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難治性の病『先天性終末性昏睡症候群』と診断された私は、『誰かと結ばれれば治る』という未だ信じがたい話を聞いて片思いの人に突撃してみることにした。だけど、それは自分の心を壊すまでに… もっと読む
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連続短編小説集[int i]

【8:結局】  ——彼は、昔から何も変わらないなあ。  彼は自分が興味ないことには完全に…

銀河 宇宙
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【7:狼君は】 「——俺は春さんと付き合えるのであれば付き合いたいです」 「そうなんだ……

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【6:告白したかったのに】  約束の二十二時が来た。  彼と会えることが楽しみでついにや…

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【4:狼:日記】 11/24 金  俺と春さんが過去にあっている不可解な点から読み解こうと思う…

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【3:邂逅】 「……春さんって鈍感だから気が付いてないよね、俺のこと」  そう口にしたの…

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【2:片思い】  私には片思いしている人がいる。  その人は狼系とでもいうのだろうか、孤高の存在で、ほかと離れているが、決して孤立しているわけではないという、男子の高望み的存在だった。  その人は私が通う病院の担当医をしていて、年齢は25歳とかなり若い。  一方私は27……。  歳の差ってヤバイ……。  それでも私は今日も診察なので病院に行く。 「こんにちは、春さん。最近の調子はいかがですか?」 「こんにちは先生。最近も問題なく生活できています」  彼は日花狼という名前で、

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【1:私は】 「  int i  」  それは私の中で一番好きなフレーズだった。  ただのプログ…

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