜」とか言ってやり過ごした。

そこから数か月経ったとき、保育園のお迎えに行ったら担任の先生が興奮した様子で話しかけてきて、娘が園で靴を履けたと教えてくれた。私もその瞬間を見逃してしまったんです、気づいたらもう履いて外に出ていて‥と口惜しそうに話してくれた。別の先生もおたより帳にそのことを書いてくれていて、成長を見られて感動しました!とあった。着脱ができるようになる瞬間はこの子のこの靴に限らずどの子にもあることなので、そこにこの靴との深い意味付けをしたい気持ちはない。でも靴が履けるようになったことを先生が興奮した様子でを伝えてくれて私もほっとした。私のわがままに付き合ってもらって、この靴で着脱の手伝いをしてくださった先生に感謝の気持ちを伝えた。

靴のベルトが止められるようになった

今後

着脱ができるようになったので誰かから何か言われることはとりあえずなくなった。次女には物心つかないうちからこの靴を履かせ始めたので本人は靴ってこんなもんだと思って何も考えずに履いていると思う。私はやっぱり素人だから、この靴を履いて娘の足がどうなっているのかよく分からない。けれども最終的に私もこの店で自分の靴を買い、その靴がとんでもなく快適だったのでそれを信じて買っている。

何も言ってこない次女と違って、お友達の靴を見ていて好みが出てきている4歳の長女は違う。その話はまた書こうと思いまーす。

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