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天鵞絨書店・6月第2週

こんばんは、青井いんくです。天鵞絨書店、第21回です。

天鵞絨書店とは、
「題名を言わずに」
「140字以内で」
本を紹介する、というものです。毎週水曜更新です。

それでは、本日の天鵞絨書店です。先週の天鵞絨書店は、その下にあります。

本日の天鵞絨書店

毎年、日本で『こゝろ』(夏の課題図書になりがち)の次に売れている文庫本がこれだと聞いたことがあります。良くも悪くも、この作品に何か言いたい人は多そうですね。主観としては、ナルシシズムをここまで読み継がれる文学作品にまで昇華できたのは、後にも先にもこの小説だけかなあと思っています。(140字)

先週の天鵞絨書店

気持ち悪い! この言葉が、この作品にとっては誉め言葉だと思います。体の奥から気持ち悪い。肌の表面がゾワゾワするほど気持ち悪い。グロテスクさは無いけれど、体を虫が這うような本能的な気持ち悪さがあります。しかし、ページを捲る手も止まらない。江戸川乱歩の快作であり、「怪」作です。(136字)

先週紹介した本
江戸川乱歩『人間椅子』

下のリンクは、青空文庫のKindle版です。電子書籍で読みたい、という方は是非。

それではまた来週、お待ちしています。

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