見出し画像

CLボロ負けした私が、試合後に反省したこと

先日、チャンピオンズリーグ2024横浜が行われた。
会場で闘ってきた方も多いと思う。

今回私はサーナイトexのデッキで臨んだのだが、結果は2勝3敗と、あまりよろしくない成績に終わった。


このデッキを選択した理由としては、

①シェア率の高いデッキタイプに不利を取らず五分以上で闘えること
②何もできない事故が少なく、試合数の多い大会に強いデッキだと感じたこと
③知り合いからの勧め
④今年に入ってからの実績

が挙げられる。

敗因としては、

一、そもそもデッキ選択が正解ではなかった可能性
二、単純な練度の問題
三、不利対面を引いてしまった
四、手札事故

などが挙げられると思う。

一について、同じくサーナイトexのデッキを持ち込んだ知り合いも3-3、5-3で負けており、私の構築と60枚中60枚全く同じのデッキを持ち込んだシニアのプレイヤーも5-3でトーナメントを逃している。
何より今回はあのヤマグチヨシユキ選手がサーナイトexを持ち込んだ結果4-3という彼にしては早すぎる撤退を喫しており、サーナイトexというデッキ自体が対策されつくしていた可能性が高い。
(シマダダイチ選手もサーナイトexを持ち込みDay2に進んでいるが、7-2というギリギリな結果であった)

二については、単純にこのデッキの使用頻度が大会直前まではそこまで高くなく、練度が低かった可能性が挙げられる。
直前のジムバトルやトレーナーズリーグで優勝したことで慢心してしまったかもしれない。

三についてだが、特に最後の5試合目の相手がロストバレット(雷型)だったが、対戦相手曰くサーナイトexをかなりマークして構築したらしく、毎ターンのようにロストマインを連打された。恐らくこちらがどんなに頑張っても勝てなかった可能性が高いだろう。

四については、2試合目に一撃ゲンガーVMAXという珍しいデッキと対戦し、こちらはラルトス2体だけ出してサポートもボールも引けず、デルビルのかみつくで弱点込みで後1、後2でラルトスを倒されて負け。(試合後トップを捲ったら博士の研究だったため、あと1ターンあれば繋がっていた可能性も高い)
全くの結果論ではあるが、こちらのデッキがサーナイトexでさえなければこのような負け方はしなかったということになる。
1試合目は接戦の末ミラーで負けたので仕方なかったが、この試合によりいきなり0-2の崖に立たされることになった。

私が試合後に反省したことをいくつか挙げていく。

まず一つ目として、「事故りやすい/事故りにくい」といった概念は持ってはいけないということである。
私は普段ロストギラティナを高頻度で使用しており、現状一番練度が高いデッキとなっている(ミラーでもしばらく負けていない)。
しかし、このデッキをCLで選択しなかった一番の理由として、「事故りやすく長丁場に向かない」というものがある。
ロスト軸のデッキは「アクロマの実験という4枚しか入れられないカードに大きく依存している」「キュワワー以外のポケモンでスタートするだけで苦しくなる」「ポケモンを並べる札が少ない」など、事故に繋がりやすい要素が多く、9試合もあると1~2回はそのような手札事故で一方的に負ける可能性がある。
しかし、今回のCL横浜では知り合いにロストギラティナで7勝2敗で予選を突破したプレイヤーが3名おり、決して悪い選択ではなかったことがわかる。また、上述したように、私はサーナイトexを持っていっても2試合目のような負け方をしている。
また、一般的に事故ると何もできないデッキタイプとして「ルギアVSTAR」が挙げられるが、このデッキもDay2まで進出しているケースが多く、決勝にも上がっている。
結局はどんなデッキを持っていっても事故る時は事故るということであり、「事故りやすい」「事故りにくい」といった考えが全く意味のないものであることを学ぶ結果となった。

もう一つは、他人の言葉を鵜呑みにし過ぎてはいけないということである。
もちろん上級者のアドバイスを聞くことはデッキ選択の上で重要な事であるが、あくまで参考程度であり、最終的に決断をするのは自分自身である。
そもそも、上級者の中でも必ずしも意見が一致するとは限らず、上級者同士でも意見が割れることはよくある。ポケカ四天王に今期最強のデッキタイプを聞いた結果全員バラバラなデッキだったという例もある。つまり、常に正しいことを言える人など存在しない。
今回ロストギラティナを持っていかないこと、サーナイトexを持っていくこと、そしてその最終的なレシピに到達したのは複数の知り合いの助言を受けての判断であるが、(結果論でしかないものの)「こうしておけばよかった」という反省はいくつも挙がってくる。つまり、複数の意見に耳を傾けるのは重要な事であるが、その上で判断するのは自分自身であり、それができないと自分の選択にきちんと自信を持ってプレイすることはできないと思う。他人を頼りにしすぎる者に成長はない

そして、見えない仮想的に怯えすぎてはいけないということである。これはある意味私の一番の悪い癖かもしれない。
私がロストギラティナを持っていかなかった理由として、直前のロストギラティナのシェア率が非常に高く、「ルギアVSTARが直前に急増するのでは」という懸念があったことも上げられる。(実際直前の大会では10%を超えていたのであながち間違いでもなかったが)
そして、本番数週間前の自主大会では、予選4戦中ルギアVSTARを2回引いて見事に敗北した。(人数的にはルギアは4~6人だったので単に運が悪かっただけとも言えるが)
それをきっかけに私はギラティナVSTARを大会に持っていくのを躊躇ってしまったのだが、ふたを開けてみれば私は5試合中1度もルギアVSTARを踏んでいない。(もちろん勝敗次第でマッチングが変わるためデッキが変わったら当たっていた可能性もあるが)
そして上述したように、知り合いにロストギラティナでDay1を勝ち抜いているプレイヤーが3人もいるのである。
そもそも私がルギアに大敗した自主大会でもロストギラティナを使った人が優勝していたが、その人はルギアを1度も踏んではいなかった。要はそこまで高確率で何度も踏むわけでもないデッキに過剰に怯えてしまったためにこの結果を招いたとも言える。
直前のシェア率のデータを信じ切れなかったのも今回の失敗の一つなので、特定のデッキに怯えすぎてはいけないことを今回学ぶ結果となった。

最後に、やはり一番練度の高いデッキで挑まなかったのが一番の失敗だと思っている。
私はロストギラティナでシティリーグシーズン4で初優勝を飾り、その後も自主大会などでいくつか結果を出した。
少し前のジムバトルでも競合が要るなか5連勝優勝したり、10試合近くの間ロスギラミラーでほぼ負けていなかったりと、私のデッキの中で最も練度が高いデッキであったことは間違いない。
JCSのシニア部門で準優勝したアラカワアキノリ選手は、CL新潟からJCS、そして世界大会まで1枚も変えずに一つのデッキを使い続けていたという。こういった地道な努力の積み重ねが結果を生むのではないか。


私が横浜で学んできたことはこんなところである。
負けはしたが、学びのあるいい1日だったと思っている。
CL京都に出場される予定、応募される予定の方々にもこれからのことは知ってほしいし、既に分かっているという方も今一度自身を見つめ直す機会になればいいと思う。

また、私はメンタルにも不安を抱えており、今回いきなり0-2の崖に立たされたことで焦りと不安で思うように力を発揮できなかった部分もあるかもしれない。

それも含め、これからの課題にしていきたいと思っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?