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原始星-protostar-の輝きを(キラメキブルーム感想)

2024年1月27日(土)に開催された
「Miho Okasaki 1st LIVE 2024 ~キラメキブルーム~ supported by animelo」
の感想やらをつらつら書いていこうと思います

流石にこの記事を見ている時点である程度は岡咲美保の知識があるとは思いますが、一応どういう方なのかおさらいしましょうか

1998年11月22日(現25歳)の岡山県生まれ
2014年11月30日素人時代にNHKの某番組に出演
2017年声優デビュー
2021年9月15日アーティストデビュー
現時点でシングル3種 アルバム1種 DL限5種発売
4月には2ndアルバムの発売も決定

ワンマンまでのソロ名義でのステージは、
リスアニ! LIVE 2022
リスアニ!LIVE SPECIAL EDITION アキヤスミ
京 Premium Live 2022
Animelo Summer Live 2023-AXEL-

代表的なキャラクターとしては
転生したらスライムだった件 リムル=テンペスト役
Extreme Hearts 小鷹咲希役
アイドルマスターシャイニーガールズ 市川雛菜役

ノクチルや三日月眼、劇団電姫等としてステージに立った経験あり

まぁこんなところでしょうか


この手の感想においてどの視点で語ってるのかというのが私は重要だと思ってるので、とりあえず去年のイベント参戦歴貼りますね

これで記事書こうとしたけどほぼ諦めてる

いや多いわ
とりあえず自分で言うのもアレですがライブ自体には行き慣れてるけど若手女性声優の現場にはほぼ行ってないのが分かると思います

良かった現場を挙げるとするなら、奈々様は殿堂入りとしてangelaが関わってるもの(特に4月にあったKATSUさんのDJイベ) 赤フェス saji 陰陽座辺りを挙げると思います 赤フェス米倉さん居て嵐の中で輝いて歌ってたし殆どキングじゃねーか

どの現場も馬鹿みたいに激しい上出演していた演者がいい歳ですし、数人例外は居るとは言え正直
アイドル売り全盛のひ弱な若手女性声優のステージなんてたかが知れてる
という気持ちが根底にありました

それを踏まえて感想に移りたいと思います


端的に敢えて言葉を選ばずに感想を述べると、














高校まで普通に通っていた殆ど実戦経験のない25の小娘が、ここまで力強くて自身の楽曲への理解度も高く完成度の高いステージをやり切れるんだ…

でした

めちゃくちゃ舐めてましたごめんなさい


全体での良点

まず一言
ライブを""分かってる""者の曲の組み方、パフォーマンスの仕方でした
完敗です

パフォーマンスに関しては、完全に水樹奈々……というよりキングレコードの味がしました
SNS上では10年前の水樹奈々の雰囲気等とは言われてましたが、実際下地に関しては完全に奈々様で覆われていると思います(10年前に現場なんて行ってないけど)
その上で、上坂すみれのとんちき味 angela等のバンド系のコーレス煽り NBCだけど友人の中島由貴のライブを参考した演出などキメラかなレベルで様々な人の味を感じられました
『実戦経験のない新人がやるようなステージではない』だったのは、他の人のパフォーマンスを吸収して自分なりのやり方で出力しているからなんでしょうね
それでも新人がやるものではないけど

まさかの生バンド
近年だと燃料費や人件費の高騰やらでチケ代が1万超えるのは当然みたいな風潮ですがこのライブは8000前後なんですよね
そんな価格なのに対してしっかり全曲で生バンド
レッスン時の拘束時間とか考えたらだいぶお金掛かってるのでなんでやれたんだろなぁ案件です
書けそうな場所ないのでここで消化しますけど物販のペンラも性能の割に安かった

全22曲全部をノンストップでやろうとすると1時間半かかるんですよね
MCなどを含めたら2時間は簡単に越しますし、ほぼフルライブ経験がない事を考えたら最大で2時間体力が持てばいい方ではあったので全曲披露に関しては完全にあり得ない事ではあったんです
なお蓋をあけてみれば、
公演時間2時間半 披露曲数22曲+新曲1曲 お着替え実質2回の短MCでほぼ休憩なし

ここで私が事前に考えたセットリストを見て見ましょうか

「悪夢」のインパルスガンダム並に着替えてて草

カバー2曲入ってますが、未使用楽曲6曲で披露曲数18曲
完全に舐めてましたね

ここで実際のセトリを見て見ましょうか

確実にどっか間違えてるのでこれ参考にしないで公的なやつを参考にして下さい

予想との大きな違いは曲数もそうですが、(これからは読みとれないですが)各MCの時間が5分も無かった事だと思います
水(ポカリ)ちょっと飲んで曲振りして次 とても休憩として利用出来てたとは思えない
その代わり数が多くなっているので予想で挙げていた総MC時間と同じ総時間になっていると思います

新曲に関しては夏ごろからずっとDL限やココロトラベル等のリリースを続けてきた上での隠し曲なので、ここ半年で一体何曲作ってんだって感じです
うんそりゃ12月頭に倒れたの当然わね

全体的に曲の火力がCDや配信のものより高かったです
事前にセトリの予想を立てた中で「アンビリバボーアンセム」が最大火力なのを確認して実際最大火力だったのですが、「アンビリバボーアンセム」で予想してた火力を殆どの曲で出してました

真意は分かりませんが、『ライブは言わばハレの日なんだから周りなんか気にせず常識の範囲内でとことん楽しもう だからどんな心境の人でも楽しめるようなステージを作ろう』という心意気が伝わってきました
大体私のライブ観と同じです
コーレス煽りまくるのもそういった空間を作る手段のひとつだと思ってます

今回の持ち楽曲だと「ハピネス」「ミラー」「フリージア」「アンビリバボーアンセム」の4曲の切り方が分水嶺だったのですが、文句なしの完璧な切り方でした

「ハピネス」はしっかり一曲目で使用しててハイ…でした(語彙力)

「フリージア」、「Rainy Smiley」のいわゆるバラードゾーンへの入りMCがとても良かったと思います
バラードゾーンの宿命として立ってる客と座っている客が入り混じりどちらかに合わせるのは完全に客個人の感性に頼ってしまう事だと思いますが、それに対する回答として『入りMCで演者本人から着席を呼びかける』というのは単純ではありますがベストだとも感じました

「フリージア」の花瓶と花「Rainy Smiley」の傘、全体の火力の高さに反比例して繊細な演出過ぎました
LIVE PAREDEの恋想花火程ではないですが、アレにインスパイアされた感は感じました
「フリージア」自体『花』を指す言葉なので、ステージの中央に実際の花と机を置き光を絞る事で敢えてステージ自体を狭く表現して花に注目するようにするのは流石でした
傘に関しては、NBCに所属していて友人の中島由貴が同じように傘を振り回す演出をしていたのが恐らくそこからパクッて……オマージュしてます
他の人の舞台を数見てないと出来ないです
ここで供養しておきますが「フリージア」でこの楽曲を作って自身も歌手として活動するヨシダタクミの声が脳内に極自然に流れてきてレイジーシンドロームみたいにカバー聴きてぇなぁーになりました 「灯日」聴き過ぎなんだよ!

そんなバラードゾーンを越えての「ミラー」
100%の「ミラー」の切り方でした
「ミラー」自体今までにないダーク美保を表現出来る事を示した攻撃性と人気度が高い楽曲なのは公式も把握しているようでしたが、しっかりバラードでしんみりしたボルテージを引き上げる使い方をしていて解釈一致でした
赤と青のスポットライトを上手く使っていたので特に言う事がないレベルで解釈一致でした

「アンビリバボーアンセム」に関して事前の予想では、ライブのスターターや着火剤としてライブの頭で投下してくると思っていましたが、中盤で燃料かの如くブチ込んで来たのは正直やってるなと思いました
そもそもライブ用に作られた新曲である為、コーレスポイントが大量にあってライブではしっかりそのポイントを回収しきってたのも良かったです

「魔法の言葉」でKAC宣伝部長きんくりん召喚
6年以上アレを擦ってる人間が言えないですが、正直狂ってると思ってます
蒼井翔太がライブでポプ子ピピ美着ぐるみを出してたりしてたので、あーーPが唆したのかなーとは思っていたのですが、どうやら本人考案らしいのでもう怖いですね
とはいえここできんくりんを出す事で、無数にいる観客の代表としてきんくりんに魔法をかけるという構図が成立しているので別にむやみに出してないのがすっごく怖いですね
最後に6年擦ってたやつが初めて舞台上できんくりんを見た感想を置いときます

美保『今日はSPゲストを呼んでます きんくりん〜』(可愛い)
きんくりん『(ヨチヨチ)』(めっちゃ可愛い お前しか勝たん はよリリカルなのはとクロスアンジュとdog days新作やって)
美保『きんくりん頑張れ💛きんくりん頑張れ💛』(ここ好き 俺自身がきんくりんだったかもしれない)

他楽曲に関してもやろうと思えば書けますが、記憶が曖昧なのと総字数がヤバくなるのでここらにしようと思います
大体同じ感じだろうし他の人のやつでも読んで

賛否両論点

な い で す ! ! !

と言いたかったですが、一つだけ

ただの素人だった頃に歌ったDISCOTHEQUEをワンマンの地に埋葬する事で、ただ憧れていただけの美保子と決別する意味を込めて欲しかったというのはあります

流石に全楽曲披露してデビューからここまでで一つの区切りをつける方が大事なので賛否両論にはしましたが、しいて言うならこれではありました

今後やりそうなのがキンスパ2024といつかの武道館ですが、前者に関しては水樹奈々本人が確実についてくる代わりに別の人もついてきそうなのが本っっっっっっっっ当に不安過ぎるので章夫Pマジで頼んだぞの心境です

武道館について

新曲に入る直前のMCで武道館に行きたいと宣言していましたが、しっかり目標を持って活動してくれる事/それをここで宣言してくれた事は非常に嬉しかったですが同時に"色んな意味"で良い目標だとも思いました

デビューした直ぐに立った舞台がリスアニでの武道館だった事や(もっとデカいとこ立ってるけど)憧れの水樹奈々も立った舞台である事、世間体的にも一つの到達点として十分である事も大きいとは思いますが、本当に丁度良い目標だと思います

ここから冷静になります(読者への忠告に見せかけた自己暗示)

とりあえず武道館に到達したソロ女性声優歌手と初めて武道館の舞台に立った際の年齢を見て見ましょうか

椎名へきる(当時22歳)(このケースのみ1990年代)
水樹奈々(24歳)
田村ゆかり(32歳)
堀江由衣(開催中に誕生日を挟んだので32~33歳17歳)
坂本真綾(30歳)
茅原実里(34歳)
花澤香菜(26歳)
内田彩(30歳)
三森すずこ(30歳)
Pile(29歳)
東山奈央(25歳)(1stで武道館)
内田真礼(29歳)
水瀬いのり(23歳)

「歴代武道館声優を並べてみた」より引用

大まかに分析すると
歌手デビュー前にそれなりに代表作が存在して名前が通っていた
ラブライブ無印に出演している
単純に化け物
となりますでしょうか

全員は流石に多過ぎるので、同レーベルで年齢も近い水瀬いのりを参考にしましょうか

参考にすると言いましたが水瀬のケースも相当バグっていて、
武道館に立った日が2019年6月28日29日(ツアーファイナル2days)
デビューが2015年12月2日(立つまで1304日)
1stライブが2017年12月2日(立つまで573日)(デビューから731日)
1stから武道館まで単発1回ツアー2回(武道館公演のあるツアー含む)
1stライブでのキャパが5012席

まぁヤバイです

岡咲の場合、デビューから1stまでの日数が878日とほぼ同日(二人ともめっちゃ遅いけど)ではありますが、1stのキャパがほぼ5倍になります

水瀬の場合、アーティストデビュー前にクソデカコンテンツの主役級の役をいくつか持ってたりで声優経由で客来るよなーな所がありますが……
はっきり言って超早期に武道館に立ってしまった事が、アーティスト活動としてマイナスに働いている気もするが…

とりあえず小手先の努力ややり方では到達できないようなやべー奴等が立つ舞台だと最初は思ってもらえればいいです




ここまで散々脅しましたが、ちょっと前向きな話もしましょうか

武道館のキャパって(ライブではほぼ使われない)全方位座席の場合14000、ステージとして1方面潰した場合8000〜10000程度なんです

言ってしまえばたかが1万キャパなんです

皆夏によく行くさいたまスーパーアリーナはアリーナモードで22500、スタジアムモードで37000
新しく出来てキンスパ2024の会場でもあるKアリーナ横浜が20000
横浜駅近くにあるとよく勘違いされる横浜アリーナがライブに使われるAパターンだと13000
夏にはサウナにもなるベルーナドーム(西武ドーム)が30000
歌手として最終目標とも言える東京ドームが最大55000(ステージ設計で大きく変動するので実際は4万程度)

これらを踏まえて1万ってまぁ現実的な数字ではあるんです

他の1万キャパの会場を挙げると
ぴあアリーナMM(12000)
東京ガーデンシアター(8000)
代々木第一体育館(13000)
武蔵野の森総合スポーツプラザ(10000)
幕張メッセイベントホール(9000)

アレ…武道館ってキャパ的には大した事ないんだって思ってきません??

当然今のキャパの10倍の会場というのは頑張らないと到達出来ない地点ですが、今の時点でSSAとか東京ドームに行きたいですゥ!!って言われるより遥かにマシの1言で片付けられてしまうんです


纏めると、
確かに簡単な目標ではないけど困難過ぎる目標ではないし、単純に歌手として極めるだけではなく声優としても他の人よりも頑張る必要もあるけど、確実にスタートラインには立ててるから頑張ってね

って感じです

因みに余談ですが、個人的には岡咲美保名義でソロでの紅白出演が困難過ぎる目標だと思ってます
流石に紅白やらドームやら言うつもりはないですが、個人的には20数年後にお奈々みたいにSSAを埋める姿を見たいわね…とは思います

まとめ

頭にも書きましたが、今も昔も正直ある3人を除いて30歳以下の女性声優にはなーーーーーーーーーーーんにも期待してないです
その3人のうち2人が元(地下)アイドルとかだったり10代でそれなりの経験値を積んでいるみたいな感じではあるので、ほぼ素人みたいなのではないんです
そんな中ほぼ素人みたいな岡咲さんがここまでのステージを出来るというのは、今まで細々と推してた身としても嬉しかったですしまだこんなに美味しそうな人が残ってたんだとは思いました

今までは本当にちょろちょろみたいな出費だったんですが、ステージを通してこの娘を自身が行きたいと言っていた武道館に押し上げる/押し上げる為にも本格的に身銭を切る覚悟が出来ました

堀江由衣や水樹奈々を知った時には2人ともそれなりに成長しきった時ではあったのでこれから成長していく姿をリアルタイムかつ間近に見れるのが色んな意味で楽しみです


これからもよろしくね


公式レポ&参考文献

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リスアニ!NEWS記事(レギュラーラジオの構成作家 須永兼次氏が執筆)


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