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天鵞絨書店・3月第1週

こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第59回です。

天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」

本を紹介するというものです。毎週水曜更新です。

では、本日の天鵞絨書店です。先週の分はその下にあります。

本日の天鵞絨書店

「泣ける本」という宣伝文句は苦手なのですが、涙腺にくる一冊です。読後は、自分が死んでも世界は変わらない、地球は回り続けるということを、ほんの少し寂しく、それでいてなぜか嬉しく思います。アイデンティティーが揺らぐ中高生や、最近元気が出ない自信が無いという人に読んでほしい一冊。(138字)

先週の天鵞絨書店

魔女狩りが行われる一方で、聖女が次々と生まれた中近世ヨーロッパの女性史がわかる一冊。「特別な女性」だけでなく、「女」という性に何が求められてきたのか、という問いは現代にも通じます。テーマが独創的で面白く、あまり気構えずに読みやすいです。増補版の「宿命の女」の考察も興味深いです。(139字)

先週紹介した本
池上 俊一『増補 魔女と聖女 注近世ヨーロッパの光と影』(ちくま学芸文庫)

それではまた来週、お待ちしています。

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