「でれれれれ~」から始まる沼

まず、初めに。僕は短調が好きな国家だということを前提条件として伝えておきます。厳密にいうと違うんですが。まあこんな感じで思っておいて少なくとも損になるようなことはないです。

で、記事タイトルにもあるように一種の代名詞ともなってしまっている「でれれれれ~」についてです。これ、Twitterのフォロワーさんから「あなたの作る曲はみんな『でれれれれ~』が入っていますね(意訳)」と言われたことがきっかけで、公式ネタ扱いにしてしまっています。いいじゃない、別に言われて僕が損するわけじゃないんだし。

でれれれれ~って何なのよ

でれれれれ~はでれれれれ~であり、でれれれれ~と言ってみればでれれれれ~のでれれれれ~がでれれれれ~になります。はい。ふざけました。これからもふざけます。わーい。ゲシュタルト崩壊だあ!

真面目な解説をすると、例えば「FEDCB~」とか「DCBAG#~」とかそういう感じです。真面目じゃないって? これでも十分真面目な方です。

でれれれれ~のリズム

簡単で、♪♪♪♪♩です。それしか言いようがないです。八分音符が4回(でれれれ)、そして最後に四分音符が1回流れます。四分音符は二分音符などに置き換えられたりしますし、この全体の拍自体が圧縮されてZipにはならずに十六分音符と八分音符による構成に化けるということもあり得ます。ここまで書いておいてなんですが、この記事は正直ノリだけで書いているので予告なく終了してしまう可能性もあります。要は執筆者(僕)が飽きたら終わりなのです。追記するって言って大体追記しないのも特徴。

話が脱線したので戻します。ようは、この八分音符x4+四分音符がでれれれれ~を生成する一つの要素となっているわけです。

しかし、これだけではでれれれれ~は完成しません。それはただのでれれれれ~です(文字通り)。ここに音階を付与することで、初めてそれが意味を成します。あなたはそれを閲覧することにより最も幸せな状態の一つになることができるでしょう。翻訳調好き。

でれれれれ~の音階

では、ピアノで上記のリズムを守っていればでれれれれ~は達成できるのでしょうか。答えはNoです。きちんと音階にもルール(?)が存在します。

まず初めに、その曲の調を確定する必要があります。勿論、短調です。イ短調とかハ短調とかニ短調とかいろいろありますが、まあここは調号の少ないイ短調で話を進めることにします。イ短調って僕すごい好きなんですよ。

イ短調はご存じの通り「ABCDEFGA」(Gは自然的~と旋律的~とで半音上がったり下がったりすることは注意)と表せます。それでは、まず主音(ここではA)の1音上、すなわちBを「で」に当てはめてみましょう。で?

そうしたら、あとは簡単です。その調で一音ずつ下げていけばベースの音が完成します(ここで、旋律的な方を採用するのでGはもとのままGです。G#にはなりません。黒い生物でもありません。ドレミファソラシドでいうならソです。わかっていましたか。蛇足でしたか)。

ベースの音は、イ短調であれば「BAGFE」となります。ここで、次にコードという概念を取り入れます。

今のベース音「BAGFE」に対し、以下の処理を行いましょう。

  1. 1音目に「m-5」をつける。

  2. 2音目と3音目に「m」をつける。

  3. おわり

さあ、これで「Bm-5 Am Gm F E」となったはずです。これで真の「でれれれれ~」が完成しました。イ短調でのでれれれれ~は、「Bm-5 Am Gm F E」となります。それでは皆さん、発音してみましょう!「Bm-5 Am Gm F E」! Repeat after me!!!!!!!

と、いうわけでこれの構成音を分解すると「BAGFE」というベースの音に、3度上の音「DCBAG#」、大体5度くらい上の音(m-5とかあるから厳密には違う)「FEDCB」となります。このでれれれれ~x3が混ざり合って、初めて真の「でれれれれ~」となります。つまり今までのでれれれれ~はでれれれれ~を構成するただのでれれれれ~だったということになります。もう僕も何言っているのかわかんなくなってきました。ここまでついてきている皆さん、とりあえずお茶でも飲んで"ゆっくりしていってね!"。

でれれれれ~は和音だった。

さて、ここまでで「真の「でれれれれ~」は和音だった!」WAON!ということにお気づきになられ奉りあそびけりざますね?
そうです。真のでれれれれ~は、5つの和音によって構成される心地よい響きのことだったのです。もうこれで家系ラーメンを1杯食べられます。勿論あなたのおごりです。

でれれれれ~の真髄に迫る

でれれれれ~がわかったところで、これがなぜ僕の心にグッとくるのかがわからないと僕はもやっとします。モヤットボールをたくさん投げつけたいです。\もやっと/

そこで、とりあえずセオリー(音楽理論)を探ってみることにしました。もともと論理的な思考回路は好きなので(持っているとは言っていない)、こういう形式学(?)的な学問は嫌いではありません。ただ、何をベースに調べていけばいいのかわからないので、とりあえずコード進行について調べていました。すると出てきたのが。。。

半終止が何かそれに近い

半終止というものが出てきました。どうやら、旋律と旋律の間をつなげるためのもので、ドミナントコードで終わる、というものだそうです。ドミナントコードとは、でれれれれ~の「れ~」の部分です(雑)。ここでは理論について事細かく解説するつもりはないので知りたかったら検索してみましょう。

しかし、「半終止で曲が終わる」という例は意外にも少ないです。大体、Bメロの最後にこれが使われていて、そこからサビに向かって盛り上がっていくでわっしょい祭りや騒げ~って使われ方が多いです。そうじゃない。確かに僕は大体のJPOPはBメロが一番好きだけど!!
僕が求めているのは、ドミナントコード(でれれれれ~)で「終わる」曲です。調べるとかなり少ないです。

  • マドンナ「Sorry」

  • サザン「いとしのエリー」

この辺とかはドミナントコード終わりでした。しかしサザンはなんか違う気がします。Sorryはアルバムバージョン限定ですが、ハ短調で最後がGで終わるので半終止終わりの扱いですね。これ重語ですね。半終止の終わりって。

まあでもこれが真髄じゃないんだろうなあってことで、まだいろいろ調べていたところ、上記でれれれれ~のコードと99.9999999999999994321633654727(float96適当)%で一致するコード進行があることを発見しました。世紀の大発見です。嘘です。僕の大発見です。

ツーファイブ進行(短調)こそ正義

JPOPでは多用されているとされるツーファイブ進行。確かに言われてみれば使われていそうな気がしますが、使われていないよって言われれば使われていないんだなあって納得する気がします。つまりよくわからない。

勿論ここでは長調は論外なので、短調に焦点を合わせてみます。

ツーファイブとは、いわゆる2のコード→5のコードで流れる進行を表すそうで、そのまんま「ツー」「ファイブ」らしいです。で、この5のコードこそがドミナントコードとなります。AでいえばEだし、CでいえばG。

さらに言えば、このドミナントコードのドミナントコード(ドッペルドミナントというらしいです。今にも穢れがたまりそう)がいわゆる2のコードになるそうです(厳密には違う)。AのドミナントであるEのドミナントはBで、これはA→Bと2個目のコードになっています。ただ実際は短調なので「m」が挿入されBmとなります。

そして短調では、「m-5」をツーにつけることでツーファイブ進行が完成します。つまり、AでいえばBm-5→E、ということになります。

ここで見返してみましょう。でれれれれ~のイ短調、すなわちAバージョンは?

Bm-5 Am Gm F E

冒頭の文章なのでつまり引用元は僕(どや)

コード進行は1小節(4/4とします)に1~2、二分音符の長さを基準として進む傾向にあります。おっと? これは??????

も は や 完 全 一 致 。

というわけででれれれれ~はツーファイブ進行(短調)のメロディーの一種だということがこれでわかったというわけです。道のりは長かった。インタビューのTV局はまだ来ないですか。

でれれれれ~の曲探し

ここまでわかったんだからでれれれれ~の含まれる曲を探していけばなんか引っかかるんじゃないの?と思い、ツーファイブ進行(短調。これ重要)が含まれる曲を探すことに。でもどうやって? 鼻歌検索? さすがに電車の中で歌う自信はないですよ。

実はコード進行から検索できる素晴らしいサイトがあるのです。それがこちら↓

登録されている曲はボカロ曲が中心となっている(っていうかそれしかほとんどない)サイトですが、結構掘り出し物があったりします。とりあえずイ短調で、「Am,Fm,Bm-5,E」を入力して検索。(ツーファイブ進行の王道パターンを入れてみました)

すると出てくる出てくる曲のリスト。歌ってみたはいらないんじゃ!!! オリジナルと書いてある曲を虱潰しに聴いていく作業。上から順に、少しずつ…。え? 暇人じゃないですよ? 僕は国家ですので。人じゃないです。

Oops

Gingarenpo has stopped working.

ここでなんか着地点を見失いました。えーと、まとめたいんですがまとめられません。記事タイトルが意味を成しているのかすらわからない状態ですが、こうして僕は「でれれれれ~」の沼にはまってしまったということになります。そう、そして音楽理論、コード進行、強いては周波数とヒトの脳の作用について……。もうこれ論文書けます。嘘です。ここまでで4000文字です。卒論に必要な文字数って10000文字とか平気でありますからね。もう手がつかれました。脳が疲れました。死神に取りつかれました。呼び出しサインが鳴っています。ぱぽーぱら ぱぽーぱら てけててけて ぴー

地獄出禁になったので現世に帰ってきました。ま、とにかくでれれれれ~は最高だぞ! みんなはまれ! ってことを伝えたかったんだと思います。きっと。

なお、この沼にはまってからは残念なことに僕はでれれれれ~に取りつかれてしまい、このフレーズを含まない曲を作れなくなってしまっています。

余談

でれれれれ~に最も合う楽器は何だろうか、といろいろならしてみたところ、個人的にいいと思ったのは

  • クワイア。もう最高。これ流しておけば完ぺき。何でも行ける。おりこうさん。えらい。好き。愛してる。あ、男女どちらの高さでもいいけど人間離れした超音波を発せられると怒ります。おこだよ。ぷんぷん。そういえば人間の声にも僕は興味あるからそれについても別記事とかで書くかもしれません。

  • パイプオルガン。一気に気分が絶好調になる。ロイヤルビタージュース飲んだ後カップケーキ食べなくても絶好調になる。外枠でも余裕で1着取れる。素晴らしい。パイプオルガンこそ最強ですがロックオルガンでもDetuneでもいけます。Reedはちょっと違うかな。メロディオン? あれはオルガンではないですよ。

  • バイオリン。正確に言えばストリングスなのかな。でも高音域だからバイオリンの出番。低すぎると周波数の都合なのか僕の耳が馬鹿なのか濁って変な感じになります。なので中音域~高音域がベストです。

のあたりです。他の楽器もよくないわけではないですが、この3つはもはや殿堂入りレベルです。

もう書くの飽きたので余談ここまで。ついでに記事もここまでです。いったい僕は何でこんな記事を書こうと思ったんだろう。もっとまとめてからじゃないとなんも伝わらないのに。
でもいいんです!(楽天カードマン)今なら8000ptプレゼント!…はしていませんが、Noteの醍醐味ってたぶんこういう感じで適当なボヤキを長文で早口で語ることができるところだと思うんですよ。意味なんて求めちゃいけないのです。はい。うん。

それではこの辺で、僕はでれれれれ~してきますね。でれれれれ~(挨拶)

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