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土用の丑の日 はみ出し鰻丼、鰻重 香取市佐原 うなぎ割烹山田


日本全国にうなぎの名店は数あれど、出会ってしまった。

水郷佐原さわら、北総の小江戸と称される千葉県香取かとり佐原さわら、創業三百年 うなぎ割烹山田

一度食べたその日から忘れられない店となる。

鰻を食べに佐原まで行ったわけではない。
ちょっとした観光気分で車を走らせ、水郷佐原の風情を楽しみ、さてと、やはりお昼ごはんは鰻でしょとネット検索、一番人気のこのお店にやってきた。

この辺かな?
おお!鰻を焼く匂いをたどるとありました!

店のこの佇まいに食す前から期待度かなり高くなる
白い看板に力強く黒の文字 
字体にも品と確固たる自信がうかがわれます
本店です


正面玄関には歴史が刻まれた木の看板


土曜日午後一時半ごろ、待ち客は三組。

名前を書いて、一人だけここで待ち、私たちはすぐ近くの歴史景観の残る街並みを散策


小野川に架かる橋と鉄橋
成田線をのどかに電車が通り過ぎました
JR佐原駅はすぐ近く


水運を利用して江戸勝りといわれるほど栄えていた佐原
古い街並みを保存し、その面影をうまく残したまち作りは
平成8年12月、関東で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選定


ほんの二十分ほど散策していたら、順番が来たとの電話で店に引き返す。


もうお客もまばらで、少年二人を含めた五人だからか二階の個室に通してくださる。
こじんまりと落ち着いた個室で、樹齢何百年?の欅?であろう座卓がででーんと鎮座。
ここ最高に寛げるね。

午後二時少し前
鰻が焼けるまで単品をオーダー
うなぎ骨煎餅
さりげなく添えられた葉、骨煎餅の美しいこと!
これでもうこのお店が名店であることが100%確信できます
カリカリ、サクサク骨煎餅
4歳少年一人で三分の二平らげる
「だっておいしすぎるんだもん」


これも供された途端歓声があがった一皿
濃厚そうなう巻き卵と添えられた梅の甘露煮と蓮の茎の梅酢煮
お酒飲んだらどんなにいいでしょう!
う巻き卵を一口食べてみたら
ほのかに山椒の香りがしたのは、きっと紀州備長炭で焼かれた鰻蒲焼きの香りで、
その蒲焼をむっちり濃い卵の味がくるんでいて
これ、今までで一番おいしいう巻き卵です


二十分経ったころ、いよいよ本日の真打登場!


うな丼とじか重です。

じか重というのは何?
うな重はうなぎ蒲焼とごはんが別に盛ってあり、じか重はごはんの上にうなぎ蒲焼がのせてある、一般的に言う鰻重のこと。
うな丼もうな重もじか重も、ごはんと鰻の量は同じとのこと。
せっかくだからみんな並ではなく上にする。

わぁぁぁ~っ!すご~~いっ!!
としか言えない語彙力甚だ乏しい興奮状態。

は、はみ出してます!鰻が!!
初めて目にするはみ出しうな重激写!


斜め上からも写真を撮る!
どうだ!この大迫力!


うな丼 上 と じか重 上
はみ出し最強コンビ


じか重 上 吸い付き
自家製糠漬け
が酸味を感じるしっかりした糠漬けでこれまた旨い!


うな重 上 肝吸い付き
やっぱりはみ出しています
どや!この照り!


関東風の白焼き→蒸篭蒸し→タレを塗りながら焼き上げるの技法ではなく
箱蒸しという技法で予熱で余分な脂を落として焼き上げているので
皮はカリッと香ばしく、中はふっくらやわらか
紀州備長炭で香ばしく焼けたタレって山椒の香りがするのです
醤油が勝った味ではなく白みりんの 後口あとくちのいい甘さのタレ
ごはんも柔らかすぎずちょうどいい炊き具合
要するに最高の絶品うな丼とじか重なのです


少年たちもニコニコ顔でうなぎを平らげる。
「ここがこれまでで一番のうなぎだわ」と三女。

日本各地の鰻名店でうな重を食した三女の言葉に、私たちも大きく頷いたのだった。


午後二時五十分
最後の客でした
気持ちのいい挨拶を背に店を出る


ああ、すべてが素晴らしい名店。


再び小野川沿いの佐原のノスタルジックな街並みを散策


外観だけが残っていて空き家なのではなくて
今も店舗などで活用されているところがいいですよね
護岸も風情があります


モダンな蔵と曲がり松?


NIPPONIA
ホテルです


このお店で少年たちはお団子とアイスクリームでおやつタイム


伊能忠敬旧宅


伊能忠敬記念館をゆっくり見学して、帰宅。

うなぎ割烹山田 本店の前を通ったら、すでに夜の部の待ち客が十人近く待っていて、さすが、佐原の一番人気鰻店。


次は秋に香取神宮を訪れ、一之鳥居「津宮浜鳥居」から順番に参拝し、うなぎ割烹山田でお昼ごはんをいただきたいものだ。




下総国(千葉県北部)の一宮 香取神宮

霊験れいげんあらたかな神宮です。

2022年10月参拝




杉の大木
一帯にオーラが漂う


楼門内の木彫神殿狛犬


習志野鉄道隊駐屯地内の神社にあったもので
駐屯地を閉鎖するにあたり、香取神宮に移されたものだそうです


奥の宮


私の忘れられない鰻名店 note 



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