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ツンドク?読んどく ㉗

「終止符のない人生」静かに感動! 2022/08/01

「弁天ふれあいの森公園」に行くけど、行く?」と夫。
「えっ?なんで?」
「リュウゼツランの花が咲いているらしい」。

ありゃまぁ、ご立派です!
30年ぶりの開花らしい。
ということはこのアオノリュウゼツランにとって初めての開花だということなのだろう。
リュウゼツランは花を咲かせるまでに数十年(日本では30から50年)かかり、別名センチュリープランツとも呼ばれている。

リュウゼツランで思い浮かべるのはテキーラとアガペー。

一度開花した株はその後枯死してしまうので、一生に一度だけの開花なのだそうだ。
そう思うと何とも感慨深いアオノリュウゼツランなのだった。

面白そうな新刊本が何冊か出版された。

反田恭平『終止符のない人生』
一気に読み終える。
想像していた内容以上の本。

ショパコンのこと、サッカーや音楽教室のことなど彼の恵まれた順風満帆の音楽人生についてが、かるいタッチで(失礼にもたぶんゴーストライターによって)書かれている本なのだと思っていたら、これが真摯で熱くて、素直で、一気に読み進めさせる正直さとクスッと笑えるユーモアもある感動の本だった。

本書は小中学校で同窓生だった木内旭洋君の企画・編集、ライターの荒井香織氏の構成力、素敵な装丁を手掛けてくださった戸倉巌氏、僕のマネジメントをしてくれている蛯原若枝さんなくしては、この世に誕生しませんでした。幻冬舎の見城徹社長ならびに木内君に深く感謝申し上げます。

おわりに~より抜粋

記されている通り、素晴らしいチームワークで出来上がった本。 
(フリーライターの荒井香織氏、凄い!)

モスクワ音楽院での留学のこと、「献呈」演奏のエピソード、学費捻出のこと、タカギクラヴィア・高木裕社長との出会いから伝説のピアノ【CD75】でのCD録音の流れなど、彼が引き寄せる素晴らしい出会いについても興味深かった。

何より反田恭平というまだ27歳の青年の精神構造~瞬時の軌道修正能力というか状況分析力と決断力がすごい。

稀代のピアニスト。

デヴュー前後の彼を聴き逃したからというのではないけれど、遅ればせながら私にとって当分目が離せないピアニスト。
(2022/01/06 凱旋コンサート以来ほぼすべてのコンサートに足を運んでいる)
次は10月15日 軽井沢大賀ホールでの反田恭平ピアノ・リサイタル2022。

辻仁成『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』
私、辻さんの Design Stories は毎日チェックしているから、著書の半分は既読なんだけど、ブログで読むのと本になってから読むのとでは何だか違うというのが面白い。媒体の特徴ってある。
編集・構成がとても上手い。

もう自分ちの孫クンみたいな気持ちでジュウトクンを見守っている自分だ。

小泉悠『ロシア点描』~まちかどから見るプーチン帝国の素顔~
3月の発売を知ってから予約したから、4ヶ月待った本。

ロシアという国というか、ロシア人ってこういう人々なんだという観察視点を面白く読めた。
モスクワ市民とサンクトペテルブルク市民の対比が面白い。

私が訪れることはもうないだろう国、ロシア。
先のことが見えにくい世の中なのかも知れない。

ともあれ、ささやかな今を大事に暮らそう。
悪い「気」「ストーリー」、疲れる本は読まないに限る。
反田さんの本にパワーをもらった!

浦安市弁天ふれあいの森公園
リュウゼツラン

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