【続】ヒプノセラピーを受けトラウマと向き合ってみました。

前置きが長くなりましたが、 遂にセラピーを受ける当日を迎えました。

初めに、カウンセリングを行いました。

父親にトラウマを持っていてなかなか前に進めないでいる。しかしもう大人になったのでいつまでも過去を言い訳にして留まっているのは違うと思い、その1歩を踏み出すためにきた…などの私の今回の目的や悩みを聞いてもらいました。


そして私が行う「退行催眠」についての説明を受けました。

「意識はしっかりある状態です。眠りに入る前のような感じになります。浮かんだことを口にしてくださいね。言いたくないことは言わなくても勿論大丈夫です。」といった説明を受け、ヒプノセラピーの流れを教わりました。

カウンセリングを受けたあとは倒れる椅子に横になり、体の力を抜くリラクゼーションを行いました。(アプリの寝たまんまヨガ みたいな感じ!)

全身の力を抜いてもらった後、セラピストの言葉に誘導されながら意識を深いところまで連れていってもらいました。

「階段があります。一緒におります。」 といった感じの誘導ですが、真っ暗で何も見えていませんし、これが正解なのか分からなかったので集中してその状況を想像していました。

階段を降りたあとは「部屋に温度計があります。36(意識ハッキリ)~0(意識が深いところに到達した状態)までのメモリがあります。あなたが見ているメモリはどの数字をさしていますか?」と聞かれました。

普通に目を瞑っている状態なので何も見えていませんでしたが、何故か「34」という数字を感じそう答えました。(全然意識深くなってないじゃん!どうしよう!と少し困惑しました笑)

そんな頑固な私をどんどん深いところまで意識を持っていってもらい、「今までの人生で1番楽しかったことを教えて下さい」と尋ねられました。

その瞬間、友人と下校途中に雑談して笑い合っていることを思い出し、まるでその時に戻ったかのように懐かしい気持ちになりました。

次に「今までで1番嫌だなと思ったこと、経験はありますか?」という質問がありました。

すると小学生のころ住んでいた家で受験勉強をしていて、すぐ横には鬼の形相の父親が私を見つめている情景が浮かび、その当時の恐怖を体感しました。本当に怖かった…。


そして、

なぜ辛いのか
→個別塾に入ることになり、そこは受験用の塾だからお前も受験しろと言われた。でも私は遊びたかったし受験したくなかった。
お父さんは勉強を教えてくれてるの?
→いえ、父はただ参考書を解かせ丸をつけ、間違っていると私に怒るだけでした。どうしてこうなるのか分からないといっても「解説書をよくみろ!」と怒鳴られました。

といったように今まで私が誰にも言えなかった思いと思い出すのが怖かった記憶を引き出してくれました。

そして「そんなお父さんに今のあなたから嫌だという思いを伝えましょう」と声を掛られましたが、怖くてまた怒鳴られたり殴られるのではないかと感じ、いくら催眠状態になっているとはいえ最初は恐ろしくて口に出すことができませんでした。

そこから私の心を安心させるために色々誘導?想像をさせてくださり 、なんとか私は過去の父に思いを伝えることができました。

他にも色々声を掛けて下さったり、心が軽くなるためのワーク?をして下さりましたが割愛します。

今までの話で何となく察してくださった方もいるかとは思いますが、私のトラウマは父親からの虐待です。

幼い頃から数え切れないほどの理不尽な怒りをぶつけられ(今もですが)、暴力を振るわれました。

でもそれらを思い返すのが嫌で怖くて今まで愛情を受けられず、大切な青春時代を恐怖で奪われた悲しさと虚しさでずっと、苦しんでいました。


今回、ヒプノセラピーを受けたことにより、私は数ある記憶の中から中学受験が1番辛く感じていたのだと自分でも驚きました。そしてそれに向き合う手助けをしてもらった今回の経験は本当に大きなものであったと実感しています。

最後に
「何回かサロンに通う必要がある人もいるけれど、Makoちゃんは大丈夫そうね。でもまた気分が落ち込んだときは連絡してね。」

そう言ってもらいました。

そしてに私に合うアロマオイルを分けて頂き(ジンジャーとシナモンのスパイシーな良い香り)、スッキリした気持ちのまま家に帰りました。

私が通った今回のサロンは退行催眠 12,000円でした。

受ける前は正直高い…と感じてしましたが、ヒプノセラピーを受けたあとはその金額を渡しても良いと思えるくらいの貴重な経験とサポートをしてもらいました。(最初はバリバリ怪しんでました…申し訳ないです)

私は過去と自分の気持ちに向き合うためにヒプノセラピーを選びましたが、心療内科や精神科の方が合う人もいるかと思います。

また、他人に話すよりも親しい人と話す方がずっと効果を感じられるという人もいるかもしれません。

自分がどのような方法をとれば1番楽になるのかは自分が1番分かっているはずです。

私もまだまだ自分自身に素直になれないところがありますが、楽しい人生を送れるようにもっと自分と向き合おうと思います!