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天鵞絨書店・6月第3週

こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第22回です。

天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介する、というものです。毎週水曜更新です。

それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の天鵞絨書店は、その下にあります。

本日の天鵞絨書店

周伍も斑鳩も俊二も嫌いです! 好きになれるのは朝子だけ(次点で依子には同情します)。いきなり好き嫌いを叫びましたが、確固たる理想の女性像にぴったりはまるように成長させられていく朝子の物語です。周伍の執念も、依子の執念も激しい。美しくも壮絶な話。でもやっぱり男性陣が好きになれません。(140字)

先週の天鵞絨書店

毎年、日本で『こゝろ』(夏の課題図書になりがち)の次に売れている文庫本がこれだと聞いたことがあります。良くも悪くも、この作品に何か言いたい人は多そうですね。主観としては、ナルシシズムをここまで読み継がれる文学作品にまで昇華できたのは、後にも先にもこの小説だけかなあと思っています。(140字)

先週紹介した本
太宰 治『人間失格』(集英社文庫)

読んだことがある方も多い作品だと思いますが、明後日6月19日の桜桃忌に合わせてみました。

集英社文庫を紹介しましたが、色んな出版社さんから出てます! 装丁など、お好きなものを探してみてください。

それではまた来週、お待ちしています。

スキをしていただけると嬉しいです :)