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短期のアメリカ渡航にエスタ(ESTA)が必要な旅行者とは?

一般の日本人(米国ビザや市民権、永住権を持っていない日本人)で短期の観光や出張でアメリカへ渡航、そして入国する人は全員、パスポートの他にエスタ(ESTA)の申請が2009年から必須になっています。


初めてのアメリカ入国にはESTA(エスタ)が必要


正式名称は“Electronic System for Travel Authorization”で「電子渡航認証システム」の意味で、年齢に関わらず、渡米日の72時間以上前までに申請することが義務付けられています。

パッケージツアーで渡航する場合は旅行会社の世話人が教えてくれると思いますが、初めて個人でアメリカへ渡航される方はご存知ないかもしれませんので、念のためにここに記しておきます。

これを知らず、ESTAの申請を済ませずに空港へ出向いた場合は、原則として航空機への搭乗ができません。

出発日当日にあわててESTAを申請した場合、運が良ければ発行して貰えますが、間に合わないかも知れないことを覚悟した方がよいでしょう。

私は数年前まで永住権保持者だったのでESTAは必要なかったのですが、グリーンカードを放棄して永住帰国したため、昨年これを取得しました。

グローバルエントリーがあれば入国可能?


また、グローバルエントリーを持っていても、アメリカへの短期滞在の渡航のためには有効なESTAが必要です。

グローバルエントリーは、アメリカへの入国審査のプロセスを迅速化するためのサービスであり、ESTAとは目的が異なります。

ESTA(エスタ)はビザ免除プログラム(VWP)を利用して短期間渡米する旅行者の適格性を事前に判断する目的で実施されています。

ビザ(VISA)は特定の目的(留学や90日以上の長期滞在など)で渡航する場合必要になる「査証」のことで、これを取得するには実際にアメリカの大使館等へ出向いて面接を受ける必要があります。

ニューヨークで起きたあの衝撃的なテロ事件以来、アメリカへの入国管理はとても厳しくなり、本来なら渡航者全員にビザの取得を義務付けたいところなのでしょうが、それでは管理側の作業量が大変なことになるので、短期の渡航者向けにDHS(アメリカ国土安全保障省)の管轄でエスタが導入されました。

ESTAってそもそも何?

パスポートは小さな冊子であることは周知されていますが、ESTAって何?と思う方もいらっしゃると思います。

ESTAはDHS(アメリカ国土安全保障省)およびCBPに届け出る渡航者各人に紐づけられた「個人情報の記録」で、カードや冊子などではありません。

オンライン申請が基本なので、インターネットにアクセスが必要です。(ただし、オンライン申請が困難な方向けにサービス料有料で代行申請を受け付けてくれます。)

申請すると、申請が受け付けられたことを知らせる「申請番号」が電子メール(email)で送られてきます。

審査が終了すると、その旨を"Status Change"という用語を使って再びemailが送られてきます。

申請番号を入力して提示されたリンクを開くと、通過したかどうかがわかります。

通過した場合は、
Your Travel Authorization has been approved … と書かれています。

ESTA Program

ESTA申請に必要なもの


ESTAの申請には、次のものが必要です。

  • 有効なパスポート

  • クレジットカード

  • 日本での住所・電話番号・メールアドレス

  • アメリカでの滞在先名(米国での乗り継ぎの場合は不要)

  • 勤務先名(仕事をしている方)

ただし、ESTA取得はアメリカに必ず入国できることを保証するものではありません。

アメリカの空港に到着した時に入国管理審査官の口頭尋問に適切に答えられないと、別室送りになったり、日本へ強制送還になることもあります。

ESTAの申請方法

  1. 申請ページの案内に従いESTA申請情報を入力する

  2. 支払いページに遷移する

  3. 登録したメールアドレスにESTA申請の結果が送信される

  4. 渡航申請が完了する

ESTAの申請手数料は21米ドルです。支払い可能なクレジットカードは、MasterCard、VISA、American Express及びDiscover(JCBを含む)です。


ESTAの注意点

ESTAの有効期間は2年間です。その間に

  • メールアドレス

  • 米国内の滞在先

に変更が生じた場合は、同じ申請番号、パスポート番号、生年月日を使って先程のサイトにログインし、アップデートが可能です。

ただし、取得してから2年以内であっても、その他の個人情報(パスポート番号、住所、氏名等)が変わった場合には、新たな申請が必要になります。

アメリカへの入国は準備をしっかり整えてから臨みたいですね!


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